【フォード マスタング】シンプルなボディラインがハードトップの最大の魅力!

クーペ

ビンテージ

フォード

アメマガ2023年12月号

BUBU横浜

神奈川県

マスタング

アメリカから正規輸入されていない魅力的なクルマを自社輸入するBUBU。最新モデルだけでなくビンテージも得意とするが、新たにクーペのマスタングが横浜ショールームにやって来た!


国内未登録の初代マスタング

デビュー当初は、アメ車としては比較的小柄だったマスタング。折からのマッスルカーブームの波に乗り、エンジンやボディサイズがどんどん拡大化された印象がある。とくにファーストモデルは大きく見ても3タイプのボディ形状があり、最初と最後ではまったく別のクルマに見えなくもない。

 

66年モデルまでは「ポニーカー」と言う愛称に相応しく、どことなく可愛らしいイメージが強かったが、67年以降のとくにファストバックはリアフェンダーなどが大きく盛り上がり、今のマスタングに繋がる様な筋肉質なラインとなっている。日本で見かける67年以降のモデルはその人気の高さもあって、ファストバックがほとんど。たまにコンバーチブルがいるかもしれないが、これまでハードトップを見たことがなかった。

 

そんな激レア(?)なマスタングを、BUBUがつい先日アメリカから輸入したというので、早速横浜のショールームへ向かって見ると、そこには65年モデルを挟む様に2台の68年モデルのハードトップが展示されていた。

まずはアンバーメタリックの65年モデルを見てみるが、上品さを感じさせてくれるカラーに加え、エクステリアはオリジナルのスタイルをキープしている。だがエンジンルームを覗いてみると、ラジエターの変更&電動ファンの追加を実施。さらに制動力向上のためディスクブレーキ化も行われ、現代の水準と比べても遜色のない、安定した走りが楽しめる様にアップグレードが図られている。

続いては、ライムゴールドの独特な色合いが美しい68年モデルのハードトップ。こちらはナンバーズマッチという稀少な1台。ファストバックのゴツいボディラインとは異なり、オリジナルの雰囲気を残しているが、よく見るとプレスラインやテールランプのデザイン/サイズなども65年モデルとは異なっている。その違いはインテリアにも及び、5つの丸型メーターはキープするが、その配列はまったく異なり、まさに現在のマスタングの在り方を決定づけた原点がここにあるとも言える。

最後に紹介するもう1台の68年モデルのハードトップは、シーフォームグリーンという独特なカラーリングが特徴。ルーフはバイナルトップとなっており、60年代からタイムスリップして来たかの様な、コンディションをキープ。搭載エンジンはいずれもV8・289(4.7ℓ)だが、決してパワー不足を感じる様なことはなく、心地良くクルーズする乗り方がピッタリだろう。

1965 FORD MUSTANG HARDTOP

エクステリアはオリジナルのスタイルをしっかりキープするが、メカニズムや内装はしっかりグレードアップを実施。横一文字に並んだメーターは、シンプルで、良い意味で大衆車的な雰囲気を醸し出す。内装もしっかりリフレッシュしており、大型のアームレストで装備性も向上させる。

1968 FORD MUSTANG HARDTOP

レストアは施されているが、エンジン/ボディ/ミッションがすべてオリジナルのままである「ナンバーズマッチ」状態。ファストバックと比較すると大人し目ではあるが、リアフェンダーの盛り上がりはかなり大型化され、マスタングの名に相応しい逞しさを演出する。

1968 FORD MUSTANG HARDTOP

マスタング=スポーツカーという印象を抱く人が多いが、それとは対照的なスタイル。ボディは65年モデルと変わらないと思うかもしれないが、見比べるとボディはまったくの別物だと分かる。スマートに、さり気なくビンテージアメリカンに乗りたい人にオススメだ。


THANKS:BUBU 横浜
TEL:045-923-0077
HP:https://www.bubu.co.jp/shop/yokohama/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン2023年12月号掲載


関連記事

RELATED


BOSS302カムを搭載したフォードトリノGT / マリーナブルーのシボレーインパラコンバーチブル

日本のビンテージアメリカンと言うと、どうしてもマッスルカーやスーパースポーツのイメージが強い傾向がある。だが、おおらかで大陸的な走りを体感できる大衆車こそ、アメリカの空気を感じるには最適。

ビンテージの醍醐味の一つは、コツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。

長い歴史を誇り、アメ車ビンテージの中でもポピュラーな存在と言っていいフォード・マスタング。フルレストアされたモデルも多く存在するが、ビンテージの醍醐味の一つは、自分でコツコツ仕上げていく過程も楽しむこと。紹介する66年型マスタングは、そんな楽しみが残された一台だ。

美しすぎる魅惑のボディが69マスタングを華麗に輝かせる

ファーストマスタングと肩を並べるように、第二世代初期型である1969年型の人気は年々上昇している。そんな69年型が、内外装ともに美しい状態に仕上げられ、機関系もグッドコンディションともなれば、注目を浴びないわけがない。憧れの69マスタングを購入できる千載一遇のチャンスが到来だ!

【1964y フォードサンダーバード】フィフティーズスタイルのクラシカルさに回帰

二代目以降のサンダーバードの中で、1964年からのモデルは、ある意味フィフティーズスタイルのクラシカルさに回帰していたのが特徴である。

左ハンドルのマニュアルを巧みに操るのが夢だった【1970 FORD MUSTANG MACH1】

ビンテージマッスルに魅せられし7人のカーマニアたち【バーニーズ】

 

最新記事


2025/07/01

【インフィニティQX56】手頃な価格で購入できるプレミアムSUV

SUV

OTHER

90年代を中心に高品質な車両を扱うガレージジョーカーだが、近年は2000年代の車両も多く扱う。今回紹介する08年型インフィニティ・QX56もその一台で、手頃な価格で乗れるプレミアムSUVとして注目だ。

2025/06/27

当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ

バン

シボレー

ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

2025/06/25

【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様

クーペ

ビンテージ

フォード

映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。

2025/06/23

ハワイを感じながら子供たちが毎日楽しめる家

HOUSE

近所の目を気にしながら子育てするのはもうウンザリ。自分たちも、子供たちが自由に遊べる一軒家が欲しい。大好きなハワイを感じられる、理想は兄夫婦のようなカッコイイ住宅。

ランキング


2025/07/01

【インフィニティQX56】手頃な価格で購入できるプレミアムSUV

SUV

OTHER

90年代を中心に高品質な車両を扱うガレージジョーカーだが、近年は2000年代の車両も多く扱う。今回紹介する08年型インフィニティ・QX56もその一台で、手頃な価格で乗れるプレミアムSUVとして注目だ。

2025/06/27

当時らしさを色濃く感じさせる200hpのアストロ

バン

シボレー

ブルーリバー30周年に相応しい30年前のシボレー・アストロ。それは奇しくもアストロが様々なアップデートを果たす過渡期だった。現車は当時流行したカスタムを随所に感じさせ、まるでタイムスリップしたかの様な当時感溢れるスタイルをストック!

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2016/12/08

ただでさえ渋いポンティアック中でもカタリナは最上級の渋さ!!

セダン

ビンテージ

ポンティアック

1965y PONTIAC CATALINA
マルセロ