GMC C-20は、フルサイズトラックのルーツともいえるピックアップなのだ。

ピックアップトラック

ビンテージ

C-20

1960-1970

アメリカンビンテージvol.04

スカイオート

フルサイズ・ピックアップのルーツがここに!


AMERICAN DAILY VINTAGE CAR

気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

1963y GMC C-20

フルサイズ・ピックアップのルーツがここに!

1963y GMC C-20

アメ車を象徴するクルマ……というと、どんなクルマを思い浮かべるだろう? 大排気量のマッスルカー? コルベットのようなスポーツカー? そう、たとえばフルサイズのトラックも、“アメ車らしい”クルマじゃないだろうか? このC-20は、そのルーツともいえるピックアップなのだ。

大胆なボディワーク繊細な曲線も多用

エクステリアとともにインテリアもリペイントなど、レストアを実施。

取材車はGMのコマーシャルカーブランド、GMCのモデルで、シボレーのC/Kシリーズとは兄弟車となる。丸目4灯式のヘッドライトがGMCの特徴的な装備(シボレーは丸目2灯式)。フルサイズの大型ボディだが、ウインドウも含め、エクステリア各部に繊細な曲線が採用され、ビンテージらしい魅力もたっぷり。

インテリアは基本的に鉄板むき出しだが、ボディ同色にペイント。ミッションは4速のフロアシフト式で、ベンチシートのクルマには、珍しい設定。

シートは赤いパイピングがされオシャレな雰囲気となる。

ステアリングにパワーアシストはなく、装着された265-17インチタイヤを操るには腕力が必要だが、それもまた味わい深い。ホイールベースはショート、スタンダード、ロングと3タイプ用意されたが、この時代のピックアップはまだ、シングルキャブのみの設定だった。

エクステリアとともにインテリアもリペイントなど、レストアを実施。シートは赤いパイピングがされオシャレな雰囲気となる。

直6、V6、V8と3種のエンジンがラインナップ。取材車は305のV6。
直6、V6、V8と3種のエンジンがラインナップ。取材車は305のV6。
 
足元はプロコンプの17インチホイールとラジアルタイヤで、 リフレッシュ。
足元はプロコンプの17インチホイールとラジアルタイヤで、リフレッシュ。
 
全長5.5mにもなるロングホイールベース車、シングルキャブだけにベッドも巨大だ。
全長5.5mにもなるロングホイールベース車、シングルキャブだけにベッドも巨大だ。板敷きでスライドレールのカスタムも。


アメ車を象徴するピックアップの元祖

シボレーが初めて、ピックアップトラックを発表したのは1920年代。しかしそれはクラシックカー然としたもので、現代的なユーティリティを持つトラックとしては、'40年代に登場したフォード・Fシリーズに先を越されてしまった。


ようやくGM(シボレー&GMC)がフルサイズボディの、現代的なピックアップトラックを発表するのは、1960年になってから。2WD(後輪駆動)モデルはCシリーズ、4WDモデルはKシリーズと称され、Fシリーズと人気を二分していく。


ここに紹介するのは、GMCブランドからリリースされた、初代のCシリーズモデルであり、ピックアップの元祖とも言える存在だ。

■取材協力:スカイオート

スカイオート、埼玉県越谷市
所在地:埼玉県越谷市南荻島708-1
TEL:0489-76-1235
http://www.skyauto.co.jp


■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


最新記事


2024/09/13

【1995y シボレーサバーバン】外装だけでなくエンジンや足回りもアレンジしたい

SUV

シボレー

アメ車専門店のスタッフはどんな愛車を所有しているのだろう?そんな素朴な疑問からスタートしたこのコーナー。チャレンジャー専門店でカスタムやメンテナンスを担当する上原さんに話を聞いてみた。

2024/09/12

愛車復活の儀式フロアカーペットの交換!!防音断熱材も貼って快適車内空間へ生まれ変わる

メンテナンス

経年劣化が進むのは、外装だけじゃなく内装も進行していく。中でも年数と共に汚れが目立ち、悪臭の原因となるのがフロアカーペット。頑張って掃除をしても限界があるため、そんな時は、思い切って張り替えも選択肢。豊富なカラーから選ぶこともでき、車内の雰囲気は一気に変わっていくぞ!

2024/09/11

カスタムのセオリーが別次元、奥深きコルベットC8カスタムの世界

クーペ

シボレー

ミッドシップ化によってC7以前とは勝手が異なり、スーパーカーとしての装いが映える個体へと進化したC8。まだモデルケースの少ないC8カスタムシーンの中でオートメッセ出展を果たした、最旬スタイルに迫る!

2024/09/10

アメ車マガジン主催による2024年三度目のイベント「アメ車ファンミーティング in Aichi」が開催!

アメマガミーティング

イベントレポート

アメ車マガジン主催による2024年三度目のイベント「アメ車ファンミーティング in 愛知」が9月8日(日)、名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場で開催された。アメ車マガジンの愛知でのイベントは2023年5月スカイエキスポで開催のamZ以来の1年ぶり。

ランキング


2021/06/11

史上初の200mph超えを果たした伝説の「快鳥」【プリマス・スーパーバード】

クーペ

ビンテージ

プリマス

1970 PLYMOUTH SUPERBIRD

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2018/03/06

ファースト後期型マスタングはダックテールを取り入れた独創的なフォルム

クーペ

ビンテージ

フォード

歴代マスタングの中でもスポーツルーフのイメージが強いファーストジェネレーション後期型こそ、クーペとしての魅力にあふれる「グランデ」。ダックテールを取り入れた独創的なフォルムには当時のFoMoCoのアイデンティティーが詰まっている!

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】