見た目は70年型だが 中身は最新モデル!?【ダッジチャレンジャー】

1970 DODGE challenger
THE VINTAGE ビンテージアメリカンの魅力
1970 DODGE challenger
オープン以来、マッスルカーを中心にアメリカから様々なビンテージカーを自社輸入するKG BASE。ここで紹介する2台は、一見しただけではストックカーに見えるが、まったく異なるアプローチでカスタムを施している。
このチャレンジャーは美しくレストアされたように思えるが、エアスクープの横にある6.1HEMIエンブレムを見て、もしや…という予感が走る。そう、見た目こそ1970年型のチャレンジャーではあるが、中身はまるで別物に生まれ変わっているのだ。パワーユニットはSRTに搭載される6.1LのHEMIで、足回りはエアサスに変更。メーター類もクラシカルなテイストを残しているがすべてデジタル信号化されており、もはや現行車と言っても差し支えのないレベル。ビンテージアメリカンに乗りたいけれど、現代のクルマのように気兼ねなく乗りたい。そんな人に最適なレストモッドスタイルだ。
1970 DODGE challenger
好調なセールスを続けながらレースへの参戦により走りのイメージを確立
1969年の秋に1970年モデルとして登場したチャレンジャー。ポニーカー市場の中では後発で、代表格のマスタングと比べると少数ではあるものの、それでも1974年までの間に16万台をセールス。市販モデルの他に様々なレースのホモロゲーションを取得するために製作されたT/Aモデルも販売され、走りのイメージを確立した。現行型は初代モデルのリバイバルと言うべきスタイルで、絶大な人気を誇るのは言うまでもないだろう。
心臓部はSRTなどに搭載される6.1?のHEMIに変更。エアコンやパワステも流用し、快適性を現代のレベルにアップ。違和感なく収まっており、エンジンルームを覗くまでその存在に気づかないほど自然な仕上がりだ。
エンジンだけでなく、サスペンションもエアサスに変更。1970年には存在しない技術で、各部をグレードアップ。マフラーはフルステンのワンオフ。
インテリアは徹底してオリジナルテイストをキープ。メーター類はクラシカルなタイプだが、デジタル信号に変更し信頼性を格段に向上させている。シートはレカロに変更。当時の雰囲気を崩さぬよう、ブラックレザーをチョイス。
1969 Plymouth ROADRUNNER
チャレンジャーとは対照的に、こちらはオリジナルの味を残したレストアを実施。若者に手が届くマッスルカーとして販売された背景があり、装備は簡素だが走りを重視し、スタンダードモデルでも383エンジンを搭載する。エンジンは383のV8を搭載。エアクリーナーやヘッドカバーにはmoparのロゴも入る。4speedのMTで、HURSTのノブに変更。フロントはベンチシートを採用するので、実は6人乗りとなっている。プリマスは映画会社のワーナーと契約を結び、マスコットにアニメキャラの「ロードランナー」を採用。クラクションは独特の鳴き声となっており、ボディ各部にステッカーもあしらわれる。
取材協力:KG BASE
HP:http://kg-base.com/Photo&Text:編集部
アメ車マガジン 2021年 1月号掲載
最新記事

2023/09/29
アメ車と、仲間と戯れる、最高の空間を手に入れた夫婦
夫婦でそれぞれクルマを所有しているのは珍しいことではないけれど、それが共にアメ車となれば話は別。さらにガレージ、アメ車が10台以上止められる広い敷地、これはもうアメ車乗りの理想形が詰まっている!

2023/09/28
汚して使い倒してこそが、トラック(シルバラード)の正当な乗り方!
アメ車のことはまったく知らなくても、乗り出したことでどっぷりとハマるなんていうパターンはよくある。紹介する小野さんもそのひとりで、シルバラードに乗り出してからは充実したアメ車ライフを過ごしている。

2023/09/27
やっぱりGMが好きなので、迷わずシルバラードを選ぶ
それがいつのことか、どこだったのかまったく思い出せないが、街を走るアメ車の四駆を見て「カッコイイ!」と思った三河さん。その刷り込みが非常に強く残っていたことで、今にして思えばそれがアメ車ライフの始まりと言える。

2023/09/26
【グランドワゴニア / ラングラールビコン】392ciのV8を搭載する、正反対なキャラクター!
ここ数年、アメ車にもエンジンのダウンサイジング化の波が押し寄せている。だが、そんな時代の流れに抗うかのように登場した、ラングラールビコン392とグランドワゴニア。エンジンこそ同じだが、まったく異なる2台を紹介しよう。