ワイルド&タフなアメ車を代表する、唯一無二のモデルといえばハマー・H1だ。

SUV

ハマー

アメマガ2022年12月号

アズールモータリング アメリカンショールーム

愛知県

H1

オリジナルの軍事車両は今なお活躍するが、今後恐らく、こうした生い立ちのモデルは二度と販売されることはないだろう。それだけに、世界中のマニアがH1を求め、価格も右肩上がり。最強の防災グッズとして、一家に一台備えておくのも…ありかもしれない。

万事に備える最強の防災グッズ


実はノーマルスタイルが以外に少ないH1

2000 HUMMER H1

久々に見るH1は、やはりデカく見える。全長的には5m未満であり、もっと大きなクルマはあるのだが、デカい印象を与えているのは2mを軽く超える全幅だ。それだけに、道幅いっぱいいっぱいで走り、都会のコインパーキングは無論、その辺の駐車場に止めることもNGと、単なる移動手段としては、なんとも苦労するクルマ。だが、そんなデメリットを踏まえても、車両の生い立ちから理解して、世界中で多くのファン=マニアがいるのがH1なのだ。

そんなH1の中古相場は、06年の生産終了以降大きな変動もなく落ち着いていたが、ここ数年は日本も含めアメリカでも右肩上がりの傾向にあると、アズールモータリング・アメリカンショールームの横山店長は語る。現在ショップでは、H2よりもH1の問い合わせが多いほどで、今回紹介する00年型H1も高い注目を浴びることになるだろう。


その理由は、前オーナーが車庫保管し内外装は恐ろしくコンディションが高く、消耗品交換管理もしっかり行ない、走行距離はなんと5.7万km。さらに、H1はカスタムを施されたモデルが多いが、このH1は社外オーディオデッキすらも装着されていない純正を維持(スピーカー等はメーカーオプションのモンスーンオーディオシステム)。「こんな程度の良いH1は見たことないので、自分が欲しいぐらい」と語る横山店長の言葉が、このH1の良さを素直に表している。

エンジンは6.5ℓV8ディーゼルターボを搭載。最高出力195hp、最大トルク59.4kg-mを発揮する。大切に乗っていた前オーナーがしっかり消耗品管理を行ってきたこともあり、ショップに入庫したときからコンディションは良好で、今すぐロングドライブも可能。

ホイールはビートロック付きのATX17インチ。タイヤは純正サイズと同じの37×12.50R17。リアドアは観音タイプ。ラゲッジスペースの容量は十分確保されているが、リアシート後方の仕切りを外せば、長物も積載可能となる。右側後方ボディには、95ℓメインタンク、64ℓサブタンクの給油口が配置されるのもH1ならではのデザインだ。

外装のコンディションの良さにも驚いたが、内装のコンディションの良さにもっと驚く。純正維持を守った前オーナーは、オーディオデッキ交換もしておらず、ETCの装着をしている程度。運転席と助手席の間の距離が、H1の車幅の大きさをよく表している。ミッションは4AT。


AZZURRE MOTORING アメリカンショールーム

TEL:0562-95-1118
http://azzurre-motoring.com


PHOTO&TEXT:相馬一丈
アメ車マガジン 2022年12月号掲載


関連記事

RELATED


ジープの功績、SUVの原点を華麗に創出【グランドワゴニア】

SUVの先駆者といえるジープ・ワゴニア/グランドワゴニアが、2023年に復活をした。1991年まで発売されていた先代は、大胆にボディ側面にウッドパネルを装飾するなど、アメ車の長い歴史においてもその個性は際立つ。約30年の時を経て新型が登場することで、改めて先代は注目されるだろう。アズールモータリングでは、そんな先代グランドワゴニアが絶賛発売中だ。

純正デザインを壊さず違いを生み出すZERO DESIGN

2021年、新型エスカレードを日本最速導入したアズールモータリング・アメリカンショールームは、ノーマル展示をすることなくZERO DESIGNによるボディキット製作に着手。ようやくその全貌をお伝えする機会を得た。

【HIGH FORGED】鹿児島県の覇王ホイールが立ち上げた、オーダーメイド鍛造ホイール

展示車両としてのインパクトを追い求めるだけじゃない、乗って走ってカッコイイ!それこそがリアリティ

HMMWV&H1ライフには必要不可欠なスカイオート

ジープやランクルのルーツが軍用車である様に、ハマーシリーズの原点といえば、AM ゼネラルが製造するHMMWV。まさに見た目はそのままと言うか、双子の様なスタイルだが、中身はまったくの別物と言えるだろう。

AZRカスタムはサバイバルにも対応 !?【ハマーH1】

1997 HUMMER H1

 

最新記事


2024/07/27

キャデラックはいかがでしょう?【キャデラック葛西/シボレー葛西】

ショップ

GMの最高峰モデルに君臨するキャデラック。贅を尽くした高級ブランドというイメージが強いが、大統領専用車に採用されることから「絶対的な信頼性」も重視しているのは言うまでもない。単なるステータスではなく、アメリカの象徴と言えよう。

2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2024/07/24

アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ

クーペ

フォード

名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。

ランキング


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger