価格急騰するカプリスワゴンは名車の仲間入りか!?
ショップがイチオシするアメ車中古車を徹底試乗紹介
1995y CHEVROLET CAPRICE WAGON
THE PICK UP TEST DRIVE

1995y CHEVROLET CAPRICE WAGON
アストロ、C1500と同じく、2000年代初頭にアメ車ブームの中心にいた第4世代のカプリスワゴン。それから20年後の今、状態の良いモデルは価格が急騰し、奇跡的に残るノーマルモデルは争奪戦となっている!?
中古車自体が激減しているなかでノーマル状態のカプリスワゴンは奇跡
アストロやC1500と並び、日本でのアメ車ブームを牽引し一時代を築いたシボレー・カプリス。セダンがスタンダードながら、当時日本で圧倒的な人気を得たのはワゴンだ。歴史は古く1965年からモデルは登場しているが、日本で人気が爆発したのは91~96年型の丸みのあるデザインとなった、いわゆる第4世代だ。当時のGMではもっともベーシックなセダン&ワゴンであり、Bボディと呼ばれるフルサイズFRモデルで、多くの姉妹車がラインナップしていた。カプリスは96年モデルで一時生産が終了し消滅したが、後に復活を果たしている。

アストロ達と同様に、カプリスワゴンもカスタムが定番だったため、現在販売されている中古車のほとんどは、鉄板のローダウンなどで手が施されているといっていい。よって、2020年の今、ノーマルのカプリスワゴンを見つけるのは至難の業。しかも、ノーマルではなくても、程度の良いカプリスワゴンは近頃価格が高騰している。
そうしたなか、新車並行・実走6万㎞という、奇跡のノーマルカプリスワゴンがガレージダイバンで発売中だ。ボディにあった細かいサビもしっかり落とし純正ホワイトでオールペンされ、消耗品の多くも交換済み。こんな美しい状態の95年型カプリスワゴンと、今後出会うことはあるのだろうか…。大注目のクルマを詳しく見ていこう。
IMPRESSIONS 大柄なボディを乗りこなすにはある程度の割り切りが必要

5m後半にもなる全長で、1546mmという低い車高は、狭い道路では正直見切りが悪い。サスペンションは90年代のアメ車特有のゆったり感があるため、固い社外ダンパーに交換して乗り心地をアップしたいところ。ポリスカーとして採用されるモデルだけに、加速レスポンスも悪くない。個人的にはステアリングが軽い印象で、常にハンドルを細かく切る必要があるのはマイナス点。もう少し、ドッシリ感が欲しい。
もはや絶滅危惧種のノーマルボディもリフレッシュして極上仕様へ
ローダウンが主流だっただけに、カプリスワゴンのノーマル車高を見たことがない読者もいる? 今回の車両は95年型でありながら実走で6万kmという奇跡のノーマル極上車。外装は純正色でリフレッシュオールペンされ、消耗品も交換済みとなれば、大注目なのは言うまでもない!

オーバーヒート対策は必須となる
2000年代初頭では、アストロなどは「店頭に置けば売れる」という状態で、過走行だろうが、多少のガタがあろうが関係なく、中古並行もザラにあったし、素人レベルのローダウン車が溢れた。カプリスワゴンも同様で、ほとんどがローダウンされたと言っていいだろう。そうしたモデルを、20年以上が経過した現在に、中古車を購入しようとなれば、それなりのリスクが必要となる。
だが、この95年型カプリスワゴンは、新車並行で走行距離が6万kmで、ノーマル状態を維持する奇跡の一台。ボディは、細かいサビを落として純正ホワイトでオールペンしリニューアルされている。その際にモール部分をブラックタイプに変えたことで「完全ノーマル」ではなくなったが、違いはそれだけだ。
では機関系はどうかというと、プラグ&プラグコード・ウォーターポンプ・ファンベルト・オイルクーラーホース・デスビキャップ&ローター・ベルトテンショナー・サーモスタッドといった部分を新品交換しているので、調子はすこぶる良好だ。カプリスワゴンの弱点とされるのはオーバーヒートが有名で、水回り系は定期的に点検・交換が必要となるので、常にチェックしておきたい。
状態の良い様々な90年代のモデルが価格上昇傾向にあり、密かに争奪戦が始まろうとしている。買うなら間違いなく今だ。


カプリスのエンジンは4.3L V8、5.7L V8がラインナップされているが、ワゴンでは5.7Lがスタンダードとなっている。260hp を発揮し、市街地走行はもちろん、高速でのロングクルーズもストレスはない。ホイールは純正の15 インチメッシュホイール。社外品に交換されやすいパーツだけに、こうして残っているのも珍しい。


全長が長い一番のメリットはラゲッジの広さ。大人も余裕で寝ることが出来る。なにげに便利なガラスハッチのみの開閉も可能で、リアハッチのゲートは横開きと縦開きが可能となっている。ただし、ハッチの重量が重いのはやや難点だ。

20年以上が経過したクルマのシートとは思えない状態の良さに驚くが、それ以上に3列目が後ろ向きで設置されていることに、初めて見る人は驚きかもしれない。渋滞中などで、後方車両の運転手と目が合い気まずくなるのはご愛嬌。乗り降りはリアゲートから。


大衆車ながら、部分的にウッドパネルを用いて高級感を演出するインテリア。メーターはデジタル。オーディオのヘッドユニットにカロッツェリア製が装備されているのがノーマルからの変更点。
SPEC 全長×全幅×全高●5519×2021×1546mm ホイールベース●2943mm エンジン●V8 排気量●5.7L 最高出力●260hp/5000rpm 最大トルク●45.6kg-m/2400rpm トランスミッション●4AT



試乗SHOP GARAGE DAIBAN【ガレージダイバン東京店】
所在地:東京都江戸川区一之江8-4-5TEL:03-5607-3344
URL:http://www.daiban.com
営業時間:10:00~20:00
定休日:月曜日
GDファクトリー千葉店
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東京都江戸川区に車両販売を行なう本店があり、千葉県千葉市に整備&パーツ販売を行なうGDファクトリーがあるガレージダイバン。様々な車種を販売していくなかで、マスタングの販売&カスタムでは多くのユーザーから支持を受けている。マスタングの在庫ラインナップは常に充実しているが、それ以外に店頭に並ぶモデルは個性的だ。高年式の特別モデルから、ヴィンテージモデルまでバリエーションは豊富。

写真&文/相馬一丈
アメ車マガジン 2021年 2月号掲載
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