【ダッジチャレンジャーRT】妻と天使をモチーフとした ミューラルの奥深き想い!

クーペ

ダッジ

アメマガ2025年6月号

ハマーデザイン

茨城県

チャレンジャー

チャレンジャーRT

GET A THRILL

走りに徹したスタイリングの多いモパーマッスル系カスタムシーンにおいて、そのルーツを守りつつ、ローライダーカルチャーを惜しみなく注ぎ込んだ個性派! NEW SCHOOLの最前線を貫く、迫真のチャレンジャーに迫る!

GET A THRILL


カルチャーの上乗せではなく共存を高次元で具現化

'19 DODGE CHALLENGER R/T

現代版マッスルカーの代名詞として人気を博すチャレンジャー。イベントでは数多くのモデルがエントリーしており、ある意味アメ車カスタムの激戦区である。その大半は走りに徹したスタイリングで、レーシーかつスパルタンな仕様にカスタムするのがセオリー。

 

そんな中、ハマーデザインが手掛けるチャレンジャーは良い意味で異彩を放つ個性派として視線を釘付けにする。「PURGARE」の名でデビューを飾ったのが2023年のクロスファイブファイナル。キャンディレッドベースにブラックのレーシングストライプをあしらったスパルタンなチャレンジャーといった第一印象だが、近づいてみると奥深きグラフィックペイントが見る者を魅了する。

シルバーリーフやローライダーカルチャー御用達のカスタムペイントを主軸にしつつも、チェッカーテイストのグラフィックなど、チャレンジャーのキャラクターを生かしたアクセントが際立つ点も奥が深い。これはハマーデザインが一番大事にした部分だと言い、素材の持ち味をなくしてしまっては本末転倒。夜間や暗い場所ではキャンディレッド×ブラックストライプ、光を浴びた時は秘めたローライダーカスタムペイントを全面に。

また、スポークデザインがワイヤーホイールを連想させるサビーニ・SL10XCからはローライダーのセオリーを感じさせつつも、軽量かつ高強度の鍛造製で走りをスポイルさせないなど、共存に徹した姿勢には脱帽。

 

ちなみにこのチャレンジャーが6.4Lスキャットパックであるという点も見逃せない。一般的にこうしたカスタムを取り入れるベースは5.7L HEMIなどが多い印象ではあるが、6.4Lスャットパックをベースにカスタムされている点も特筆物だ。これは過去にGT-Rを所有するなど走りに徹した車両を好むオーナーの嗜好である。

 

また、新たに加わったカスタムインテリアは2025年3月に大阪で開催されたクロスファイブ大阪前日に仕上がったばかりで、赤基調のインテリアにパープルの差し色が絶妙にクール! この差し色は奥様のお気に入りのカラーで、奥様と共に仕上げていく姿勢の表れである。

 

長男がアヴァランチ、次男がエスカレードESVと家族でアメ車道楽に浸る中、唯一右ハンドルしか乗れないからと頑なにアメ車のステアリングを握らない奥様ではあるが、どんな時も奥様の意見を尊重しながらカスタムに取り組む姿勢も実に感慨深い。

 

大病を患いながらも復活を遂げたオーナーの生きる糧は奥様と子供。そして家族一丸となって全力で取り組むカーカスタムにある。そのサポートを全力で行なってくれるハマーデザインやサポートショップ、そしてカークラブの仲間達。一台のショーカーに詰まった人間ドラマは聞けば聞くほど奥が深い。

2023年のクロスファイブファイナルにエントリーしていたが、その数か月前に生死を彷徨う大病で入院していたオーナー。後に無事生還を果たし、翌年のNEW SCHOOL CUSTOM SHOWにエントリーする際、一度は死を覚悟した証として、生きている喜びや家族への感謝の思いを込めて、そのイメージを表現するミューラルを取り入れた。

リアルなローライダーカルチャーを現地で学んできたハマーデザインが、そのスキルを存分に生かしつつもチャレンジャーらしさを見失わない様にと、赤黒基調のトーンで落ち着かせつつ光の強弱でシルバーリーフなど、バランスを取りながらライン取りされたカスタムペイント。

チェッカーフラッグをモチーフに取り入れるなどレーシーな一面も表現しつつ、ローライダーのセオリーを共存させるテクニックは本国でも例を見ない独自のスタイル。撮影前日に完成したカスタムインテリアは兵庫県のG-HEXによるもの。ダッシュや内張り、ステアリングの精巧な縫製テクニックは必見!


THANKS:HAMMAR DESIGN
TEL:029-957-1467
HP:https://hammar-design.com


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン2025年6月号掲載


関連記事

RELATED


ワイルドスピードを見て初のアメ車となるダッジ・チャレンジャーを購入

頭文字Dに影響を受けて初めての愛車はホンダ・S2000。そして今度は、ワイルドスピードを見て初のアメ車となるダッジ・チャレンジャーを購入した青木さん。漫画や映画に出てくるクルマを、実際に乗ることが青木さん流の楽しみ方だ。

自分自身でクルマを操るワクワク感それがアメ車にはある!【カーボックス】

数多くの欧州スポーツカーを所有してきた西井さん。だが、何か物足りない…。もっとワクワクする楽しさが欲しい。そこで出会ったシェルビー・GT500から「クルマの楽しさ」を知り、次々とアメ車を手にしていく。

【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい

スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

偶然店前を通りかかったことがチャレンジャーライフの始まり

映画「ワイルドスピード」は老若男女を問わずクルマ好きたちに影響を与えている。今回紹介するオーナーさんもその内の一人。さらに彼は日本人離れした容姿も手伝って、チャレンジャーとの相性もまさにぴったり。

【ダッジチャレンジャー】父から子、そして子から父へアメ車の影響が伝播し続ける

親の影響でアメ車に乗る若いユーザーは非常に多い。一般的にはそこで終わってしまいがちだが、オーナーさん親子の場合はそこから父親に影響が跳ね返った珍しいケース。父であり息子であり、良きアメ車仲間でもあるオーナーさんを紹介しよう。

 

最新記事


2025/10/30

【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち

イベントレポート

MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場

2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

2025/10/23

兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】

ステーションワゴン

SUV

リンカーン

クライスラー

25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!

2025/10/21

自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家

HOUSE

家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。

ランキング


2025/10/28

夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】

クーペ

ダッジ

フォード

一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2021/12/30

敢えてTOYOTAロゴのタンドラ1794エディションと「ラプタースタイル」のF150

ピックアップトラック

逆輸入車

フォード

OTHER

2019 TOYOTA TUNDRA 1794 EDITION
2017 FORD F-150 RAPTOR CUSTOM

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger