名門HURSTとのスペシャルパッケージ による激レアなコレクタブルな300H!

セダン

クライスラー

アメマガ2022年10月号

300

300 ハーストエディション

最大級のフルサイズ2ドアという究極のラグジュアリーカーにしてマッシブなTNT440 を搭載したマッスルパッケージ!しかも名門HURSTとのスペシャルパッケージによる激レアなコレクタブルな300H!

今こそ狙うは「セダン」


レトロフューチャーを彷彿とさせるラグジュアリーなマッスルカー

1970 Chrysler 300 Hurst Edition
フルサイズボディに440を搭載したマッスルパッケージ

数あるアメ車の中でも、最もアメ車らしいという意味で魅力的なのは、往年の「フルサイズセダン」だろう。アメリカと同義語ともいえるほどポピュラーなキャデラックに代表される最上級グレードのフルサイズセダンは、その巨大なサイズをはじめ、装備や性能、豪華さにおいても世界的に頂点を極める存在。

 

現在とは打って変わって、排気ガス規制前のモデルにおいては、さまざまな面において贅沢を極めた要素がふんだんに取り入れられている。何は無くとも一見して分かるフルサイズボディの大きさ。5.5mを裕に超える全長、約2mにも及ぶ全幅はフルサイズでは平均的。豪華な装備や乗り心地を加味した車重は2tを超えるため、搭載エンジンもビッグブロックによる7ℓ超えも当たり前だったりする。

ラグジュアリーという点では、ピラーのないハードトップの方がセダンよりもよりも美しく、グレードとしても上。さらには、その巨体でありながらも2ドア車は、パーソナルカーとしても究極に贅沢な存在。

 

MOPARにおいての最上級ブランドとしてはインペリアルが頂点だが、クライスラー300の中でも、70年型2ドアにハイパフォーマンス440を搭載した名門ハーストによる特別仕様は、ラグジュアリーカーにおける明確なマッスルパッケージという点で究極的な存在だ。出荷台数も500台程度と極めて希少なコレクタブルカーなのである。

ハースト流のインパクト大な、独自のカラースキムが特徴

シフターのメーカーとしてお馴染みのハースト社は、クライスラーの市販のドラッグレース専用マシンであるファクトリースーパーストックの製造から、各社のタクシー製造まで行なう特殊なカンパニー。AMC、ポンティアック、オールズモビルとのコラボ的なハーストスペシャルモデルもリリース。いずれもハイパフォーマンスな仕様で、ハーストのイメージを押し出したインパクトの高い独自のカラースキムをまとうスペシャルエディション。

 

知名度ではカトラスをベースとしたHURST/OLDSだが、このクライスラー300はベース車の個性、ハースト仕様として与えられたメニューの濃さ、最終的なキャラクターや希少性など、全ての面において最も特別感の高い存在。

現在のニーズとは真逆ともいえるアプローチのモデルを最近入手したオーナーは94年生まれの若者。兄がコンチネンタル・マークIVに乗るフルサイズ2ドアブラザーズ。フルサイズの2ドアの中でも、近未来感のある独創的なスタイリングとハイパフォーマンスなポテンシャルを求めてハースト300を狙い撃ちしたのだった。

 

アメリカでの売り物件を隈無くリサーチし、運良くこの個体に巡り合った。日常使用するには、さまざまな面で不向きではあるが、愛車として440のパフォーマンスとフルサイズ特有のリッチな乗り味を満喫している。

ロングノーズ&ロングデッキともいえるフルサイズにして2ドアならではのスタイリング。全長5700×全幅200×全高141というディメンション。シド・ミードを思わせる仮装未来感溢れる独創的で魅力の高いデザインが「ハースト300」の特徴だ。

スクープを持つフード&スポイラーを兼ねた独自デザインのトランクはHURST300 専用のファイバーグラス製。グリル内のストライプを含め、ゴールド基調のカラースキムも専用。

