'75モデルのシボレーC-20はクラシカルなスタイルと現代でも通用する性能を備える。

ピックアップトラック

ビンテージ

シボレー

スカイオート

C-20

埼玉県

1970-1980

アメリカンビンテージvol.04

インジェクション仕様も用意し現代的な構造に進化


AMERICAN DAILY VINTAGE CAR

気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1970-1980年代

オイルショックやマスキー法の成立など、時代の流れに翻弄されたのが、この時代。クルマ作りにおいても大きな変革期を迎えることになる。

1975y シボレー・C-20

75モデルは古くて、しかし新しい!?

ここで紹介するのは、40年以上の前のシボレーのフルサイズ・ピックアップトラック。クラシカルなスタイルと現代でも通用する性能を備え、クルマ趣味としてだけではなく、普段使いにおける実用性も両立できるのが魅力だ。

デイリーユースにも対応する 取り回しのよさが魅力

1975y CHEVROLET C-20、1975y シボレー・C-20

シボレーのピックアップトラックとしては3代目となるこのモデル。'73~'87年まで続いたロングセラーであり、途中、'81年に丸目2灯のマスクから、馴染み深い角目4灯に変更されている。 また3代目モデルではホイールベースは2985㎜から4178mmまで3タイプを用意。

4178mmはオプションのクルーキャブ(4ドア・C-30)を実現したものだ。もちろん、積載能力も十分で、トルクフルな454ビッグブロックエンジンも設定された。この車両は350エンジン+3速AT、全長は約4.9mで、パワーステアリングなども標準装備。普段乗りの取り回しもラクで、快適に乗りこなすことができる。

1975y CHEVROLET C-20、1975y シボレー・C-20

スカイオートに下取りで入庫したという'75シェビートラック。サイドストライプやリヤゲートのデカールなどがオシャレ。リヤバンパーは後付け。

ホ イールはアルコア製を装着。

この車両はスカイオートが、下取りで入庫したそう。外装には前オーナーによるカスタムが。ホイールもアルコア製を装着。

 リヤベッドのフロアはスチールのほか、ウッド仕様も選択できる設定だった。

リヤベッドのフロアはスチールのほか、ウッド仕様も選択できる設定だった。  

インテリアはウッドを各所に配して、トラック然とした雰囲気がなくなった。  

標準的な排気量となる350エンジンを搭載。

取材車は、標準的な排気量となる350エンジンを搭載。エンジンバリエーションの多さもこの年代の特徴である。

インジェクション仕様も用意し 現代的な構造に進化

1960年にデビューしたGMシボレー&GMCのフルサイズ・ピックアップトラック。1960年代のコーナーで、デビューモデルを紹介しているが(スカイオートの在庫車両)、それから10年以上を経て登場したのが、この'75年式シボレー・C-20。

Cモデルは'67年に初めての、そして'73年に2度目のフルモデルチェンジを行っているが、つまりこのモデルは3代目、ということになる。 エクステリアを見て印象的なのは、スタイルがグッと現代的になっているということ。乗用性能を重視したクルーキャブをオプション設定、パワーユニットも7.4?の大排気量エンジンも用意するなど、パワフルさは現役で、今でも十分に通用する基本性能を備えている。

■取材協力:スカイオート

スカイオート、埼玉県越谷市
所在地:埼玉県越谷市南荻島708-1
TEL:0489-76-1235
http://www.skyauto.co.jp


■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


関連記事

RELATED


アイアンバンパーを装備した最後の年となったのも72年型コルベットの特徴である。

厳しい規制の中においてもコルベットらしい走りは健在

シボレーノバの購入の一番の決め手は自分と同じ年の1972年型

高いボディ剛性を持つピラードクーペ

GMC C-20は、フルサイズトラックのルーツともいえるピックアップなのだ。

フルサイズ・ピックアップのルーツがここに!

信頼の整備力が購入の決め手となる【ジョイベース】

誰もが一度は憧れを持つ旧車の所有。だが気になるのは維持メンテナンス。それだけに購入ショップの選定は重要になるが、信頼ある整備力で多くのオーナーから支持されるジョイベースに在庫する58年型アパッチは、そんな不安を払拭する一台となるだろう。

【ベルエアの魅力再構築】1957年型シボレーのヴィンテージカーを現代的にアップデート

ヴィンテージ・アメリカンの象徴である1957年型シボレー・ベルエア。ベルエアはその美しいデザインと、フレームやボディパネルなどのパーツが入手しやすいことから、新車に近い状態までレストアできる魅力的な車だ。アメ車ショップ、ドリームマシンが完成させた57年式ベルエアハードトップをご紹介。

 

最新記事


2024/12/02

激レア!フルウィンドーのダッジスポーツマンの愛らしさ

バン

ダッジ

いつかはウェストサイドなローライダー!そんなイメージを抱きがちなDJではあるが、本国では意外とそうでもなかったりする。現地で見たリアリティ溢れるカーカルチャーを、日本でサラッとこなすナイスガイを直撃!

2024/11/29

【ファニーガレージ】クルマ全般に精通しており、頼れるアニキのような存在!

ショップ

自動車メーカーやアメ車専門店など、様々な経歴を持つファニーガレージ代表の森 博章さん。アメ車専門ではないが、常にユーザーに寄り添ってくれる、真のモータースと呼ぶのが相応しいお店だ。

2024/11/28

【GMCラリーSTX】真鍮&ウォールナットとGMCラリーのコントラストが映える

バン

シボレー

モノ選びは直感。既製品で存在しない物は作ってでも納得のいくモノを愛用したい。そんなこだわりの強いオーナーに好まれるビンテージバン。飾り過ぎはナンセンス。ありのままを受け入れる余裕が魅せる“濃い目のバンライフ”。

2024/11/27

V8+MTで走りを本気で楽しむ【2018 フォード マスタングGT】

クーペ

フォード

「エコブーストを買ったけどV8が欲しくなった」。そんなエコブーストはよく聞く話で、そうしたオーナーの行き着く先はV8・MTモデル。CAR3219上尾タワーでは、マスタングはV8に拘り、更にMTモデルを積極的に導入し、走りを本気で楽しむオーナーを受け入れている。

ランキング


2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】

2024/05/11

コンテンツのボリュームはとても1日では味わいきれないほど!【ホットロッドカスタムショー】

イベントレポート

HOT ROD CUSTOM SHOW 2023
31th Annual Yokohama at PACIFICO YOKOHAMA
2023.12.03(SUN)