いかにも!なフルサイズトラックとは異なるリアリティーで選ぶタイタン
2008 NISSAN TAITAN
AMERICAN TRUCK & SUV
2008 NISSAN TAITAN OWNER : Daiki Hishida
フルサイズトラックと言えばシルバラードやラムトラックにFシリーズ、逆輸入車ではタンドラが思い浮かぶ。タイタンはどちらかと言うとマニアックでレア。だからこそそんなレア車に首ったけな彼のトラッキンライフに迫る。
リゾート地のローカルが乗るアイランドスタイルを目指す
90年代半ばに生まれ、現在23歳の若さでマニアックな逆輸入車タイタンに乗る大貴くん。購入したのは1年前で、世間一般的には大学在学中か卒業したての若さである。その若さで何の躊躇もなくこのクルマを選ぶ潔さ、そして度胸は称賛物だ。 昔からトラックに乗ることに憧れており、旅先やイベントでもフルサイズトラックにばかり目が行っていたと言う彼。
しかし年々目が肥えてきて、カスタムを施した定番のGM系やフォード、ダッジのフルサイズトラックよりも、むしろハワイやグアムなどのリゾート地でローカルがサラッと乗りこなすアイランドスタイルへの憧れが日に日に高まって行くなかで出会ったのがタイタンだった。

丸みを帯びた優しそうな顔付きと、ダークブルー×ガンメタリックのギラギラ感の一切ない脱力系カラーもお気に入りで、できるだけその雰囲気を崩さない様に過剰なカスタムは避けており、ボトムスはメソッドホイールに今や絶版のレッドレターのジェネラルグラバータイヤをセット。そして極め付きはスーリーのトラックラックだ。これはインスタグラムでラックを吟味する中で、愛用するアメリカ人がめちゃくちゃ格好良かったことが決め手となったと言う。

クルマのカスタムやスタイルをSNSで調べる辺りは最近の若者らしいが、SNSが盛んになったことでリアルなUSシーンを日本へと持ち込む、トレンドに敏感なオーナーが増えてきていることは大いに喜ぶべきところ。ちなみにこのラックは仕様用途に応じてアジャストでき、立体駐車場など高さ制限に引っかかりそうな時は即座に下方向へスライドが可能。ゆくゆくはSUPを楽しみたいと勢い余って先に購入したものの、実家の駐車場に止めていると母がそこに竿を通して洗濯物を干してしまうのはココだけの話。「ちょうどええねん!」と言ったか言わないかは別として、ある意味洗濯物が干されてしまう程に凛々しさ控えめなマイルドフェイスであることは喜ぶべきなのかもしれない。
イカついとか恐そうなんてイメージをできるだけ払拭して、ファニーにピースフルにトラッキンライフを謳歌したい。ロコが普段の足として乗るかの如く、当たり前にファーストカーとして乗りこなす。23歳でその集大成を見出してしまうとは、SNS恐るべし。そして最近の若者はかなりのトレンド通であることは間違いない。

5.6LのV8エンジンを搭載し、5速ATで操る初代タイタン。荒々しさのない穏やかなV8エンジンはゆったり流すのがマストだ。2015年の二代目からはディーゼルモデルも加わるが、顔付きが凛々しくなるため大貴くん的にはNG。サイド出しマフラーはワンオフで製作。

ルーフ上までをカバーするラックにするか悩んだ結果、用途に応じて高さを変更できるスーリーのトラックラックを導入。ネイビーにシルバーカラーのカラーコントラストもカジュアル感が増してアイランドスタイルにマッチしており、ゆくゆくはSUPを購入してラックに積み、海や湖を巡る予定だ。

フロントのみスプリングでほんのりリフトアップを施し、メソッドホイールの17インチに33×12.5R15のゼネラルグラバーレッドレタータイヤを装着。サイドミラーは内側へ格納可能なタイプへ交換しており、走行中はもう少し控え目な出幅でドライブしているとのこと。

ハワイアンキルトのシートカバーを導入することで無機質なインテリアから一転、アイランドスタイルへとアップコンバート。リアウィンドーが開くため、夏場はエアコンレスで窓全開でも快適クルージングを可能とする。室内はフルサイズだけあって大人5人がゆったりと座れるスペースを確保。
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載
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