従来のアストロとは別物 気分はHOT ROD!!【シボレーアストロ】
見るからにヤバそうな雰囲気を漂わせる細井さんのアストロ。その期待通り、いや期待値以上のパフォーマンスに仰天。
やっぱりASTROが好きなんじゃ!!
1994 CHEVROLET ASTRO OWNER
TBI350エンジン移植で念願のV8アストロを実現

見るからにヤバそうな雰囲気を漂わせる細井さんのアストロ。その期待通り、いや期待値以上のパフォーマンスに仰天。視覚、嗅覚のみならずV8を存分に堪能させてくれる魅惑のカスタムに迫る。
1997年に結成した老舗アストロ&サファリカークラブ・シェビーストリームの関西代表として16年間所属した細井さん。この94年型を購入する際は既に別のアストロも所有していたため、一時は二台を所有。ほかのアメ車に多少の目移りはするものの「やっぱりアストロが性に合う! でもどうせまた乗るなら旧マスク、しかもショーティー!」と決めていた。
しかし旧マスクとなればざっと25年前のモデルだけに、オリジナルを綺麗な状態でストックするには色々と条件が厳しい。既存のエンジンをオーバーホールするのも悪くはないが、どうせなら昔からやりたかったV8を積んでみようと始まったのがキッカケ。でも、ただ単純にエンジンを載せ替えるだけじゃ面白くないからと、昔からホットロッド系のカーショーやイベントが好きだったこともあって、これを機にそのイメージをアストロで具現化させることに。

購入時からショーティーの丸目グリルにキャデラックテールと理想に近く、イメージはすぐに膨らんだと話し、絶妙な色味のマットグレーカラーにラリーホイール、ホワイトリボンを組み合わせて雰囲気はグッと近づいたが、もっとも特筆すべきはそこではなくフィーリングにある。
エンジンをかけた瞬間アストロとは別物の鼓動を感じ、TBIをベースにしながらもエーデルブロックでキャブ化された特有の匂いで嗅覚を刺激。アクセルワークはV8らしいトルクフルな感覚と五感のすべてから感じ取れるソレはまさにホットロッド! アストロライフの集大成に相応しい一台に仕上がった。

50Φの細さにこだわったワンオフの両サイド出しマフラーからのV8サウンドに、15インチラリーホイール×ホワイトリボンの肉厚タイヤ、70年代のアメ車らしさを醸し出す丸目フェイスと今までのアストロカスタムとは異なる方向性で新境地を開拓。

TOM GARAGEの向かいにある葬儀屋送迎車用車庫からたまたま処分して欲しいと頼まれたフリートウッドベースの霊柩車に搭載されていたTBI350。霊柩車なら無茶な走りはなく手入れも行き届いている。ベースとするには絶好のエンジン! と迷わずエンジンスワップを決意。
インジェクションよりもディープなV8サウンドを堪能すべくエーデルブロックのキャブに換装。エンジンを載せることよりもコンデンサーやラジエターなどの周辺パーツのレイアウトに苦労したそうだ。

ムーンアイズのステアリングとダッシュマット以外まだ手を加えていないインパネ周りは今後リフレッシュ予定。3連メーターは信号機カラーのイルミネーションで遊び心をプラス。

パネルバンの窓には今回のプロジェクトに大きく貢献したTOM GARAGEのロゴをピンストライプで描く。購入時からキャデラックテールだったベース車両に、TBIのドナーがキャデラックだったことはもはや偶然ではなく必然!?
フロント205、リア225と異なるタイヤサイズで履きこなすボトムスもホットロッドらしい演出。ダッシュに飾られる木彫りのチームロゴは結成当時物のレアアイテム。

フォルムこそアストロらしさを残してはいるものの、遠くからV8特有の鼓動を唸らせて走るそれはもはや別物。現在ミッション調整の最終段階で本誌が発売される頃には納車予定との話だ。

大阪府寝屋川市、淀川近くの倉庫街でヒッソリと営業する隠れ家的なファクトリーのTOM GARAGE。中へ入ると年代物のブーツやビンテージアイテムがズラリ。アンティーク雑貨や古着屋さんの店内に居る様な雰囲気が実に心地良い。ちなみにオーナーの富田さんはK-5ブレイザーをこよなく愛し、12年所有し続けている。

■Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2018年 4月号掲載
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