アイアンバンパーを装備した最後の年となったのも72年型コルベットの特徴である。
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厳しい規制の中においてもコルベットらしい走りは健在
1970-1980年代
オイルショックやマスキー法の成立など、時代の流れに翻弄されたのが、この時代。クルマ作りにおいても大きな変革期を迎えることになる。
このコルベットのオーナーは、タレント・所ジョージ氏のライフスタイルとともにビンテージカーに憧れを抱き、自身もその楽しみを共感したいと手に入れている。ここでは実際にビンテージカーを所有するユーザーの声を聞いていきたいと思う。
1972年型C3コルベットを購入したのが2017年の末だというオーナーの杉内さん。取材時(2018年5月)まで約半年しか経過していないが、購入した経緯を伺ってみたところ、アメ車に限らず古いクルマに憧れを抱いており、ある程度余裕も出てきたので決断したという。
「本当はC2が欲しい」と思いつつインターネットで出てきたのが、このC3。C2はさすがに高価過ぎるということで、早速C3の現車を確認しに行ってみると、ショップの雰囲気やオーナーの人柄に惚れて即決してしまったとか。実際に所有してみて感じていることは「古いクルマのダメなところが楽しい」とのことだ。
年式相応のヤレ具合はあったものの、ベース車両のコンディションはグッド!! 機関及び内外装をリフレッシュしてベストな状態に仕上げている。
エクステリア同様にヤレを漂わせていたインテリアだがシート&カーペットを張り替え、ステアリングも交換してリフレッシュしている。
純正?それともアフター?で悩むホイールセレクトだが、純正のラリーホイールを装着。
リトラクタブル・ヘッドライトを採用。アイアンバンパーは1972年型までとなる。
搭載する350エンジンは納車時に整備及び消耗品の交換がなされ、よりベストな状態に仕上げられている。シボレー・コルベットは1968年型においてフルモデルチェンジを実施し、C3こと第三世代となった。この時代のコルベットはハイパフォーマンスカーブームの中で、アメリカンスポーツカーの代表というべきポジションと共に高性能化を一途を辿る。
1972年型はマスキー法対策で圧縮比を落とし、さらにSAEネットパワー表示を導入したことで最高出力が大幅に低下したが、それでもスポーツカーにとって苦しい時代が到来した中でコルベットらしい走りは健在。ルックス的には翌1973年型にフロントにボディ同色のウレタン製が導入されたこともあり、前後にクロームメッキのスチール製、いわゆるアイアンバンパーを装備した最後の年となったのも1972年型の特徴である。
■取材協力:ワイテック
所在地:埼玉県深谷市大谷923
TEL:048-570-5737 https://www.y-tech.cc/
■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4
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