Giovanna Wheels 総輸入元のT2DFに聞く【T2DF】
安く買うのはリスクもある 正規品の安心は保証にあり!Giovannaブランドのホイールを正規輸入・販売しているT2DFが、正規代理店としてもっともチカラを入れているのが「保証」である。
安く買うのはリスクもある 正規品の安心は保証にあり
アメ車に正規輸入車(ディーラー車)と並行輸入車があるのはご存じだと思うが、同じように、海外から輸入されるパーツにも、正規輸入品と並行輸入品がある。ここではホイールに話を絞って、それらの実態について探っていこう。
★正規輸入品・並行輸入品とは何か?
今回お話をお聞きしたのはT2DF Corp. / Giovanna Wheels Japanの古賀雅純氏。
日本国内では生産・製造されていないものでも、海外に行けば手に入るものもある。そうしたものを日本国内にいながら手にすることができるように届けてくれるのが輸入業者だ。輸入品が少量の日用品や雑貨の類なら、海外へ出かけて行って街の小売店で仕入れてくればいい。
でもそれが大量のものだったり高価なものになった場合は、製造メーカーから直接仕入れたほうが安く確実に仕入れることができる。その際にメーカーと「正規代理店契約」を結んだ輸入業者が、メーカーから支援を受けながら輸入販売するのを正規輸入と言い、輸入販売されるものを正規輸入品と呼ぶ。
一方で、メーカーと正規代理店契約を結ぶことなく、輸入販売されるものはすべて並行輸入品である。
★正規輸入品を買うことのメリットは?
メーカーに正規代理店として認められるには、信頼性や実績が必要となる。メーカー側から見た場合、どの業者とパートナーシップを組むかで業績が変わってくる可能性があるわけだから、正規代理店を選ぶのは重大なことで、厳しい審査があるのも当然だ。
そうして選ばれた正規代理店は、メーカーからの信頼に応えるために働くことになる。Giovannaブランドのホイールを正規輸入・販売しているT2DFが、正規代理店としてもっともチカラを入れているのが「保証」である。
保証とは品質保証のことで、ホイールの製造工程に原因があって品質に問題があったり、保証期間内に不具合が発生した場合には、無償修理や無償交換で対応している。アメ車のことが多少とも分かってくると、アメリカ製パーツの多くは品質にバラつきがあって、手もとに届いたパーツが不良品である確率もそれなりにあるということも分かってくる。
そんな時に保証のある正規輸入品を買っていれば「ラッキー!!」ということになる。数千円から1~2万円のものならそうでもないが、ここでテーマにするホイールのような高額商品になると、そのありがたみも大きいものだ。
そのような保証が受けられるのは正規品だけで、並行品の場合は何も保証はない。購入したホイールに何か不都合があっても、それを使い続けるか、自分で買い替えるしかないのである。
★正規品の保証期間は1年間
Giovannaの総輸入元であるT2DFでは保証について次のように定めている。通常の使用における塗装、メッキのはがれが製造工程に起因するものだった場合、また、製造工程に起因するホイールの変形があった場合、販売日から1年間の保証期間内であれば、無償修理または無償交換する。
保証を受けるには正規品であることが条件だが、T2DFを通して正規輸入・販売されたホイールには、ディスクの裏面に上の写真のような打刻がある。これがないホイールは保証が受けられない。
他社では紙の保証書を付けたりホイールにシールを貼り付けたりするケースもあるが、中古品として手に入れた場合なども含めて、無くしたり剥がれ落ちて無くなったりしやすいため、T2DFでは消えることのない打刻を採用しているという。
正規代理店のT2DFを通して販売されたGiovannaホイールの裏面には、このような打刻が入っている。この打刻が1年程度の使用で自然に消えることはありえないので、保証期間は完全に保証されているのだ。
★保証の実態と最近の傾向
実際に保証を求められる事例と最近の傾向について聞いたところ、実は最近はほとんどないという答えが返ってきた。これにはいくつかの理由がある。まずはホイールの流行が変わってきたこと。
以前、クレームの対象になりやすかったのはクロームメッキで、クロームが浮いたり割れたりしたものが持ち込まれることが多かったが、今はクロームホイールそのものがあまり流行っていないので、保証の対象となるクロームホイールが多くない。
また、ブラック塗装したホイールの中でも、少し前に大流行したマットブラックの場合はクリア塗装が薄いためにどうしても弱い部分があったが、最近は半艶のセミグロスブラックや艶ありのグロスブラックが完全に主流になっていて、シッカリとしたクリア層があるため表面にトラブルが発生しにくくなっている。
そしてもうひとつの理由が、正規品の検品レベルの高さ。 先にも書いたように、ホイールも工業製品である以上、そのままでは品質にバラつきがある。だから日本国内に入ってきたものをそのまま流すと、とくに日本人の目から見た場合には「いかがなものか」というものが入り込むことになる。
そこでT2DFでは、輸入したホイールをすべて1本ずつ検品し、正規品として販売できるレベルにあるものだけを正規品として販売している。日本に来たものを日本国内で日本人スタッフが検品してから販売するわけだから、クレームの対象になるようなものがそうそうあるはずがないのである。
それからもうひとつ、そもそものホイールの品質自体が向上しているのも間違いないという。 世界の工場と言われた中国国内のホイール製造工場も、優秀なところが残り、他は淘汰されているのだ。それでも1年間の保証期間があるので、使っているうちに表面のクリア塗装の弱い部分が荒れてくるという事例はたまにあるそうで、そうしたものは保証の規定に従って対応しているという。
こうした手厚い対応によって品質およびサポートが維持されている正規輸入ホイールだけに、現状では並行輸入品の方が安いというイメージがあるのは事実。
しかしながらそうした現実に対しても、流通を見直したり、さらなる企業努力によって、販売価格を並行輸入品に近づけようという試みは続けられている。下のような通販サイトもそのひとつ。 保証の付かないホイールにはリスクがあるということは覚えておきたい。
正規輸入元ならではのアクセサリー。センターキャップ、ハブリング、ホイールナット、ホイールボルト、センサー対応エアバルブ、それにオフィシャルのステッカー。T2DFではこれらのいずれも単品での購入が可能で、並行輸入ホイールを購入した人にも提供される。
http://www.stg-wheels.jp
GiovannaおよびLEXANIブランドの保証付き正規輸入ホイールだけを並べた通販サイトがこちら。価格を極力抑えてユーザーに提供しようという試みのひとつで、新品だけでなく中古品も扱っている要チェックなウェブサイトだ。
T2DF Corp.
tel:042-580-0268
http://www.giovannawheels.co.jp/
■Text & Photos|アメ車MAGAZINE
アメ車マガジン 2018年1月号掲載
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