ラムチャージャーはブロンコ、ブレイザーに並ぶダッジ・ラムベースのフルサイズSUV。

ラムチャージャーはブロンコ、ブレイザーに並ぶダッジ・ラムベースのフルサイズSUV。ピックアップトラックに対してホイールベースを9インチ短縮したADプラットフォームによるフリップアップリアゲートを特徴とするバンタイプなのだ。
タフで濃厚なMoparらしいキャラクターが魅力の2ドアSUV
MOPAR LOVE!!! 愛して止まないモパーの魅力
この記事で紹介する車の情報
車種 :1985y ダッジ ラムチャージャー プロスペクター
ラムトラックベースのSUVダッジ・ラムチャージャー
デビューの74年型では2輪駆動のみでラインナップし、脱着式ルーフ&ドアピラーによるフルオープン仕様を含めたユーティリティに特化したモデル。スノーラリーでは優勝するなど、Dシリーズトラック同様にレースシーンでも活躍。翌75年には四輪駆動が追加され、モデルチェンジを受けて81年より2世代目として93年までラインナップ。ベースとなるDシリーズのピックアップトラックにしても、日本では極端にマイナーな存在となっているが、ピックアップトラック大国であるアメリカでは、一般ユーザーの他に、軍用、警察車両としてもポピュラーな存在だったりする。
SUVというキャラクターからすると、同じフィールドではシボレーK5ブレイザーの方が幅広い層から支持されているのに対し、ラムチャージャーはリアルにオフロード走行も楽しむハードコアなファンが多い。マッスルカーでも同様だが、Moparのユーザーは、他社のユーザー以上にメイクスへのアドバンテージが明確なファンが多い。それだけに、この個体の様にオリジナルの状態を保持して現存するケースが目立つ。
ホビーのシーンではマニアックな存在となっていたが、近年のクラシック・フルサイズトラックの人気高騰を機に、シボレー、フォードに次いでMoparのトラック系(ラムチャージャーの兄弟車としてプリマスにはトレイルダスターが存在する)も注目度が高まっている。
跳ね上げ式リアゲートによる使い勝手の良さや、クオーターガラスがルーフまで巻き込んだスタイリッシュなフォルムなど、他社モデルに無い魅力も大きいが、2ドアSUVのニーズが高いメキシコやテキサスでポピュラーな「タフで濃厚なMopar」らしいキャラクターが魅力なのである。
シボレーK5ブレイザーやフォード・ブロンコ同様に、ベースとなるピックアップのショートホイールベース化したSUV仕様だが、他社モデルと違って、クオーターガラスがルーフまで巻き込んだスタイリングのおかげで短さを感じないのがラムチャージャーの特徴だ。
ホイールはストック然としながらも社外品の8スポークスチールでワイドなリム幅を選択。装着タイヤはFALKENロッキーマウンテン(32×11.5R15LT)。ディープなリムやボリュームのあるタイヤサイズがボディとバランス良くマッチしてストック以上に魅力的だ。
318 ci(5.2ℓ)、360ci(5.9ℓ)の2 種類のV8 でラインナップ。現車は318設定車だが、360に換装している。トランスミッションは3速AT。パートタイム4WD。フロントのデフはDana44のバキューム駆動式によるCAD仕様。リアエンドは9 1/4。
現車はROYAL SEパッケージ車とあってメータークラスター、ドアパネルなど、随所にウッド調の化粧板で装飾される、シートはツイード調のしっかりとしたファブリック。カーペットも含めて内装は全体的に年式を感じないほどクリーンで素晴らしい。
PHOTO&TEXT:石橋秀樹
最新記事

2023/09/22
稀少限定色のレインにルビコン392を搭載するモンスター!
1981年まで生産されたCJ以来、40年ぶりにV8エンジンを搭載した「RUBICON 392」。モパーらしさを色濃く感じさせるハイパフォーマンスな走りは、良い意味でラングラーらしからぬ魅力を放つ。

2023/09/21
ひと手間加えて防音・猛暑対策も!たるんだ天井を自らの手で張り替える!
最近、愛車の天井がたるんできた。そんな悩みを持つオーナーは多いのでは?でも張り替えって、お願いすると高いんでしょ? だったら自分でやってみる?生地もネットで買えるし専門工具も不要。やろうと思えば、なんだってできる!

2023/09/20
【ダッジ・チャレンジャーのオーナーを取材!】こだわりの愛車とカーライフを総まとめ
ダッジ・チャレンジャーといえばただの交通手段ではなく、夢と冒険の象徴となる魅惑のクルマ。映画やカルチャー、知人からの影響など、様々な出会いから始まり、カスタムへのこだわりや、ライフスタイル、走行のパワフルさなどいろいろな魅力に沼っていくオーナたち。今回はそんなダッジ・チャレンジャーのオーナーたちのこだわり、魅力をまとめて一挙にご紹介しよう!

2023/09/20
【ジープ グラディエーター】遊びに使うことに特化した、ある意味スーパーカー
JLラングラーが空前のヒットを続けており、それに続けとばかりに日本で正規発売されるJTグラディエイター。ただボディを伸ばしただけはない本気度が感じられるモデルだ。