中学生の頃に見たナイトライダーが俺のアメ車人生のスタート
クーペ
バン
シボレー
フォード
ポンティアック
アメマガ2022年9月号
俺たちのアメ車ライフ
マスタングGT パフォーマンス
エクスプレス
ファイアーバード トランザムGTA
ファイアーバードトランザム
ガレージダイバン
東京都
中学生の頃に見たナイトライダーをキッカケに、18才でファイヤーバード・トランザムを購入したKさん。それ以来、愛車はアメ車オンリーで次々と乗り換え。思い出のトランザムと共に、夢の複数台アメ車ライフを満喫中!
たった一度の人生、好きなクルマに乗ろうじゃないか!
俺たちのアメ車ライフ
このクルマ全部が俺の愛車です!乗って楽しむのが自分流、全てが普段の足で活躍!
2013 FORD MUSTANG GT Performance
2011 CHEVROLET EXPRESS
1988 PONTIAC Firebird Trans Am GTA
1978 PONTIAC Firebird Trans Am
自動車税だけで、中古の軽自動車が買える
多くのアメ車乗りの夢。その一つが愛車の複数台所有だろう。海へドライブ、山へキャンプなど、シチュエーションに合わせてクルマを選択できることは、なんとも嬉しい悩みといっていい。また、コレクションとして大切に保管し「愛でる」クルマと、普段の足クルマという複数台所有もありだ。いずれにせよ、5月に訪れる「悪魔の封筒」には覚悟が必要だが…。
そんな悪魔の封筒にもめげず、自動車税だけで中古の軽自動車が買えるほどの金額を納め、4台というアメ車を所有するオーナーがKさんだ。「そんなお金を払えるのは、どうせどっかの社長さんでしょ?」という冷めた声が聞こえてきそうだが、確かにKさんは運送業の社長さん。だが、高校中退後に運送業に就職し、トラック1台で独立しのし上がった叩き上げの社長ということだけは伝えておこう。
過去に経営悪化で財産の多くを手放すこともあったが、愛車をギリギリまで手放さず所有していたのは、愛車が大好きなアメ車だったからなど、Kさんのアメ車好きは単なる道楽ではなく本物だ。結局その時の愛車は残念ながら手放すことになってしまったが、現在はその反動と業績も順調ということもあり、愛車のアメ車も2台、3台と増え、現在は4台にまで増加。
Kさんが、これほどまでにアメ車を好きになるキッカケとなったのは、中学生の頃に見たナイトライダーだ。「クルマが喋るなんて子供にとっては斬新で、マイケルとキットは僕のヒーローでした。そのクルマのモデルがファイヤーバード・トランザムという名前だと知って、初めて買うクルマはコレだと決めたんです」。そう当時を振り返るKさんは、なんと18才の時に初めての愛車として88年型ファイヤーバード・トランザムを購入する。しかも、頭金もローンも親を頼らずに。「高校を早くに辞めて、当初は暇潰しとして働いてたけど、ある時、仕事に向かう道中にナイトライダーと同じ形のトランザムを売っているお店を発見して気持ちを改めました。絶対にコレを買ってやると、ガムシャラに働き始めましたね」。
念願のトランザム購入を果たしたKさんは、トランザムのこと、アメ車のことを雑誌を読みながら勉強する日々を送っていく。しかし熱心過ぎたのか、徐々に芽生えていったのが「他のアメ車はどうなんだろう?」だった。遂には憧れのトランザムを5年で手放し、怒涛のアメ車乗り換えライフがスタートする。アメ車セダンが気になり、キャデラック・エルドラド、ブロアム、リンカーン・タウンカーに始まり、子供が産まれたことを気にアストロを購入するなど次々と乗り換えていく。しかしその頃は、手元に置く愛車は1台のみだった。
複数台所有に入り込んだのは、思い出のトランザムがずっと頭にあったからだ。「色々乗ったけど、やっぱりトランザムのことは忘れられなかったんですよ。アストロに乗っているときに92年型のトランザムを見つけて、もう一度乗りたくなって。でもアストロは足として手放せない。じゃ、2台体制にしようと(笑)」。この決断をキッカケにKさんの愛車は複数台が基本となっていき、アストロと92年型トランザムと入れ替える形で、ファイヤーバードのセカンド後期も気になり78年型、現行モデルの乗り味を知るために13年型マスタング、家族で移動用に11年型エクスプレスを追加。
3台体制となったKさんだが、それでも頭から離れなかったのは18才の時に購入した88年型トランザムのこと。希少なトランザムで、同年型と出会うことはかなりの奇跡だが、諦めずに探し求めたKさんだからこそ奇跡が訪れる。外観はもちろん、内装のスイッチに至るまで傷が無いバリモノの88年型を見つけたのだ。「自分でも運命の出会いだと思いましたよ。値段も関係なく即決しましたね。これは一生手元に置いておくクルマです」。
そんな一生もののトランザムは、ガレージに大事に保管…ではなく、近くのスーパーに買い物に行くなど足として使われている。「流石に毎日の足ではないけど、2台のトランザムは定期的に乗ってますよ。4台あるので、毎週どれかのクルマを洗車してます。自宅に置ききれず普段は別々に置いているので、実は4台並べた光景を今日初めて見ました(笑)」。
一番出動が多いマスタングは、すぐにノーマルでは物足りなくなり、ガレージダイバンでチューニング&カスタムを施し、スーパーチャージャー搭載までに至る。ここまで仕上げていくと、気になるのがモアパワー。「チャレンジャーのレッドアイが気になるね」と、次なる獲物も物色中のKさんだ。もしかしたら過去最高の5台体制になるかも? そんな話を、笑顔で聞く奥様も寛容だ。
2013 FORD MUSTANG GT Performance
カスタム&チューニングで楽しむ出動の一番手
現行型のアメ車が気になり購入した13年型マスタングGTパフォーマンス。ノーマル状態だったが、車検で訪れたガレージダイバンでカスタムマスタングを見て触発。セルビニ製グリル等のボディキット、ウィップルスーパーチャージャー搭載、TEIN車高調などでフルカスタム&チューニング。
1988 PONTIAC Firebird Trans Am GTA
18才で購入したトランザム、再び探し求めて同年型を購入!
