フルノーマルで購入した95年型アストロ / アストロ全盛期の様なフルエアロ
やっぱりASTROが好きなんじゃ!! 1995 CHEVROLET ASTRO / OWNER Ohashi 2004 CHEVROLET ASTRO / Thanks:BLUE RIVER
あまりに少ない下取り金額がカスタムを決意させた 基本的なスタイルを崩さず細部にこだわりの演出を やっぱりASTROが好きなんじゃ!! 1995 CHEVROLET ASTRO
10年も乗れば下取り金額に大きな期待はしていない。とはいっても思った以上に低いことに驚愕。それならカスタムして個性を楽しもうと、現スタイルへのメイクが始まった。
スタイルチェンジして愛車が輝きを放つ
フルノーマルで購入した95年型アストロ。アメ車に憧れを抱いた10代の頃の思いをかなえたのは99年のことだった。しかし、アメ車=V8という特別な思い込みはなく、趣味でサーフィンを楽しんでいたこともあって、ボードが積める広さと使い勝手の良い大きさということでアストロをセレクト。最初はノーマルだったアストロも、10Jのクレーガーホイールを履かせてフロントの車高を落とし、ホットロッド風にカスタム。
それから10年ぐらい経過した頃、乗り換えを検討して下取りを見積もってみたらホイール代にもならないほどの金額を提示され、ならばカスタムしてしまおうと決意。ある程度の構想はすでに頭の中で描いていたため、知り合いのショップにそのイメージを伝えると、丸を基調に細部をメイク。
ヘッドライトの丸をはじめ、テールレンズ用にくり抜いたバンパーも丸、それにサイドウインカーも。さらにグリルに用いたアルミパイプも丸をセレクトするというこだわり。ボディカラーは当初黄色をと考えていたそうだが、それではインパクトに欠けるとオリジナルカラーで仕上げている。コマーシャルビークルとビンテージをミックスさせた感じがオシャレ。

ヘッドライトはハコスカ用のを用いてインストール。フェンダーも延長加工してさり気ない処理を施す。パネル化の実現のためサイドウインドー部に鉄板を溶接。できたキャンバスにはショップロゴが描かれ雰囲気を演出。

ホイールはボイド・デイジー17インチ。タイヤはホワイトリボンをイメージしてタイヤプリント。

フロントフェイスは基本的なデザインは崩さずにアレンジし、カマロっぽくヘッドライトが被る感じに仕立てている。グリルには丸型のアルミパイプを使用して手曲げ。テールランプはバンパー内に収まるサイズを用意してインストールし、バンパーを丸型にくり抜いている。

OWNER Ohashi

■Text & Photos|アメ車MAGAZINE
ノーマルにほんのり手を加えキャルスタイルへ! 国産ミニバンカスタムとは別目線のアクセントが肝! やっぱりASTROが好きなんじゃ!! 2004 CHEVROLET ASTRO
昨今のカスタムトレンドを意識するのではなく、本国で当たり前に見かけるリアルを追求。アストロ最先端トレンドは足していくカスタムにあらず。絶妙な‘‘抜け感‘‘にアリ!
手の加え過ぎはNGさり気なく本国風に!
アストロ全盛期の様なフルエアロ、ビレットホイール、ロワードといったカスタムではどことなく時代遅れな風潮である昨今のカスタムシーン。もちろん当時のスタイルでクォリティーを落とさず大切に維持しているオーナーも沢山いるので、何が良くて何が駄目みたいな評価を下すわけではない。
どれも魅力的であるのに間違いはないのだが、国産ミニバンや軽規格のトールワゴンがスタイルを真似たと言われるぐらい一世風靡したアストロだけに、ちょっとやそっと手を加えた所で「過去にもっと凄いのがいたよね」となるのがオチ。ならば頑張り過ぎるより、ちょっと肩の力を抜いてサラッと乗りこなすのが粋なのでは。
その「抜け感」を上手く取り入れたのが紹介する04年型アストロだ。フェイスはあえてオレンジマーカーの本国オリジナルで、フロント&リアバンパーは商用車っぽくブラックで所々にエイジング塗装を施し錆び感をアピール。ホワイトリボンタイヤはあえてノーマルホイールで履きこなし、カーゴバンらしく窓を埋めてそれらしいロゴをアクセントに。手数はたったこれだけなのに、本国らしさが二割増し! 現在っぽく乗るならぜひ手本にしたい一台だ。

さり気なくキャルスタイルをアピールするなら、エンブレム類を取り去ってピンストで描くのもポイント。サイドデカールのアクセントを加えれば一層雰囲気が際立つ。埋めっぱなしの窓はロゴをあしらって本国らしさをプラス。

フロント&リアバンパーは褪せた感じの艶消しブラック×エイジング塗装で錆び感を演出。オリジナルホイール&タイヤに挟み込むタイプのホワイトリボンも相性抜群。リーズナブルなのに完成度高し!

シートカバーや余計な装飾はなくとも、2DINナビやアストロ全盛期にヒットしたリクライニングキットの追加と、快適に過ごせる最低限の装備は一通り揃う。04モデルなのでモケットの程度も上々!

■Thanks:BLUE RIVER TEL.072-299-0005
■Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2018年 4月号掲載
最新記事
2025/11/06
統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】
ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。
2025/11/04
【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典
FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)
2025/10/30
【マッスルカーナショナルズ14】イベントの主役は、1960~70年代のアメリカンマッスルカーたち
MUSCLE CAR NATIONALS 14
18th May 2025
名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場
2025/10/28
夫婦でアメ車!しかもマッスルカー2台という贅沢な選択肢【チャレンジャー&マスタング】
一台はマッスルカーやトラック、そしてもう一台はミニバンやSUVと、夫婦でアメ車2台を所有する方たちの大半はどちらか一方がファミリーカーとして成立するパターンが多い。そんな中、どちらも2ドアクーペのマッスルカー2台を所有する強者夫婦を発掘!








