可愛さと信頼性を両立した61年物のサバーバン
1961 Chevrolet Suburban
THE VINTAGE 色褪せることなく魅せる、その風合いがたまらない!
ビンテージなアメ車に乗りたいけれど、さすがに現在の交通事情に運動性能がマッチしないのでは? それを理由に夢を断念しているアメ車好きは、意外と多いかも。そんな人にオススメしたいのが、このエンジンスワップしたサバーバンだ。
ボーテックに換装した事で車両の重さを感じさせない
1961 Chevrolet Suburban
1935年から現在まで、途切れることなく生産され続けているサバーバン。アウトドア好きなファミリー層に絶大な人気を博している。とはいえ、さすがに巷で見かけるのは、どんなに古くても7代目ぐらいだろうか? そう思ったら、三重の老舗アメ車専門店バーニーズに、1961年型のサバーバンがあるとの一報が!早速、その車両を紹介すべく取材に向かった。

1960年から1966年まで製造された、5代目のサバーバン。フェンダーとボディが一体となり、より大型化され居住性が向上したのが特徴。スクエアなボディや、丸みを帯びたフロントマスク。サイドウインドーが傾斜し、疾走感を感じさせるデザインなど、まさにクラシックなバスそのものといった印象。バーニーズの藤田社長は「61年が経過するクルマとは思えない程リフレッシュされていますよ。何よりエンジンは96年頃の350のボーテックに換装しているので、運動性能や安心感は格段に向上していますね。実は私と同い年なので縁を感じ、売れなくてもいいから手元に置いておこうかな? と思ったのがきっかけです」と苦笑気味に話してくれた。

今回は、そんな貴重なサバーバンをお店の外に連れ出して撮影を実施。大柄なボディではあるがボンネットの先端はしっかり確認できるし、大きなガラスエリアのおかげで側方や後方の視界も抜群。エンジンをコンバージョンしたことでパワステやエアコンも流用されており、意外なほど普通に運転できてしまう。慣れてきたので2車線のバイパスを走ってみたが、他車を妨げず、制限速度でクルーズすることなど造作もなかった。
独特なフロントマスクや愛らしいカラーリングも相待って、明らかに注目されているのを感じられる。個性的なクルマが欲しいけどさすがに安心感も見過ごすことはできないだろう。フルオリジナルにこだわる人にとって邪道と思うかもしれないが、エンジンスワップはクルマをアップグレードさせる有効な手段の1つと言える。毎日乗れる信頼性に加え、買い物からレジャーまで対応できる、万能選手なクルマだ。

エクステリアはさながらバスのよう。ヘッドランプの上に設けられた2つのボータイの中にはウインカーを設置。斜めに傾斜したサイドウインドーも一世代前の4代目モデルから反映したデザイン。

エンジンは、350のボーテックに換装。エアコンやパワステもそのまま移植されており、ブレーキのマスターバックもアップグレードを実施。エアクリーナーはファンネルタイプに交換。運転席にはOBD2のコネクターも設置されているので、トラブルが起きても診断機があれ解決可能だ。振動も少なく、安定した走りを楽しめる。

運転席周りは基本的にオリジナルで、エアコンのスイッチや吹き出し口を違和感なく追加。メーターも当時のテイストに似たタイプに変更するが、もちろん現代的な電気信仰に変更している。前後席のサイドにはスピーカーも追加。セカンドシートの上には手動式のサンルーフも追加されている。

ボディカラーに合わせ、インテリアもホワイトとスカイブルーのコンビネーションで統一。チェッカー柄のラゲッジマットが、まるで1950年代のダイナーのような雰囲気を漂わせている。ちなみに3ドアなので、後席にアクセスするには、前席を倒すか、リアゲートから乗り込む必要がある。
BERNESE【バーニーズ】
HP:http://bernese.co.jpTEL:059-227-6365
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2022年4月号掲載
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