構想10年の大改造!15インチボディフレームストレッチ【TJ ラングラー】

オフロードの難関コースに挑むため、徐々に愛車TJラングラーの装備を充実させていった鶴山さん。しかしそれでもクリアできないコースと遭遇し、思いついたのが、何とホイールベースの拡張だ。構想10年作業期間2年という大プロジェクトを経て、遂に15インチボディ&フレームストレッチが完成した。
断然JEEP派
難関コースの打開策、ホイールベースを延ばす
2000 JEEP TJ WRANGLER
ジムニーやプラドに乗り、四駆ライフを満喫していた鶴山さん。しかしそのプラドが盗難に遭ったことをキッカケに新たな車両を探し、黄色いジープ・TJラングラーに一目惚れし即決。それまでオフロード走行を楽しんでいた鶴山さんだが、ラングラーを手にしたことで、その競技意欲は濃くなっていく。アジアクロスカントリーラリーに出場するなど、数々の難関コースと向き合っていきながら、それを打開するために装備も拡充していった。しかし、何度挑戦してもハマってしまう難所があり大苦戦。そこで思いついたのが「ホイールベースの拡張」だ。
大胆な発想だが、ホイールベースの拡張ともなれば、フレームの延長はもちろん、各パーツもそれに合わせて延ばす大工事が必要となる。「別のクルマを買えば…」という思いも湧くが、それは生粋のオフローダーにとって愚問というもの。その構想は約10年前に始まり、ネットでストレッチに関する情報を徹底的に検索。ロングベースのLJラングラーのハードトップ購入から作業をスタートさせ、丸2年を掛けて15インチストレッチTJラングラーを友人たちと一緒に作業し完成させた。
実際に走ることも楽しいが、その難関コースに挑むため、色々試行錯誤しながら準備段階も楽しむのも、玄人オフローダーの楽しみ方だ。








ラングラーのフレームストレッチを行なっているアメリカのビルダーをネットで見つけ、その方法を取り入れて作業に着手。TJラングラーのロングベースモデルLJラングラーのハードトップを購入し、おおよその長さの基準とした。しかしベース車両がヤレた状態だったため、左右で数値が違うなど想定外からのスタートだったという。だが、TJラングラー・ストレッチのコミュニティがSNSにあったため、そこでアドバイスをもらいながら友人たちと丸2年を掛けて作業。完成したフレームは15インチ拡張となる。






ボディはイエローのチッピング塗装、ウォーンM8000、フロント・OR-FAB、リア・プロコンプバンパー、CJ スタイルリアゲート、足回りはファブテック8インチクローラーロングアームキット、ポイズンスパイダーフェンダー、タイヤはバダックエクストリーム37×11.5×17。
OWNER:鶴山さん
Photo / NAOKI INUDUKA
Text / KAZUTAKE SOMA
最新記事

2025/06/13
【2008 トヨタ セコイア プラチナム】逆輸入車を代表するプレミアムSUVの大本命
かつては逆輸入車のムック本が発行されるなど一世を風靡した逆輸入車。中でもセコイアは当時のSUVシーンにおいてエスカレードやナビゲーターと肩を並べるプレミアムSUVの大本命だった。

2025/06/06
【フォードマスタングGT】派手さの中に垣間見える、繊細な拘りも見逃せない
日本のカスタム技術をフルに取り入れ、SEMA SHOW出展を果たしたジェットシティのマスタング。その雄姿に触発され、「世界基準」のマスタングに乗るべくジェットにカスタムを依頼したオーナーさん。その全貌が遂に公開された!