ベルエアを手に入れて10年、50’Sの魔法にかかったきっかけとは?

ステーションワゴン

ビンテージ

シボレー

アメマガ2022年4月号

THE VINTAGE

ベルエアー

クルマを通じてその年代の音楽やファッションに興味を持つことは割と多い。だけど何もかもがその年代色に染まるなんてことはかなりレア。紹介するオーナーは夫婦揃ってロカビリー!ファッションからカルチャーまでフィフティーズの虜に!

アメリカングラフィティの世界観をライフスタイルに

THE VINTAGE


1961 Chevrolet Bel Air Parkwood 4-Dooor Station Wagon

60年前の世界観を再現するアメリカンリアリティ!

「インパラワゴン!?」と声を掛けられることが多いという61年型ベルエアワゴン。逆にこちらのページに掲載しているKoujiさんは友人で、彼もまた「ベルエアですか!?」と間違えられて実は210。この辺りの年代は実に難しく、マニアな人じゃないと分からないことも多い。そんな筆者も70年代以前のアメ車に関しては正直そこまで自身がないのが本音。取材する際はオーナーからしっかりと話を聞いて、情報をインプットしては“芸の肥やし”の如く知識を蓄えさせてもらっている。

さて、紹介するマリさんは夫と共にベルエアワゴンで様々なイベントに足を運ぶ、関西では名の知れた有名人。車種とファッションから、横浜のホットロッドカスタムショーや鈴鹿のストリートカーナショナルズ辺りはもちろん常連だけど、2021年泉大津で開催されたオールジャンルイベントのトライアウトなど、割とフットワークが軽く様々なイベントに出没していたりする。そんな夫婦のアイコンがロカビリースタイル。ジャイブと言われるフィフティーズ独自のダンスも嗜んでおり、教室に通ってコンテストにも出場。ラスベガスと言えば我々はSEMAをイメージするが、彼女たちにとってはもっぱらVIVA LAS VEGAS ROCKABILLY WEEKEND。そのダンスコンテストに毎年参戦していて、2019年には4位入賞を果たす実力を誇る。

 

しかしロカビリー歴はそれほど長くはなくて、ベルエアを手にした10年前から徐々にフィフティーズの世界観に興味を持ち始めたとのこと。その大きなキッカケとなったのは、高校の同級生が「このCD流して走ったら間違いない!」とプレゼントしてくれたアメリカングラフィティのサウンドトラックだ。そのサウンドに魅了されて映画を見たことでフィフティーズカルチャーの虜となった。

 

以降日本国内でもフィフティーズ関連のイベントには積極的に参加しており、マリさんは「JOKER&MARI」としてロカビリー“ピンナップ”に特化したオリジナルアパレルブランドを設立。クルマがキッカケで始まったフィフティーズの世界観は、もはやライフスタイルの主軸となっている。

ビレットスペシャリティーズのレガシー16インチに215/60R16と程よい厚みでタイヤをセット。ジェントルなローダウンでオリジナルの雰囲気を損なわない程度に手が加わっているところもポイント。

搭載されるエンジンは1967年前後の327エンジンに換装されており、2バレルから4バレル化、4速ATにB&M のオーバードライブ付き。日常の足として頻繁に走らせている甲斐もあってグッドコンディション!

インテリアは、これぞまさにビンテージと言わんばかりの作り。すべてを真っ赤で統一する仕立てといい、円の大きなステアリングといい、クラシカルなメーターパネルなど、どこをとって見ても現代では味わうことのできないノスタルジックなテイストで、これが返って刺さる。ちなみに以前はご主人が主に運転していたが、最近はMARIさんがステアリングを握って走らせる機会も多くなったそうだ。

OWNER:MARI


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2022年4月号掲載


関連記事

RELATED


SNSで見つけた赤いスクエアボディのサバーバンに惚れて即決!

