【ファイアーバードトランザム】後悔はしたくないから本当に乗りたいクルマを“2台”買う

幼少期の頃に父と一緒に見たナイトライダーに魅了され、初めて購入したクルマはナイト2000仕様。しかし忠実な仕様ではなかったため売却し、それから数十年が経過。本当に自分が乗りたいクルマは何か。巡り巡って2台のトランザムを手にすることになったOさんである。
アメ車生活を楽しむオーナーたち
父の教えは本当に欲しいクルマを買え
1988y Pontiac Firebird Trans Am Knight 2000
1990y Pontiac Firebird Trans Am
Oさんが小学生の頃、父から「一緒に見よう」と見せられたのは、「人工知能を与えられたクルマが喋る」海外ドラマ。そう、ナイトライダーだ。その衝撃は、小学生のOさんにとって忘れられない思い出となり、アメリカにはそんな凄いクルマがあると信じもした。「いつか僕もナイト2000に乗りたい」。
もちろん年を重ねた頃には、そんな夢のクルマは実在しないことを知るのだが、ナイト2000をリアルに再現したファイヤーバード・トランザムが存在することも知る。そして、クルマ好きの父に懇願してファイヤーバードを売っているショップに行って、現車を見ながら「将来の愛車」の想像も膨らませていった。
父からは「欲しいクルマを我慢して、とりあえず他のクルマを買うんじゃなく、本当に乗りたいと思うクルマを買うべきだよ」との教えもあったため、19才の時初めての愛車として選んだのが、ナイト2000仕様となった92年型ファイヤーバード・トランザム。
だが、念願のファイヤーバードは数年で売却することになる。その理由は「忠実なナイト2000」じゃなかったから。「実はフェイスだけが変わっているだけだったんです。見た目だけで満足できると思い買ったものの、やっぱり満足出来ませんでした」。その後はナイトライダーのことは忘れ、気になるクルマへ次々と乗り換えていく。アメ車ではキャデラックのコンコースやブロアム、コルベットC6などなど…。
しかしそうしたカーライフを送るなかでも、やっぱり気になるのはナイト2000のこと。そんな折、久しぶりに気になりネットを眺めると、ベースのファイヤーバードの中古相場を見て啞然。「ビックリするぐらい高くなってて、知り合いのショップに聞くと『だいぶ前から相場は高くなり、今後も上昇し続けるだろう』と。それを聞いたら、ナイト2000仕様はもっとヤバいだろうなって。このままだと、もう二度と買えないかもって…」。
急ぎ全国の中古車を調べるも、やっぱりというべきか、販売中のナイト2000仕様は0件。これはヤバい…。様々なツテを駆使してたどり着いたのは、純正状態を保つ90年型ファイヤーバード・トランザム。販売車では無かったものの、Oさんの熱意にショップが折れて販売してくれたという。ただ販売する条件として「ナイト2000に改良しないこと」が付け加えられた。ゆくゆくはナイト2000への換装も考えていたOさんだが、純正の良さも認識していたため、納得して購入を決めるのだった。
が、出会いは突然訪れる。あれほど探しても出てこなかったナイト2000仕様の販売車が、ファイヤーバード納車前に現れたのだ。何でこんなタイミングで…。そして悩んで出した答えが「5年、10年待って購入しようと思っても、その時は絶対手が出ない金額になってるはず。どうせなら2台買ってしまえ!」。
過去の車両から付き合いのある埼玉のピットインアクツでボロボロのボディを綺麗に仕上げ、約30年前に見たナイトライダーの劇中車を遂に手にしたOさん。「怖くて奥さんにはまだ内緒です」と笑うが、車両はまだ細かい部分が忠実に再現できておらず、今後も海外でパーツを探す日々が続くとか。さらに「ここまで来たら、デロリアンも欲しいかな」と衝撃発言も。父上の「欲しいクルマは買え」の教えを忘れずに!
1988y ポンティアック ファイアーバード トランザム ナイト2000
19才の時に購入したナイト2000はフェイスだけの変更モデルだったが、3年前に改めて購入したモデルはインテリアまで再現されたナイト2000仕様。また、劇中車と同じPMDシート&カラーに変更し、ドアモールまでもリアルを追求して劇中車と同タイプを本国から取り寄せる。
Oさん的には「フォグの形状が違う」として、まだまだ改善の余地はあると言う。なお、ドラマのシーズン1とシーズン2では車両の内外装で違いがあり、マニアはそれらを見てシーズン名を言うことができるとか。因みにこの車両は、シーズン1がモデルとなる。
「ナイト2000仕様に乗っているオーナーなら、必ず持っているハズ」と見せてくれた、ナイトライダーF. L. A. G.エージェントキットなど、ナイトライダーにまつわるアイテム収集も欠かさない。
1990y ポンティアック ファイアーバード トランザム
ナイト2000仕様を探しているさなか、90年型のファイヤーバード・トランザムと出会い購入を決める。90年型はヤナセでも正規販売していたこともあり、比較的流通している車両は多いが中古相場は右肩上がり。「これは一生手放すことはないと思います」とOさん。ナイト2000仕様とは違い、純正の綺麗な状態に仕上げるべく奮闘中。
OWNER:Oさん
THANKS:PIT IN AKUTSU
TEL:048-421-1865
HP:http://www.pitin-akutsu.com/
PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2025年3月号掲載
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