なんといっても、搭載する440エンジンはマッスルなハイパフォーマンス仕様。

ハイエンドなフルサイズ車での搭載エンジンは440がお馴染みだが、HURST300ではマッスルパッケージ同様の375hp仕様。それに伴って、3速ATはTF727、リアエンドは“シュアグリップ”同様LSDを組み込んだ8 3/4。ファイナルレシオはモデルのキャラクターに見合う3.23。ラグジュアリーではハブキャップが主流だが、マッスルアプローチのHURST300ではトリムリングを持つラリータイプを採用。中央のゴールドペイントは専用。装着タイヤは純正同様のP235/75R15。本来はホワイトレターだが、ホワイトリボンとの組み合わせも◎。

ミッドセンチュリーを感じるリッチさと、70年型ならではのモダンな設計からなるレトロフューチャー感が素晴らしい。シンプルにして重厚感のある作りの良さも魅力的。シートは最上級ブランドであるインペリアル用を採用。


PHOTO&TEXT:石橋秀樹

アメ車マガジン 2022年10月号掲載


関連記事

RELATED


アメ車の偏見を払拭し、本当に好きなクルマに乗る【クライスラー300】

ユーチューブチャンネルをきっかけにジェットシティを訪れたブラジル人のオーナーさんは、アメ車は欲しいが維持費などに不安があり、国産車のカスタムを依頼する予定だった。しかしジェットシティとの対話から、本当に好きなクルマに乗ることを決断する。

ハイパフォーマンスしか乗らない!高校3年生でアメ車デビュー!【クライスラー300 SRT8】

ワイルドスピードを見て、ハイパフォーマンスのモパーモデルに興味を持ったオーナーさん。必死にバイトし購入した300C・SRT8のハンドルを握ったのは、なんと高校3年生の時。現在の愛車は乗り換えた300・SRT8。目指すはファミリーカーで最速だ!

クライスラー・300Cをフェイスチェンジ、誰もがひれ伏す超高級車のエッセンス

フェイスチェンジカスタムを次々進めるガレージジョーカーが、300Cをベースにイングリッシュフェイス化。超高級車を連想させるデザインを取り入れたことにより、街を走れば誰もがひれ伏すスタイルへ生まれ変わった。

クライスラー300用GIMMICフルエアロ!自由自在なオンリーワンのスタイルが実現可能。

自由自在なオンリーワンのスタイルが実現可能なところが最大の特徴。

メーカー自らがチューニングしたクルマ、それがSRT8

アメリカのみならず、日本でもファンの多いクライスラー・300の最高級グレードSRT8。快速セダンを、広島のカーボックスがダンディなスポーティスタイルに仕上げた!

 

最新記事


2025/07/08

ユーザーの理想をカタチにしてくれるのがLEXANI

ホイール

ピザを食べる時にコーラを飲むように、間違いのない組み合わせがある。同じことはアメ車にも言え、個性や存在感を主張するならUSブランドのホイールはマストアイテムだ!

2025/07/05

忖度だらけのYouTubeに喝!「ジェットちゃんねる」はアメ車の悪い部分も言うんじゃ

コラム

2025/07/04

【1965 フォード ファルコン 】現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ

クーペ

ビンテージ

フォード

現代のクルマとして快適に乗れるスタイリッシュクーペ

2025/07/04

旧き良きアメリカを感じさせる60ピックアップトラック

ビンテージ

フォード

ランキング


2025/07/08

ユーザーの理想をカタチにしてくれるのがLEXANI

ホイール

ピザを食べる時にコーラを飲むように、間違いのない組み合わせがある。同じことはアメ車にも言え、個性や存在感を主張するならUSブランドのホイールはマストアイテムだ!

2025/07/04

旧き良きアメリカを感じさせる60ピックアップトラック

ビンテージ

フォード

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2020/09/01

マスタング史上最強のBOSS 429、859台にのみ搭載された極めて希少なBOSS 9

クーペ

ビンテージ

フォード

1969 Ford Mustang Boss 429