クアートが製作したエスカレードEXTの最大のポイントはオリジナルのオーバーフェンダー
2007 CADILLAC ESCALADE EXT
AMERICAN TRUCKS -ピックアップトラックの無限なる可能性-
2007 CADILLAC ESCALADE EXT
内外装から実用性に至るまでまさに非の打ちどころがない1台!
ピックアップと聞くと、作業車や働くクルマというイメージが真っ先に浮かび上がるだろう。だがアメ車なら充実した装備を誇りつつ、様々なアウトドアでも活躍する大谷翔平的なクルマが存在する。ここで紹介するEXTも、まさにそんな1台だと言えるだろう。
実用性や経済性だけでなくキャデラックに恥じぬ装備
このエスカレードEXTに一目惚れして、国産のややコンパクトなSUVから乗り換えた加藤さん。実はこのEXT、クアートが5年ほど前に製作した車両で、最大のポイントはオリジナルのオーバーフェンダーを装着しているところだ。
それまでの後付けオーバーフェンダーはというと、フェンダーフレアの上から下まで、タイヤを覆い尽くす様なスタイルが殆どだった。だがこのEXTは、最近流行りの上半分だけをカバーするスタイルを採用。3代目エスカレードの直線的なボディデザインとマッチさせた、エッジの利いたカタチはほかにはないものと言える。前後バンパーとの兼ね合いもあるが、あえてバンパーにはエクステンションなどを非装着。反対となるドア側も同じラインで切り落としたデザインとすることで、軽快な印象を実現している。ちなみに前述しているが、このデザインを5年前に実現するあたり、クアートの先を読む力が遺憾なく発揮されていると言わざるを得ない。
車高は若干ローダウンを施し、敢えて大袈裟なサイドステップは撤去。足もとにはレクサーニの26インチをセットしており、シンプルだが唯一無二な個性を引き出している。オーナーの加藤さんは一目見て惚れ込み、エンジンをかけた瞬間「これ買います!」と、まさに即決で購入を決意したそうだが最大の決め手を伺うと「それまでのクルマより遥かに大きく、デカイ方がかっこいいな!と思ったのがきっかけですね。エスカレーどの中でもEXTはとくに見かけないし、専用の6.2ℓエンジンの音も独特。内装も充実していますが、1ナンバーなので維持費がリーズナブルのも嬉しいですね。ベッドに乗られてもヘコまないし、欠点の見つからないクルマです」と、まさにご満悦の様子。
EXTが持つ快適性や実用性はそのままに、カスタムすることでさらに個性や満足度をアップ。これぞまさしく、唯一無二のクルマだと言えるだろう。
オーバーフェンダーはクアートのオリジナル。EXTの直線基調なデザインとマッチさせた、シャープなデザインを採用。フェンダー部分をフルカバーするのではなく、下半分を切り落としたかの様なスタイルとすることで、軽快さを見事に演出。トラック感は皆無で、非常にスタイリッシュだ。
マフラーは左右4本出しに変更。EXTのユーティリティを損なわぬ様、バンパー上部やステップ部分は同色にしていない。テールレンズをスモークに変更し、モノトーンな雰囲気を演出。
ホイールはレクサーニの26インチをセット。タイヤもレクサーニで統一しており、LX-THIRTY(275/25R26) を組み合わせる。オリジナルのメッキパーツとの相性もピッタリで、非常にバランスの取れたスタイルを実現していると言えるだろう。
OWNER:加藤 匠
THANKS:QUARTT FAB【クアートFAB】
TEL:0583-81-9167HP:http://quartt.jp
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2021年 9月号掲載
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