タンドラ新旧モデルを検証。フルモデルチェンジでイメージを一新!!
トヨタの人気モデル「タンドラ」が15年振りにフルモデルチェンジして第三世代へと生まれ変わり、新たなステージを切り拓くべくデビューを果たした。
3代目となる新型タンドラはというと、デザインテーマに「テクニカルマッスル」を掲げており、これはパフォーマンス性能の飛躍とピックアップトラックらしい強靭さの向上を狙ったもの。
今回はそんなタンドラの新旧モデルを比較してご紹介していこう。
Text & Photos|アメ車MAGAZINE編集部
この記事で紹介する車両情報
車種:TOYOTA TUNDRA SR5 4×4 CrewMax 5.5-Ft.Bet
ショップ:COLUMBUS AUTO CENTE
TEL:042-332-0035
HP |
https://columbus-japan.com/list.aspx
こちらのページにて 最新モデルをいち早く日本へ導入し、販売をスタートさせたコロンブスのタンドラ輸入第一号車を紹介したが、今回は新型と旧型を改めて考察することで、深化の過程を確認していく。
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【トヨタ タンドラ】15年振りのフルモデルチェンジを比較
フルモデルチェンジしたフロントマスクはタンドラのアイデンティティである大きく開口したグリルデザインを踏襲しつつも、異形のLEDヘッドライトを組み合わせることで角張った印象とし、リアも個性的なLEDテールライトとテールゲート中央部にロゴを刻印することで、そのシルエットは筋肉質で彫りの深いアスレチックな装いである。
トヨタ タンドラ 「新旧」外装デザインを比較
新旧タンドラのサイズ
撮影車両はともにSR5のクルーマックス・ショートベッドで新旧のボディサイズを比較。
全長は5933mm(新)/ 5814mm(旧)
全幅は2037mm(新)/ 2029mm(旧)
全高は1981mm(新)/1940mm(旧)
実質的な数値でも、サイズの違いはわずか。
新旧タンドラのフロントデザイン
タンドラのアイデンティティである大きく開口したフロントグリルを踏襲しつつ、新型はよりスタイリッシュでシャープな印象に。
新旧タンドラのバックデザイン
シルエットに関しては旧型までは丸みを帯びていたが、新型は直線基調であるためシャープな印象を受けるとともに、数値以上にボディが長く感じる。
トヨタ タンドラ 「新旧」エンジンを比較
「旧」モデル
ライバルたちにならってこれまでは5.7L/V8ユニットを搭載してきたタンドラだが、遂に変革の時が訪れたようだ。
「新」モデル
新型はV8をやめてV6となり、排気量も5.7Lから3.5Lへとダウンサイジング。しかしツインターボを備えることで、最大出力は389hp(旧型381hp)、最大トルクは66.3kg-m(旧型55.5kg-m)と、旧型を上回る数値。
ちなみに新型には3.5LのV6ハイブリッドツインターボユニット「i-FORCE MAX(437hp/583lb-ft)」を用意。こちらはLimited以上のグレードに設定。
可変バルタイ&リフト機構を吸排気に備えるデュアルVVTiシステムや高温となる圧縮エアを冷却して酸素密度を向上させる水冷式インタークーラーを採用している。
トヨタ タンドラ「新旧」サスペンションを比較
「旧」モデル
新旧ともにフロントサスペンションにはダブルウイッシュボーン式を採用している。一方のリアサスペンションはというと、重量物を積むピックアップトラックにはリーフスプリングを用いることが一般的で旧型ももちろんそれにならってきた。
「新」モデル
しかし、新型はマルチリンク式コイルスプリングへと変更されたのである。これによりいわゆるトラックライクな乗り心地を大幅に改善。それに道路状況に合わせて減衰力を調整するアダプティブバリアブルサスペンションや、重い荷物を運ぶ際にリアを水平に保つよう自動的に高さを調整してくれるロードレベリングリアハイトコントロールエアサスペンションを装備。
トヨタ タンドラ「新旧」シートを比較
「旧」モデル
乗車定員だが、旧型まではフロントキャプテンタイプの5人、ベンチタイプの6人の2パターンから選択することができた。
「新」モデル
しかし、新型からはフロントベンチタイプが廃止されたことによって5人のみとなった。これはダブルキャブ、クルーキャブも同様である。
トヨタ タンドラ「新旧」パネル周りを比較
「旧」モデル
コックピット中央部に操作系を集約しているのは新旧で変わりないが、新型は8インチもしくは14インチ(SR5はオプション)のマルチメディアシステムを導入。アップルカープレイ/アンドロイドオートとはワイヤレスで接続可能となっており、多彩なコンテンツを楽しむことができる。
トヨタ タンドラ「新旧」荷台(ベッド)を比較
「旧」モデル
新旧変わらず、5.5ftのショート、6.5ftのスタンダード、8.1ftのロングという、3タイプが同様に用意されている。
「新」モデル
テールゲート上部は旧型でもスポイラー風のデザインを採用していたが、新型ではそれが大型となり、より鮮明となっている。
またベッドサイドにはアジャスタブル式のサイドレールを装備し、キャビン後方にはLEDのストップランプとワークランプがインストール。それにオプションでAC電源アウトレットを装備することも可能。
またLimitedグレード以上には、運転席側のテールライト横にテールゲートリリース用のスイッチが設けられている。
トヨタ タンドラ「新旧」タイヤ&ホイールを比較
「新」モデル
ホイールのバリエーションに関してだが、サイズは新旧でとくに変更はなく、18×8J(SR、SR5、TRD Pro)と20×8J(Limited、Platinum、1794 Edition)をラインナップ。
「旧」モデル
ちなみに新型モデルは、トップグレードであるCapstoneのみが22インチを標準としている。ちなみに新型のグレードはSR5であるため標準では旧型と同じ18インチのシルバーホイールを装着しているが、撮影車両にはオプションの20インチTRD Sportホイールがセットされている。それにTRD Proと同じ18インチTRD Off-Roadを選択することも可能だ。
トヨタ タンドラ「新旧」マフラーを比較
マフラーエンドはこれまで助手席側後方の右出しだったが、新型からは運転席側の左出しに変更。
トヨタ タンドラの深化
トヨタ タンドラの初代モデル
アメリカのピックアップトラック市場でも今や押しも押されもせぬ存在となったタンドラ。
威風堂々としたフォルムに洗練されたインテリアを備えて確固たる地位を築いているイメージがあるが、それは第二世代からの話。
タンドラの初代モデルは1999年に市場へと投入され、モデルイヤーは2000年が最初となる。前身であるT100はサイズが小振りかつV6エンジンのみということがネックとなっていた。
そこで、それらを改善するべく第二世代はボディを拡大し、エンジンはV6だけでなくV8もラインナップ。スタイリングもスクエアなT100に対して、丸みを帯びた柔和なフォルムを特徴としていた。
トヨタ タンドラの第二世代
満を持して登場した2007年モデル以降の第二世代。初代モデルよりもボディ&排気量を拡大するとともに、ルックスもライバルたちに引けを取らないボリューミーさが功を奏して、アメリカ人たちから絶大な支持を得ることに成功。
そして2014年モデルでマイナーチェンジを実施。内外装のデザインが見直され、よりアメリカ人のハートを鷲掴みにする洗練されたフォルムへと進化したことで、さらなる支持を集めたというのがこれまでの経緯。
これまでに歴代モデルをすべて見てきたが、新型タンドラの素晴らしさは群を抜く。その分プライスも群を抜いているけれど…。
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PHOTO&TEXT:編集部
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