コルベットらしさを崩さず、いかに格好良くできるかだ。

クーペ

シボレー

アメマガ2022年3月号

AMERICAN CUSTOMS

コルベット

エレガントデザイン

C7コルベット

埼玉県

2014 CHEVROLET CORVETTE

AMERICAN CUSTOMS


2014 CHEVROLET CORVETTE

純正をブラッシュアップし最低限の手法で違いを演出

いかにコルベットと言えども、チープさが感じられる部分もある。そうした部分をブラッシュアップし、完璧な純正C7に仕上げカスタムに着手。エレガントデザインが追求したのは、コルベットらしさを崩さず、いかに格好良くできるかだ。

細かいペイント塗り分けで純正をより格好良く

シボレー・コルベット。言わずもがな、歴史あるアメリカンスポーツカーの代表であり、いつの時代でも多くのユーザーを魅了する憧れのモデルだ。それ故、コルベットの純粋なデザインを崩したくないオーナーも多く、コルベットカスタムは度合いが難しい。

 

2014 CHEVROLET CORVETTE

エレガントデザインが今回のカスタムでこだわったのは、「樹脂パーツなど、純正で物足りなさを感じる部分に手を加えてブラッシュアップした純正に仕上げること。そこから、カスタムペイントなど最低限の手を加えて違いを演出すること」だ。コルベットといえども、ボディ全体を見渡すと樹脂パーツがあり、どうしてもチープさが感じられる。そこでワイパーカウル、ダクトメッシュといった樹脂パーツをすべてグロスブラックで塗装し、グリルはZ06用、リアオーバーフェンダーはZ06のフロントフェンダーを加工移植。これでエレガントデザイン的に「完璧な純正C7」が完成し、ここからカスタムに着手。

 

カタチを大きく崩さないACSボディキット(カーボンフラッシュメタリック)を加えローダウン。ホイールは、レクサーニ・TWISTER20インチを履きカスタムペイント。そして見どころは、ルーフ、ボンネットのコルベットマークをモチーフにした左右非対称のカスタムペイントだ。

 

撮影に持ち込まれたハーレーは、このコルベットに刺激を受けたお客さんが、同様のペイントを依頼し製作されたもの。それほどまでに、見る人を魅了する仕上がりになっているコルベットだ。

13 116

ローダウンが施され、ホイールはLEXANI・TWISTER20インチをカスタムペイントして装着。一見するとキャンディーレッドだが、光が当たるとスポーク先端からディスク中心に向かいボディカーラーのトーチレッドがグラデーションで浮かび上がる。サイドダクトには、純正にも設定されていそうなピンストを注入。Z06グリルに変更し、カーボンフラッシュメタリックで塗装。フロント、サイド、フロントフェンダースプラッシュガードはACSボディキット。

7 10 8

ルーフ、ボンネットに施されたカスタムペイントは、コルベットマークをモチーフにした左右非対称のデザイン。カスタムペイントばかりに目が行きがちだが、ワイパーカウル、ダクトメッシュなどの樹脂パーツすべてをグロスブラック塗装することで、ボディ全体からチープさが消えて高級感ある佇まいになっている。これがカスタム着手の前にエレガントデザインが行なった、純正コルベットのブラッシュアップだ。

16 15

リアオーバーフェンダーはZ06純正フロント用を加工取り付け。テールの塗り分けスモークペイントはキャンデー塗りつぶしではなく、プレスラインごとにグラデーションをかけて赤みを残しつつ黒さも出すこだわり。リアウイングは、グリル、ボディキット同様にカーボンフラッシュメタリックで塗装。

20 21

コルベットはエレガントデザインスタッフの車両。この仕上がりに魅了されたお客さんが、愛車ハーレー・FXDR114に同様ペイントを依頼しカスタムを実施。主要パーツはサンダーバイクで統一。マフラーなどのアルミパーツのヘアーラインを生かすため、タンクは塗装剥離後、金属むき出しにしてヘアーラインを入れてからカスタムペイント。チェッカーペイントや色味は、コルベットに合わせられている。リアフェンダー、シートはアルミインサートを製作しインストール。スイングアーム部も、インサートを作成後カスタムペイント。シートに使った赤い部分は、蛇を丸々一匹買って本革施工されている。


ELEGANT DESIGN【エレガントデザイン】

TEL:048-556-9855
URL:https://elegant-design.co.jp
★写真/犬塚直樹
文/相馬一丈
アメ車マガジン 2022年3月号掲載

最新記事


2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2025/11/04

【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典

イベントレポート

FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)

2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

ランキング


2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2024/12/31

【FORD F-150 LIGHTNING】公道は走行できないですがビジネスのために投入!

ピックアップトラック

フォード

チャレンジャー専門店のラグジ・島澤社長から「F-150のライトニングを、ディスプレイ用として購入したお客様がいますよ」と連絡が。展示するためのクルマってどういうこと? とモヤモヤしながら取材に向かった。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger