スタイルも実用性も高く丁度良いサイズのピックアップトラック【F-150】
ピックアップからマッスルカーまで、様々なアメ車を取り扱うトップスピード。どちらかというと現行型が多い様に思えるが、実はちょい古めのクルマも販売中。ビンテージとまでは行かないが、ちょい古モデルのF-150を紹介しよう。
スタイルも実用性も高く丁度良いサイズのトラック
ちょい古がJOYFUL!! TRUCK&VAN&WAGON
1995 FORD F-150 XLT
機能とスタイルを兼ねるフレアーサイドがGOOD
FORDの顔といえば、やっぱりマスタング? と思う人が多いだろう。でもね、実は1948年から今日に至るまで、一度も途切れることなるリリースされ続けているベストセラーモデルがあるんですよ。それがFシリーズと呼ばれるピックアップトラック。最近ではラプターのイメージが強烈なせいか、モンスタートラックの様な印象を受けるが、この9代目は長さこそあれど運転席からの視界は良好で運転しやすい、丁度良いサイズなのだ。
やや丸みを持たせたフロントマスクのデザインは、同時期にリリースされていたブロンコと瓜二つ。それもそのはずで、基本的なシャシーを共通としているので、兄弟車と言っても差し支えないだろう。
キャビンはエクストラキャッブで、今なら観音開きなど乗降性を重視するだろうが、この時代は潔く2ドアを採用。でも、ピックアップはロングベッドの方が断然カッコイイし、決して居住性も悪くない。

さて、最大の特徴と言えるのが、フレアーサイドと名付けられた、リアフェンダー。単なるデザイン重視ではなく、リアタイヤの前後からベッドにアクセスできる機能の賜物。後ろからだけでなく横から荷物が出せるので、積載量は若干少なくなるが、機能性は抜群だ。
エンジンは5.8LのV8を搭載。ちょっと古めかしいところが個性的だが、エアバッグも標準装備なので安全性も高い。価格も意外と手頃なので、まさに掘り出し物と言える1台だ。


フロントのフェンダーはオーソドックスなアーチを描くが、リアのサイドは立体的になっており、フェンダーの前後がステップとして使用可能。フロントと同じ様なオーソドックスな方がベッドは広いが、長さがあるのでフレアーサイドでも十分キャンプ道具などが積み込めるし、何より取り出しやすい!



リアバンパーの下にはヒッチボールや電源ソケットが備わり、トレーラーを牽引することも可能。内側には樹脂製のベッドライナーが装着されているので、重量物や固い物も安心して積載可能。十分な長さが確保できるので、テントコットなどをここに載せるだけで、即座にサイトができ上がり。こんな使い方ができるのも、自由度の高いピックアップの魅力と言えるだろう。


フロントサスペンションは、リジッドアクスルを2つ組み合わせたような、強度とストロークを両立させた、FORD独自の独立懸架方式を採用。リアはオーソドックスなリーフリジッドとなる。オフロードでも高い走破性を実現する。

エンジンは351(5.8L)のV8を搭載。電子制御化されているので、往年のマッスルカーと比べたら、燃費は良い(ハズ?)。現行モデルの様なスムーズさはないが、トルクフルで運転している醍醐味を感じられると言えるだろう。

エッジの効いたエクステリアに対し、インテリアはやや丸みを帯びたデザインを採用。ボンネットが平らなので、見切りも非常に良い。この時代でエアバッグを装備する辺りに、FORDが安全性を重視しているという誇りを感じられる。ベンチシートなのでアメリカでは6人乗れるが、日本では保安基準の関係で定員は5名となる。
TOPSPEED.inc【トップスピード】
TEL:058-322-7547https://www.garage-topspeed.com
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2022年3月号掲載
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