お客さんが乗ってきた、ワゴニアに一目惚れ♡
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トレンドに左右されることなく、常に一部マニアの中で憧れの名車として語り継がれるワゴニア。ほかのアメ車にはない固有の魅力にハマり、虜となったNacoさんが嗜む自然体のワゴニアンライフとは!?
断然JEEP派
深く考えないで移動を楽しむ、多少の不便はご愛嬌
1989 JEEP GRAND WAGONEER
ジープ特集と聞くと、どうしてもワゴニアを取材したくなる元ワゴニア乗りの筆者。もう17年ほど前の愛車となるが、未だにその姿を見るとワクワクする。そこでSNSを駆使して関西近郊でワゴニアを所有しているオーナーはいないかと検索して見つけたのが紹介するNacoさん。到着して撮影場所まで同乗させてもらった最に、同年式のワゴニアだったのでインパネに懐かしさを感じていた矢先、カーステレオから流れる音楽が「ジャックジョンソン」で、これには思わず「わかってるわー!一番合うヤツ!」と心の声が漏れてしまった。
そんな彼女がワゴニアと出会ったのは、経営するお花屋さんにワゴニアで乗り付けたクルマ関係の仕事に勤しむ常連さんの友人。一目見るなり「惚れた―♡」と胸キュンして、「乗る!?売ろうか?」と聞かれて即決したのが今から約4年ほど前。それまでもTJラングラーを愛用していた彼女。
これまでに愛用してきたのは快適な装備やデジタルな装飾のないシンプルイズベストなクルマばかり。購入する時に「何かと手間のかかるクルマだよ?」と言われても「走って止まって曲がりさえすれば多くは求めない」と潔い姿勢。運転席窓ガラスが急に落ちた際も窓を咄嗟に手で押さえ、力ずくで持ち上げて吸盤二枚をストッパーにして応急処置(笑)。
漏電でバッテリーが頻繁に上がるので毎回乗る時はボンネットを開けて増設したキルスイッチをオンにしてエンジンを始動。こうした手間暇をかけてでも乗りたいと思えるクルマに出会えたことは、何不自由ない退屈なクルマで過ごすよりも素晴らしい。ある意味幸せなことである。
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搭載されるエンジンはV8の5.9Lで3速ATが組み合わさる。80年台後半のモデルではあるがキャブレターなので暖気や始動時のチョーク引きなど多少手間暇がかかるが、そこも含めてご愛嬌。
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ベージュ基調のハーフレザーインテリアにウッドをあしらったインパネの雰囲気は70年代から継承されつつも、メーター周りはAMC時代の84年型が丸型なのに対して最終モデルは角型。エアコンの調子は今のところバッチリで暑い夏でも快適。
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20年程前から宝塚の中山寺近郊でお花屋さんを営むNacoさん。生花やドライフラワーの販売やアンティーク雑貨、趣味でコレクションした貝殻の販売までを手掛けており、週に2回、お得意先の美容室や飲食店産のディスプレイを担当。お花の種類やアレンジはすべてお任せしてもらっている。個人的な感想ではあるがワゴニアのオーナーは感性を生かした職種の方が多い印象だ。
JEEP OWNER'S FILE : Naco
Hana na
住所:兵庫県宝塚市中筋8-12-43
TEL:0797-80-1713
営業時間:10:00〜18:00
定休日:木曜日
PHOTO&TEXT:石井秋良
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