フォードのFシリーズトラック、アメリカで最も出荷台数の多いモデル
1971 Ford F250 Ranger XLT
アメリカのワークシーンで愛されてきた1971年型フォードF250レンジャーXLT。日本ではシボレーのトラックがホビーシーンやカスタムシーンを席巻しているが、アメリカのワークシーンではフォードのFシリーズが定番。本物のアメリカン・エッセンスを感じるヘビーデューティなオーナーの付き合い方をご紹介。内外装同様にヤレている雰囲気がビンテージ好きのはたまらないはず!
AMERICAN TRUCKS -ピックアップトラックの無限なる可能性-
1971 Ford F250 Ranger XLT
リアルなワークホースとして活躍トラックらしい使い方をする「F」
世界一のトラックシェアを誇るフォードFシリーズは、ワークホースとして長年に渡って現役で活躍するケースが主流。このF250もそんな1台で、引越しの荷物運搬をきっかけに入手し、リアルなワークホースとして活躍中!
ホビーやカスタムユースでなく、ヘビーデューティに使用
アメリカで最も出荷台数の多いモデルといえば、フォードのFシリーズトラック。長年に渡って安定したシェアをほこるアメリカを代表するモデル。一般から商業まで、まさにワークホースとして活躍し、日常に溶け込んだ存在。
しかし、ホットロッドやカスタムなどのホビーのシーンでは、拡張性の高いシボレーが主流。とくに日本では、シボレーがメイクスとしてダントツでメジャーなため、フォードというとマスタング以外のモデルはマイナーな存在。ピックアップトラックにおいては、シェアでは劣るダッジ/ラムの方がポピュラーだったりする。
ビンテージではパンプキンの愛称でおなじみの50年代のF100の方が目にするが、70年代となるとかなり希少な存在。アメリカでは、近年のスクエアトラックブームの影響で、それまでマイナーだった60~80年代のFシリーズの人気が高まっているため、盛んにカスタムやアップグレードされている。そのため、リアルなワークホースな個体が少なくなっているが、この個体は、純粋にトラックとして活躍中。
ちなみに、この個体のオーナーの日常使用車は、66年型ダッジ・モナコ。このF250は、身内の引越しのタイミングに安価で売りに出ていたため入手してしまったそう。見ての通り、年式相応にヤレているが、自身でメンテを行なうアメ車乗りの息子の手を借りて、エンジンを390ciにスワップしている。撮影日にはスターターが故障してしまったのだが、同じく息子さんが後日現地にて交換して対応するなど、色んな面でアメリカンなオーナーによって現役活躍中のF250なのだった。

内外装のルックス面は年式相応にヤレているし、機関の面では最低限の状態ながらも、エンジンは本来の360から390に換装しているため、ストック以上にリッチなトルクが得られている。オーナーの付き合い方や、ヘビーデューティなトラックに見合う状態という意味でも好感が持てるのだ。
塗装の艶は完全にひいて、年式相応にサビやくさりもあるが、純正色を保持し全体的に味のある風合いに。ヘビーデューティなF250なだけに、積載量の多いロングベッドやステップバンパーとの愛称も良い。

内装は車体色とマッチしたグリーンを基調にウッド調の化粧パネルがあしらわれ、エアコンを装備するリッチな仕様。ビニール製のシンプルなベンチシートがいかにも往年のアメリカントラックといった感じ。外装同様にヤレているものの、いい雰囲気。


ヘビーデューティなF250であることが一見して分かる10ラグ。スイール製のフロント(225/75R16L)、スロットタイプのアルミ製リア(9.50R16.5LT) 共に純正品。フロントサスペンションが車高変更しにくいダブルアイビーム式なためホビーのフィールドでは不人気だが、実用面では乗り心地も含め、何ら問題なし。

本来の360エンジンの状態が悪かったため、サンダーバードなどでおなじみの390に換装。年式によるエンジンマウントの形状の違いなどに応じてアレンジを強いられながらも、息子DIYによってクリア。純正のFORDブルーのエンジン&エアークリーナーに好感がもてる。
Photo & Text 石橋秀樹
アメ車マガジン 2021年 9月号掲載
最新記事
2026/09/21
ダッジブランド最後のラムは、ダッジ好きには希少なモデル!?【'09 ダッジ ラム ビッグホーン】
2008年に第4世代にモデルチェンジしたダッジ・ラムトラックは、リア・リーフスプリングを廃止するなど劇的に乗り心地が改善されたモデル。2010年にラムはダッジから独立したブランド「Ram Trucks(ラム・トラックス)」に移り、今回の2009年型は、実質的にダッジブランド最後のラムといえる。そのモデルを6インチアップするなどフルカスタムしたのが今回のモデルだ。
2026/09/17
C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力
ハイパフォーマンスモデルであればストックのままでは飽き足らずさらなる高みを目指したくなるもの。C8コルベットにスーパーチャージャーをブチ込んで700hp以上を出力し、数値アップを楽しむ。
2026/09/14
【FANG ARMOR】アーティスト視点で生み出すラインを繋げる造形美の美学
東京オートサロン2026でエスカレードESVの最優秀賞と並んで、優秀賞を受賞したチャレンジャー・ジェイルブレイク。そのカスタムペイントもさることながら、ワイドボディシルエットの造形美が凄まじい!
2026/09/10
理想を求め妥協はしたくない、細かい部分も現場で確認
細かい部分まで自由に設計ができるジェネラルアメリカンホーム。しかし、その細かさが逆に面倒になることも…。だが鈴木さん夫婦は本当の理想の住宅を求めて妥協せず、何度も建築現場を訪れ収納の位置やサイズまで微調整していった。