クルマとの出会いは一期一会。何気ないスマホの画面からでも〝ビビッ〟と来たらそれも運命。直感と個性を大切にするオーナーの意外な職業とクルマのギャップ! こうあるべきといったイメージを押し付けること自体がナンセンスだ。

追い求めて辿り着いた集大成こそ、紹介する67年型シェベルSS

より高年式、マイナーチェンジ前よりも最新モデルを好むのが一般的な日本のクルマ事情ではあるが、その逆を行くのもアメ車乗りたちの醍醐味。紹介するジョージさんが追い求めて辿り着いた集大成こそ、紹介する67年型シェベルSSである。

オーナーのシボレー210はわざと錆を誇張したり、壊れていないところに手を加えたりしない

クルマとファッション、音楽は切っても切り離せない存在だ。音楽からクルマへ入る人もいれば、ファッションからクルマへ辿り着く人も。カーカルチャーはライフスタイルを映し出す鏡として大きな役割を担い、逆もまた然りである。

ビンテージの醍醐味の一つは、コツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。

長い歴史を誇り、アメ車ビンテージの中でもポピュラーな存在と言っていいフォード・マスタング。フルレストアされたモデルも多く存在するが、ビンテージの醍醐味の一つは、自分でコツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。紹介する66年型マスタングは、そんな楽しみが残された一台だ。

【シェベルマリブワゴン】現代に美しく見事蘇った初代インターミディエイト

1965年前後、アメリカ車のラインナップにコンパクトとフルサイズの中間を埋めるべく新たにインターミディエイトが加わることとなった。そのキャラクターはリーズナブルな価格で楽しめるフルサイズの雰囲気でありワゴンはその代表だった。

 

最新記事


2025/01/13

ノーマル?ローダウン?リフトアップ?アナタならどのハマーH2を選ぶ?

SUV

ハマー

素のままでも十分過ぎるほど強烈なインパクトを放つハマー・H2。だがそれでは満足できずにさらなる高みを目指すためカスタムを施す。今回はノーマル、ローダウン、リフトアップ、3車3様の違いを検証。

2025/01/11

【カーボイス1】各種作動信号に連動してしゃべる音声自動発生装置

OTHER

2025/01/10

【FPx3 フューエルポーション3】排気系の洗浄効果が高い、世界初のガソリン添加剤

メンテナンス

エンジン内部にカーボンやスラッジなどが溜まりエンジン不調を引き起こすトラブルは、多くの輸入車に発生している事例。その予防としてガソリン添加剤が使われるケースもあるが、ここで紹介する「FPx3 フューエルポーション3」は、鬼門となる排気系にも作用する唯一のガソリン添加剤だ。Jeepはもちろん、多くの輸入車にも効果的だと言える「FPx3 フューエルポーション3」の特徴を解説していこう。

2025/01/09

【AMEMAG AG-00】定番だからこそ奥深き5スポークの美学!

ホイール

ワンオフオーダー鍛造ホイール「HIGH FORGED」、スチールホイールの大本命「NEO STEELS」、そして今回紹介する鋳造オリジナルホイールの「AmeMag」。覇王ホイールが独自に展開するオリジナルブランドから目が離せない!

ランキング


2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】

2021/10/13

ライバル達が生産終了するなかエクスプレスは今も現役販売される

バン

シボレー

2017 Chevrolet Express 2500 LONG EXPLORER CONVERSION

2025/01/10

【FPx3 フューエルポーション3】排気系の洗浄効果が高い、世界初のガソリン添加剤

メンテナンス

エンジン内部にカーボンやスラッジなどが溜まりエンジン不調を引き起こすトラブルは、多くの輸入車に発生している事例。その予防としてガソリン添加剤が使われるケースもあるが、ここで紹介する「FPx3 フューエルポーション3」は、鬼門となる排気系にも作用する唯一のガソリン添加剤だ。Jeepはもちろん、多くの輸入車にも効果的だと言える「FPx3 フューエルポーション3」の特徴を解説していこう。