ラグジュアリーSUVの代名詞的存在で、根強い人気の第3世代エスカレード
CADILLAC ESCALADE ESV
EXTREME AMERICAN
CADILLAC ESCALADE ESV
普段から気持ちよく乗れる!それがクアートのカスタム美学
2019年、突如として 血みどろのチャレンジャー を発表した、クアート。その大胆な手法だけを見ると「見た目だけ重視したカスタムショップ?」という印象を持つのでは?だが、クルマとしての機能を無視しない、機能性もキチンと確保したカスタムも得意とする。
スタイルも安全性も重視、その上で個性も追求する!
ラグジュアリーSUVの代名詞的存在で、先代モデルとなっても根強い人気を誇る第3世代のエスカレード。大径ホイールへのインチアップやローダウンといったカスタムが、言わば「定番」と言うべきスタイルであるが、そこにキチンと性能も追求するのがクアートのポリシーでもある。
代表の酒向さんは「カスタムを積極的に手がけていますが、あくまでもショップの立場で考えたら、性能ダウンはあり得ない。せっかく個性的なクルマに仕上げるのなら、乗って楽しく気持ちよく走れるクルマにしたいですね」と語る。それゆえに今回紹介する2007年型のエスカレードは、ガルウイングや26インチホイールといったアイテムを装着しつつも、ブレーキにもしっかり手が加えられているのが最大のポイントだ。
チョイスしたのはエアサスなどでも好評を博している、クルーズのKRZX。フロントは何と8ポッド! リアにも6ポッドをチョイスしており、レクサーニのフォージドLZ107が装着できるように、オーダーメイドで製作を依頼。もちろんそのストッピングパワーはノーマルと比較すると異次元のレベルで。カスタムしても安心して違和感なく止まれることは、非常に重要だと言える。その上で、キャリパー部分にはQUARTTのロゴがあしらわれているので、ユーザーとしての満足度も極めて高い。
エアサスユニットも、ブレーキと同じくKRZのDC DIGITALユニットをチョイス。エアサスを組み込むためにリアサスペンションのリンク類を一から製作しており、目下耐久性を検証中とのこと。問題がなければ、いずれ市販化も計画しているそうだ。
ちなみにサイドステップの様に見えなくもないが、極太140パイのサイドマフラーを装着。酒向さんは「ちょっとやりすぎたかな」と語っており、もう少しトルク重視にリファインする予定。とはいえ他車とは一線を画すスタイルで、非常にスタイルとしてはまとまった仕上がりで魅せ
グリルを変更し、クローム部分をブラックにアレンジ。
ヘッドライトやテールランプもキャンディブラックにペイントすることで、全体の統一感を強調する。バーチカルガルウイングに変更し、フロントのフェンダーエンブレムはワンオフで、ホイールに合わせてレクサーニのロゴを中央にあしらう。オーナーは前後のドアを合体させ、ガルウイングの2ドアにしたいと妄想しているそうだが、酒向さんは制止しているとか。
ホイールはレクサーニのフォージドLZ107。10.5Jの極太リムに、LXTHIRTY(295/30R26)を組み合わせる。ブレーキユニットはKRZXで、ベルハウジングからサイズを決定するので、ホイールスペーサーなどは1㎜も使用せず、フェンダーも一部を折り曲げただけ。ほかの誰ともカブらないスタイルこそ究極の満足であり、オーナーにとって最大の愉悦。
サスペンションはKRZのDCDIGITALをチョイス。ハイトセンサーはつけておらず、エアバッグはユニバーサルを組み合わせる。リアサスペンションはそのままでは装着できないので、ラテラルロッドやアッパー&ロアアームを新規に製作。ここまで手を加えることで、ノーマルと比較しても遜色のない直進安定性を実現している。キチンと走れるクルマがクアートのポリシーでもある。
電動ステップではなく、敢えて極太マフラーを装着。ワンポイントアクセントとして、サンドブラストでクアートのロゴを入れる。ちなみにサンドブラストのカスタムも行なっており、10×18cmで15,000 円〜とのこと。
THANKS:QUARTT FAB【クアートFAB】
TEL:0583-81-9167
HP:http://quartt.jp
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2020年 3月号掲載
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