激レア!フルウィンドーのダッジスポーツマンの愛らしさ

バン

ダッジ

アメマガ2023年12月号

スポーツマン

素晴らしきバン生活

バルフォーエス

大阪府

いつかはウェストサイドなローライダー!そんなイメージを抱きがちなDJではあるが、本国では意外とそうでもなかったりする。現地で見たリアリティ溢れるカーカルチャーを、日本でサラッとこなすナイスガイを直撃!

Wonderful VAN Life -素晴らしきバン生活-


半世紀以上前のモデルなのに履歴のハッキリした極上車!

1971 DODGE SPORTSMAN

旧車を楽しむ際、前オーナーのクルマとの関わり方は購入する上で割と重要な要素だったりする。新しいクルマなら1オーナー低走行も珍しくないが、50年以上前のモデルともなるとオーナー歴を辿っても辿りきれないものだ。そんな中、わずか2オーナーで本国&日本での履歴もハッキリした71年型フルウィンドーのダッジ・スポーツマンを所有する山村さんのもとへ。

話を伺うと、最初のオーナーはサンフランシスコのマザービスケット社で社用車専属のメカニックとして勤務していた白人オーナーで、新車で購入した後68歳まで愛用。その後海を渡り、山村さんの先輩が7年ほど前に日本で最初のオーナーとなってハーレーを積んでトランポとして愛用。本国1オーナー、日本国内でも1オーナーと2人のオーナーが大事に扱ってきた個体を1年半ほど前に譲り受けたとのこと。

 

実は山村さん、若かりし頃は本気でDJに勤しみ、単身渡米して現地でDJ修行を積んだ経歴の持ち主。そこでみたリアルなアメリカのDJは、日本で感じるDJの雰囲気とは異なり、フランクでフリーダムな雰囲気だったそうだ。カーカルチャーもローライダー一色ではなく乗りたいクルマに乗るフリースタイルで、そんなカルチャーに大きな影響を受けて選んだ最初のアメ車が、この71年型のスポーツマンだった。

 

若い頃からずっとアメ車に興味はあったが、手入れをしたりクルマに捧げる時間を確保できないほど本気でDJに勤しんできた彼が、定職に就いてDJを趣味として嗜む様になったことがキッカケで、蓋をし続けてきたアメ車道楽が覚醒。コアでマニアック、しかもレアなフルウィンドーのスポーツマンは個性を重んじる彼の選択肢にドンピシャ。愛らしい表情とブルーツートンのオーシャンなボディカラーは、波乗りの足にもピッタリだ。

ほんのりヤレた塗装や内装はそのままに、機関を万全にメンテナンスを施しながら愛犬ミミちゃんと共に海岸沿いを流すありのままのバンライフ。それを謳歌するのに大袈裟な装飾は必要ない。メローでご機嫌な音楽とクリアなフルウィンドー越し景色こそ、最高の贅沢だから。

サンディエゴで1971年の新車当時から40年ほど所有し続けた最初のオーナーはマザービスケット社の社用車専属メカニック。当時は純正ホイールだったが、山村氏の手に渡った時に16.5インチのタイヤが入手困難であることもふまえて、ハブ加工を施したスチール製の16インチに変更。その他は当時と変わらずオリジナル志向で継承する。

ラムバンの前身となるスポーツマン。カーゴバンがトレーズマン、そして乗用モデルがこのスポーツマンとしてリリース。本国はもちろん日本国内でもトレーズマンは見る機会があってもフルウィンドーのスポーツマンはかなりレア。8穴16.5 インチの純正ホイール& タイヤは社外品がほぼ見つからず、オークションで見つけた8穴スチールのリア側ハブ穴口径を削ってインストールした。

内装は専用の装飾でダッシュ部分までワッフル型のクッション性の良いトリムが施されており、木目のエレガントな室内空間もこのモデルならでは。

基本的にはフルオリジナルとしながらも後部座席は足もとを広く使える様に取り付け位置を変更。かつてハーレーのトランポとして愛用していた名残でバイク固定具の設置個所もそのままストック。いずれはチョッパーを所有してVAN LIFE×Motorcycleなんて日が来るかも!?

19歳の頃からDJに全力を注いできた山村さん(DJ CARRELA)。大阪の枚方市を拠点に活動しており、ローライダーパーティーなどでもDJを務める。単身渡米して現地DJ 事情を学んだ彼のリアリティ溢れる選曲や、チル& スムースな心地良いG-RAPミックスは必見!