18才の時に購入した1988年型ファイヤーバード・トランザムが、Kさんにとって一番思い出のあるモデル。一度は手放したが忘れられず、長年同年型を探し求めていた。奇跡的に見つけたモデルは、外観はもちろん、インパネのスイッチも傷やヘタリもない極上品。ガレージダイバン曰く「こんな状態の良いトランザムは見たことがない」とか。一生手放すことはないと、Kさんは語る。
1978 PONTIAC Firebird Trans Am
3rdに乗ったら2nd後期も気になり即決!
初めて購入した3rdファイヤーバード・トランザムを乗っていた際に、クルマについて調べていくと、ファイヤーバードにも各世代モデルがあることを知ったKさん。中でも目に留まったのが、お馴染みのイーグルアイの2nd後期。いつかは手にしたいと思っていたが、これまた極上のモデルと出会い即決。ボンネットのファイヤーバードはデカールではなくペイント。
2011 CHEVROLET EXPRESS
家族で移動するのに最適で後ろで寝られるのも最高!
子供が産まれたことをキッカケにアストロを所有し、過去に数台アストロを乗り換えてきたK さん。家族で移動する際に重宝するとしてエクスプレスを購入。アストロでも良かったようだが、リアで横になって眠ることができる広さが選んだ一番の理由。
OWNER:Kさん
TVで見たナイトライダーの雄姿に釘付けになり、中学生の時にファイヤーバード・トランザム購入を決意。有言実行で18才の時に購入を果たし、それ以来愛車はアメ車。トランザムの2nd(後期)、3rdを同時に所有するほど、トランザムに対する愛は深い。
Thanks:GARAGE DAIBAN
TEL:03-5607-3344
HP:http://www.daiban.com
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2022年 9月号掲載
最新記事
2024/10/07
アメ車の偏見を払拭し、本当に好きなクルマに乗る【クライスラー300】
ユーチューブチャンネルをきっかけにジェットシティを訪れたブラジル人のオーナーさんは、アメ車は欲しいが維持費などに不安があり、国産車のカスタムを依頼する予定だった。しかしジェットシティとの対話から、本当に好きなクルマに乗ることを決断する。
2024/10/05
走りを楽しむCHALLENGER OWNER 続々CARBOXに集結中!!
アメ車を長く乗る秘訣として、「走ることを楽しむ」ためのスタイルを優先する広島のカーボックス。それに共感するオーナーは年々増加し、競い合うように上を目指している。そんなチャレンジャーオーナー達の撮影会を開始!
2024/10/04
正しいトラックの使い方とは 何たるかを地で行くスタイル!【1977y シボレーC-10】
希少価値は年々高まり、コンディションの良い個体は高値で取引されるシボレー・C-10。しかしそんな情勢には目もくれず、モデルイヤー相応に、むしろちょっと老けて見えるくらいヤレた77年型のC-10を軽トラ感覚で乗りこなすスターキーズハンバーガー店主の日常に密着。
2024/10/03
【シェルビーF150スーパースネーク】より低くオンロードに特化したスーパースネーク
ハイパフォーマンストラックと言うジャンルを築いた、フォード・SVTラプター。そしてフォードは、そのラプターをも凌駕するシェルビー・F150スーパースネークを登場させた。最高出力は、なんと770馬力。並みのスポーツカーでは太刀打ちできない加速を備えた、まさにシェルビーの名に相応しいモデルとなっている。