AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
ドラッグレースで戦えるほどのスペック、性能を持つ
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。
アメリカではレースのホモロゲーションを取得するための市販車が数多くリリースされていた。カマロにもメーカー自らがドラッグレース専用にモディファイしたCOPOを設定しており、このカマロはオリジナルではないが、それを忠実に再現した車両である。
1969年にカマロのCOPOが初めて設定されるが、あくまでもドラッグレース専用車というもの。7000ccの427エンジンを搭載し、スタートダッシュを重視したギヤ比設定がされるなど、そのままレース会場で使用できる代物といっても過言ではない。そんなCOPOを完全再現したのが、オートショップタキーズ。
もちろんギヤ比に至るまで変更されているので、正直言って高速道路の巡行はそのままでは少々厳しいかも。言わば、快適性を追求した街乗り仕様とは全く方向性が異なるが、シグナルグランプリに最適な街乗り仕様とも言えるのではないだろうか。
後ろ姿は一般的なカマロそのもの。だが、ひとたびアクセルを踏み込むと、太いトルクとを発進を重視したギヤ比で、暴力的な加速を見せる。
エンジンは427ビッグブロックを搭載、三種の神器ともいうべき、水温・油温・電圧計を追加し、信頼性を向上。
シートはいわゆるビニールレザータイプ。豪華さよりも機能性を重視している。
装着されるタイヤやホイールは、比較的オーソドックスなサイズを装着する。
オリジナルのインパネをキープしつつ、大型のタコメーターをコラム上に追加。ミッションはMTとなり、快適装備は撤去されている。
シボレー・カマロには最強のハイパフォーマンスバージョンとしてビッグブロックの396を搭載したSS396が初年度から用意されていたが、主としてストック、もしくはスーパーストッククラスのドラッグレースにエントリーするアマチュアレーサーのため追加されたのがCOPOカマロである。COPOとはコーポレテッドオフィスプロダクションオーダーの略で、いわゆる注文生産車ということ。
COPOカマロの場合、425hpを発生する427であるL72を搭載していたのが特徴である。なお仕様はこれだけではなく純レース用チューンの427ユニットだったL88、さらにはL88のアルミブロック仕様であるZL1を搭載したモデルもあった。
■取材協力:オートショップタキーズ
所在地:静岡県浜松市西区伊左地町3000-5
TEL:053-482-1617
http://takeeys.com/
■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4
最新記事
2024/10/03
【シェルビーF150スーパースネーク】より低くオンロードに特化したスーパースネーク
ハイパフォーマンストラックと言うジャンルを築いた、フォード・SVTラプター。そしてフォードは、そのラプターをも凌駕するシェルビー・F150スーパースネークを登場させた。最高出力は、なんと770馬力。並みのスポーツカーでは太刀打ちできない加速を備えた、まさにシェルビーの名に相応しいモデルとなっている。
2024/10/02
車両販売だけでなくメンテナンスもウエルカム【カーショップトラッシュ】
2024年で創業20年を迎えたトラッシュ。札幌の中心地からクルマで30分ほどの距離にあり、都会の喧騒から離れた隠れ家的な雰囲気。代表の川口さんを中心に、様々なスペシャリストがお店を支える。
2024/10/01
サービスカーとプロジェクトカーどちらも思い入れの強い一生モノ!【6DEGREES】
「旧車になればなるほど部品で困るのは致命傷。そんな部品の供給が未だに充実していることがGM車の魅力だ」と語る6ディグリーズの石堂さん。若かりし頃の想い出が詰まった愛車と一緒に時を刻める喜びは格別だ。
2024/09/30
【1951 シボレースタイルライン】26インチの鍛造スポークが不思議なことに絶妙にマッチ
日本車で50年モノのビンテージカーは数少ないが、アメ車では半世紀選手は意外と珍しくない話。と思っていたら、何と72年前のスタイルラインが日本上陸!輸入したのはカスタムを積極的に手がける、あのクアートだ。