OWNER:山村修平(DJ:CARRELA)


THANKS:Bal-Fours
TEL:072-805-4444
HP:https://www.bal-fours.jp/


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2023年12月号掲載


関連記事

RELATED


ファミリーカーの在り方をミニバンが変化させた!【ラムバン&アストロ】

日本に限った話ではないが、今やファミリーカーのマーケットで、セダンは風前の灯と言える様な状況。紛れもなくその地位を奪取したのはミニバンで、流行りの言葉で言うならばゲームチェンジャーだと言えるだろう。

アストロを通じて娘の旦那との距離感がグッと縮まる

愛する娘もいつかは嫁ぐ。娘を持つ父親なら、その時平然とした顔をしながらも内心複雑な心境であることを察する。コレは娘を持つ父親誰しもが通る道であり、避けては通れない。しかし、アメ車という共通項があれば上手くいく!?

手に入れたラムバンは世にも珍しい四駆

ネットで何気なく購入した「四駆」のラムバンは、後に世にも珍しいモデルだと知る。これをベースにカスタムしていけば、オンリーワンになれるかも?しかし、素性の知らない足回りの車両を敬遠するショップも多く困り果てた馬場さん。そこで向かった先は…。

【GMCラリーSTX】真鍮&ウォールナットとGMCラリーのコントラストが映える

モノ選びは直感。既製品で存在しない物は作ってでも納得のいくモノを愛用したい。そんなこだわりの強いオーナーに好まれるビンテージバン。飾り過ぎはナンセンス。ありのままを受け入れる余裕が魅せる“濃い目のバンライフ”。

【シェビーバンG20】子育て世代にはミニバン !?いやフルサイズ一択でしょ!

これまでアメ車を愛用してきた者たちがアメ車から離れるタイミングで比較的多いのが、子育てが始まった時。何不自由ない広々車内に加えて維持費も安い2Lクラスの国産ミニバンへと乗り換えるのがセオリー。でもフルサイズバンって選択肢も意外とアリ!?

 

最新記事


2025/01/17

たっぷり時間を使って住んでいる姿をイメージし自分たちの理想を追求

HOUSE

紹介されたハウスメーカーで、一番気になったのはジェネラルアメリカンホーム。完全自由設計で、ここなら自分たちの理想の住宅を建ててくれるかも。2年という長い年月を掛け、村瀬さん夫婦は拘りの住宅を作り上げていく。

2025/01/16

2列シートのグランドチェロキーに対応するBCDボディキットの発売を開始

SUV

ジープ

ジープ・グランドチェロキー専用のボディキット「BCD」をプロデュースするセンスが、3列シートのグランドチェロキーL用に続き、2列シートのグランドチェロキーに対応するBCDボディキットの発売を開始した。純正デザインを崩さず、違いを表現したいというニーズが高いだけに、益々BCDを求めるオーナーが増えそうだ。

2025/01/16

アメ車マガジン2025年3月号 絶賛発売中!

雑誌

アメ車に乗る最大の理由「カスタムを楽しみたい」に焦点を当てた特集号。そしてアメ車マガジン初開催のアメ車女子会も完全レポートします!

2025/01/15

【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

クーペ

ビンテージ

シボレー

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。

ランキング


2025/01/15

【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

クーペ

ビンテージ

シボレー

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。

2025/01/17

たっぷり時間を使って住んでいる姿をイメージし自分たちの理想を追求

HOUSE

紹介されたハウスメーカーで、一番気になったのはジェネラルアメリカンホーム。完全自由設計で、ここなら自分たちの理想の住宅を建ててくれるかも。2年という長い年月を掛け、村瀬さん夫婦は拘りの住宅を作り上げていく。

2025/01/16

2列シートのグランドチェロキーに対応するBCDボディキットの発売を開始

SUV

ジープ

ジープ・グランドチェロキー専用のボディキット「BCD」をプロデュースするセンスが、3列シートのグランドチェロキーL用に続き、2列シートのグランドチェロキーに対応するBCDボディキットの発売を開始した。純正デザインを崩さず、違いを表現したいというニーズが高いだけに、益々BCDを求めるオーナーが増えそうだ。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger