コルベットのLS1にスワップ、進化を続ける「レストモッド」【1976 シボレーシェビーIIノバ】
シボレーを代表する大衆車ノバをベースにモダンなアプローチでアップグレード。ストック状態からスタートし、リアルなストリートカーとして日常使用しながらも、現在進行形で進化を続けるレストモッド。
THRILL RIDES
総合的なバランスを取りつつアップグレードを重ねる
1967 Chevrolet ChevyII Nova
フォード・ファルコンのライバル車として、開発から出荷までGM史上最短期間でデビューしたことでもお馴染みのシェビーII。ボディバリエーションはファルコンには存在した2ドアワゴン、セダンデリバリー、セダンピックアップをのぞいて、2ドアハードトップ、コンバーチブル、2ドアセダン、4ドアセダン、ワゴンでラインナップ。
戦後では初めて4気筒エンジンを採用するなど、エコノミーに特化したいわゆる大衆車としてGMを代表するモデル。62年のデビュー当初は設定の無かったV8エンジンも追加。
エッジが効いたシャープでスクエアなフォルムに一新した66年からの第二世代は、そのクールなルックスや、極めて希少ながらもハイパフォーマンス仕様も存在。ドラッグレースではスーパーストックで活躍したことから、ホットロッドシーンでは人気のベース車としてオールドスクールからハイテックまで、多種多様にアレンジされている。
この個体はストック状態から総合的なバランスを取りながらアップグレードを重ね、雪国の新潟エリアでストリートカーとしてリアルに活躍中。
02コルベットのLS1エンジンは、Hot Cam Kitのカム、バルブスプリングを組込んだうえで、エーデルブロックPro-Flo4によるEFI制御。連結する4速ATは4L60E。Pro-Flo4との連動品のリリースがない中、MSDのTCMを採用。サスペンション、パワーステアリング、エアコンなど、パーツの選定から加工/取り付けまで費用対効果も踏まえた絶妙なメニューが盛り込まれている。
性能、ルックス、コスト、満足度のバランスを踏まえて今後はミニタブ化やブレーキのアップグレードを予定。ホットロッドの基本理念である進化を続ける注目の1台だ!
モダンな車体色やブラックアウトによって、セミファストバックのルーフラインの美しさや角部のエッジが際立つ。性能、ルックス、目的とのバランスが取れたベストなプロポーションとなっている。ガーニッシュの配色&テールレンズのアレンジがモダンでクール。
モディファイしたLS1をシングルプレーンインテーク×マルチポートインジェクションで制御。ATは4速OD・4L60E。エンジンルームのスペースがタイトゆえの熱害回避にはC&Rレーシング製ラジエターに高品質のSPAL 製ツインファンで対応。
フロント足回りはCPP製ミニサブフレームキット。Qa1コイルオーバーの装着にはブラケットを製作して対応。リヤモノリーフ&Hotchkis Tuned 1.5 Street Performance Seriesショック。ホイールはFOOSEのLegendをペイント。
Borgeson製ギアボックスでパワステ化するうえでは、専用品が無いためステアリングコラムを切り詰め加工で対応。メーターはダコタHDXシリーズ。ステアリングはビレットスペシャリティ。エアコンはビンテージエアのG4を採用。
PHOTO&TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2022年11月号掲載
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