【JACK THE RIPPER】アメ車乗りが営む散髪屋
切り裂きジャックこと「JACK THE RIPPER」。これを屋号としたスタイリッシュな理容室がある。こだわりアイテムやアメ車で満たされた店内は、アメ車オーナーも楽しめる空間と時間が用意されている。
ここでしか味わえない、特別な空間と時間を提供
BARBER SHOP JACK THE RIPPER
TEL:090-1298-7310(予約番号)
URL:
https://jacktheripper3110.com/
武骨でビンテージ感のある外観を持つ理容室が「JACK THE RIPPER(ジャック ザ リッパー)」。ここは独特なスタイリッシュ空間を重視したトラディナルバーバーであり、2023年の5月にオープンしたばかり。
このトラディナルバーバーをコンセプトとした理容室は、理容歴42年という斉藤佳孝氏が経営するろお店で、ほかにも「キルカソルヨ Ground Floor」、「キルカソルヨウエスト」、「BARBERIAN(バーバリアン)」という系列店を持ち、そのどれもが個性的な内外装とした異色の理容室なのである。
そしてこのトラディナルバーバーであるJACK THE RIPPERでは理容師歴9年の斉藤達郎店長が腕を振るう。
店内でまず目を惹くのが、1930年代のフォード・タイプBのカスタムモデル。V8ユニットへの換装やチョップドトップ、ストレートエキゾーストなどのフルカスタムが実施されたこれは、ナンバーこそ取得していないが、動態保存で店内のオブジェとしてディスプレイされている。
「バイクを飾る理容室などは珍しくありませんが、クルマを店内に飾る理容室はめったにないですよね(笑)。このフォード・タイプBを筆頭に、ビンテージアメリカンなアイテムを配置することで、ここでしか味わうことができない空間で散髪や髭剃りを提供することが、他店にはないJACK THE RIPPERの特長です」と斉藤店長。
事実、店名や外観からして興味をそそられていたが、店内に入るとよりワクワクした気持ちになれる理容室なのだ。また、ビンテージアメリカンな雰囲気は斉藤店長の手腕とも繋がっており、リーゼントやパーマといったアメリカンなヘアデザインも得意としている。
このJACK THE RIPPERを始めとしたトラディナルバーバーのオーナーである、斉藤佳孝氏の現在の愛車が1959年型のシボレー・エルカミーノだ。製造期間は2年に満たない希少なシボレーのセダンピックアップで、アメ車専門店のベルエアーから購入し、その後メンテナンスも同店で行われている1台。
内外装の多くはオリジナルをキープしているが、特徴的なベッドスペースには、ベルエアーで製作されたワンオフのフラットトノカバーが付く。この装着によりピックアップトラック感は希釈され、伸びやかなリアビューを作り出している。
「このエルカミーノは特別な存在。今のクルマでは味わうことができない雰囲気とデザインは、ずっと所有していたいと思わせるクルマです。エンジンや足回りも含めて、すべてが絶好調を維持していることも、高い満足感を与えてくれる理由のひとつだと思います」。
カッコイイに埋め尽くされた空間で行う大人の散髪
レンガ調の外観とし、窓はあえた小さくしているというJACK THERIPPER。入店後、ここでしか味わえない空間を存分に楽しんでもらうため、外は極力見せない作りにしてあるそうだ。
入り口のすぐ右側には、アメリカの郵便局で使用されていたというビンテージキャビネットが置かれ、その奥にフォード・タイプBが飾られている。日本製の散髪チェアもビンテージ品で、アメリカンな雰囲気を醸し出している希少な椅子だ。
ウエイティングチェアは英国の映画館で使用されていたビンテージムービーチェア。折りたたみ式のこのイスに座って待っている時間もワクワクしたものとなる。シャンプー&コンディショナーはジャックダニエルのボトルを流用しているところも実に洒落ている。
MAC TOOLSのミドルキャビネットは、散髪用の収納アイテムとして使用。こういった細かい部部にまで徹底的にこだわっているお店なのだ。
1930年代のフォード・タイプB。V8エンジンへの換装、サスペンションの変更、チョップドトップ、ストレートエキゾーストなど、いわゆるレストモッドを実施した1台で、実走も可能なコンクールコンデョションを保っている。後ろの大きなスチール製のトビラが、このフォード・タイプBの搬入口にもなっている。
インダストリアルとクラシックをミックスしたロックな空間の理容室とした「JACK THE RIPPER」の斉藤達郎店長。師匠でもある斉藤佳孝オーナーの影響を強く受け、アメリカンカルチャーやアメ車も大好きという腕の良い理容師だ。
'59 Chevrolet El Camino
1959年型シボレー・エルカミーノ。新車時にホワイトかレッドを選択できたというサイドラインは、オリジナルのレッドへとリペイントしている。
エンジンブロック自体はオリジナルだが、各部のカスタムとオーバーホールを実施済み。ハードトノカバーはベルエアーのワンオフもの。
BARBER SHOP JACK THE RIPPER
住所:千葉県袖ヶ浦市袖ケ浦駅前1-27-23
TEL:090-1298-7310(予約番号)
URL:
https://jacktheripper3110.com/
営業時間:9:00〜19:00
定休日:毎週火曜日、第2第3月曜日 但し5週ある月は、第2第3第4月曜日
御予約:下記URLからLINEの友達追加をしていただき
https://line.me/R/ti/p/iBzexRYgFE
①お名前 ②施術内容 ③御希望日 ④御希望時間帯をお書き添えの上、御予約ください
BELAIR【ベルエアー】
千葉県市原市君塚1丁目33-5
TEL:0436-26-5700
https://www.belair-limo.co.jp/
新車からビンテージまで、幅広いアメ車の販売を行っているベルエアー。整備工場や板金塗装工場も系列店に持つ、販売もカスタムも整備にも強いところだ。
PHOTO:清野央
TEXT:マーク清原
アメ車マガジン 2023年9月号掲載
最新記事
2024/10/05
走りを楽しむCHALLENGER OWNER 続々CARBOXに集結中!!
アメ車を長く乗る秘訣として、「走ることを楽しむ」ためのスタイルを優先する広島のカーボックス。それに共感するオーナーは年々増加し、競い合うように上を目指している。そんなチャレンジャーオーナー達の撮影会を開始!
2024/10/04
正しいトラックの使い方とは 何たるかを地で行くスタイル!【1977y シボレーC-10】
希少価値は年々高まり、コンディションの良い個体は高値で取引されるシボレー・C-10。しかしそんな情勢には目もくれず、モデルイヤー相応に、むしろちょっと老けて見えるくらいヤレた77年型のC-10を軽トラ感覚で乗りこなすスターキーズハンバーガー店主の日常に密着。
2024/10/03
【シェルビーF150スーパースネーク】より低くオンロードに特化したスーパースネーク
ハイパフォーマンストラックと言うジャンルを築いた、フォード・SVTラプター。そしてフォードは、そのラプターをも凌駕するシェルビー・F150スーパースネークを登場させた。最高出力は、なんと770馬力。並みのスポーツカーでは太刀打ちできない加速を備えた、まさにシェルビーの名に相応しいモデルとなっている。
2024/10/02
車両販売だけでなくメンテナンスもウエルカム【カーショップトラッシュ】
2024年で創業20年を迎えたトラッシュ。札幌の中心地からクルマで30分ほどの距離にあり、都会の喧騒から離れた隠れ家的な雰囲気。代表の川口さんを中心に、様々なスペシャリストがお店を支える。