-アメカルにまつわるエトセトラ- #15「 THE TRUTH IS OUT THERE 」

コラム

アメカルにまるわるエトセトラ

アメマガ2021年5月号

#15「 THE TRUTH IS OUT THERE 」

et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-


et cetera about AMERICAN CULTURE -アメカルにまつわるエトセトラ-
#15「 THE TRUTH IS OUT THERE 」

国産のTV番組が潤沢ではなかった数十年前、土曜の午後や日曜の夜など微妙な時間帯を埋めるように放映されていたアメリカ製TVドラマ。「事件記者コルチャック」「600万ドルの男」「バイオニック・ジェミー」「ロックフォードの事件メモ」などなど。それは国産のホームドラマや時代劇などとは一味違うテイストで、当時の視聴者…特に私のような子供に対して、アメリカという異文化を印象付けるには十二分なインパクトを持っていました。国産のTV番組が充実していくにつれて放映数は減りましたが、1990年に入ってから再び脚光を浴び始めます。そのきっかけの一つが1993年から2002年にかけてアメリカで制作された「The X- files(Xファイル)」でした。


FBIの通常捜査では解決不可能な事件を取り扱うXファイル課で、局のルールを無視しながら事件を追うフォックス・モルダー特別捜査官と、監視役として送り込まれたダナ・スカリーの活躍を描くSFドラマ「Xファイル」。その超常現象を軸としたストーリー展開や映画並みの作りこみによって、アメリカはもちろん、日本でもブームとなりました。


Xファイルの核となるのは、各エピソードに込められた超常現象や、シリーズの根底に流れる政府の陰謀ですが、個人的に毎話楽しみにしていたのが、モルダー&スカリーが事件捜査のために訪れる各州の風景や文化…そして現地の保安官や森林警備隊の足として活躍しているクルマ達でした。


アメリカの警察事情に疎いのでその違いがよく分からないのですが、「州警察」というと、パトロールカーは一般的なセダン。それが地方…保安官事務所あたりまで行きつくとSUV率が高まります。日本でも、山林の駐在所ではエスクードやジムニーがパトロールカーとして使用されていますが、あんなイメージ。パトライトをルーフにマウントしたK5ブレイザーやブロンコ、(当時としては)少し新しめのエクスプローラー、そして2ドアのXJチェロキーなどが山道を駆け抜ける姿は、〝働くクルマ好き〟な私にはたまらないシーンです。そのクルマを駆る保安官達は、中央からやってきたモルダーやスカリーに対して判で押したように良い顔をしません。しかし、事件が手に負えなくなってきたり、荒唐無稽なモルダーの説が真実味を帯びてくると態度を軟化させはじめます。ある意味で〝お約束〟なその流れもお気に入りだったりするのです。


そんな「Xファイル」も、終幕した2002年から14年を経た2016年に突如再開したのですが…実はまだ未見。シーズン1~9+映画版2作のDVDをコンプリートしてそこそこファンだと自認している私ですが、それだけになんとなく手を伸ばせずにいるのです…複雑笑

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TEXT & ILLUSTRATION : JIN HATTA
アメ車マガジン 2021年 5月号掲載

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