アバランチなのにシエラ!? 究極のスラムドで魅せる シボレーアバランチ

ピックアップトラック

ローライダー

シボレー

SLAMMED

アバランチ

AVALANCHE

バルフォーエス

スラムド

CHEVROLET

シボレー

SUT

Bal FOUR S

サバーバン、H2に続くバルフォーエス迫真のスラムドカスタム第三弾として、完成前から各専門誌からの取材オファーが殺到していたアバランチ。


シエラフェイスの超ド級スラムドスタイル!

SLAMMED × CHEVROLET AVALANCHE

DSC_6855

サバーバン、H2に続くバルフォーエス迫真のスラムドカスタム第三弾として、完成前から各専門誌からの取材オファーが殺到していたアバランチ。ファクトリー入庫から二年の歳月を経て遂に全貌を公開。

どちらかと言うとSUTは、トラッキンカスタムシーンにおいてはスラムドよりもリフトアップカスタムのベースとされる場合が多いのだが、本国をはじめ日本でもSUTベースのスラムドスタイルが増えつつある。そんな中、この手の定番と言えるカスタムペイントや過剰なカスタムアピールを割愛し、分かる人にしか分からないGMC・シエラ化にこだわって製作されたのが紹介するアバランチ。

DSC_6819

オーナーは仲間内から名前を文字ってYATELANCHEの相性でも親しまれている。チャネリング60㎜、フレーム側スライス70㎜、トータル130㎜のボディドロップに加え、サイドシルを65㎜カットすることでフレームとボディを完全フラットにする巧みなボディワーク。この着地状態でもドアの開閉を可能にするべく、地面から20㎜のクリアランスを確保。

DSC_6886

さらにこのレベルの低さでフロント22インチ、リア24インチホイールを飲み込むとなればフェンダーやボンネットの加工が必要となる。しかし、あくまでもシンプルに純正らしさを残したいというオーナーの強いこだわりをかなえるために、エンジン内部のレイアウトを変更し、ナロー加工やステアリングギアボックスの120㎜ドロップ加工、ミッションメンバーをワンオフでフラット化するなど、着地時のエンジン干渉を巧みにかわし、エクステリア側は無加工でやってのけた。 

DSC_6884

このコンセプトはエンジンルームのみならず、リアゲート開口部やGMCフェイス化によるバンパーにも及ぶ。リアバンパーに至っては、数ミリでゲートをかわせる様に無加工で取り付けられており、アバランチに対して天地の幅が大きいシエラフェイスをスマートにインストールするべく、サイドシルをカットしたボディに合わせて取り付け位置を上げている。

DSC_6883

しかし、それでも足りずにバンパー下を1インチカットしてはいるものの、極力純正らしさを損なわない丁寧な仕事っぷりは特筆物。ここまでのスラムドスタイルにして純正時から犠牲にした機能は、チャネリングでフロアとベッドの高さにズレが生じたため、キャビンとベッド間の開閉ができなくなったことのみと言う。

DSC_6856

いかにもショーカーといったイメージではなく、GMCがアバランチをリリースしていたら、そしてそれを着地させたら…といったイメージを頑なに守りつつ、低いままでも普段乗りを犠牲にしない理想も追求。ある意味、ビルダーにとっては非常に難易度の高いオファーであるが、それを完璧に成し遂げる技術とセンスを持つ敏腕ビルダーが国内に存在していることが何より嬉しい。

繊細で丁寧な〝侍ワーク〟は、本国ビルダーをも唸らすであろう。

SUTならではのスペース的な問題で、純正の4リンクから2リンク式へ変更。アッパーリンク側は調整式でデフ角の変更が可能に。ナローデフの製作はシャフト加工にスプラインの切り直しで再焼き入れ済。これに加えてシャフト、ホーシングケースで片側100㎜のナロー加工となるが、スペーサーで50㎜セットバックさせて、フロントは22×8.5Jのイントロを履きこなす。

DSC_6830 DSC_6833 DSC_6863 DSC_6872

ラジエターサブタンクは新たにアルミで製作。インテークダクトは純正を使用し、フィルター部のみ水対策としてチャンバータイプに変更。

DSC_6838 DSC_6822

ストックをベースに上部70㎜スライスして外部6㎜、内部3㎜のシートメタルで補強されたフレーム。コレに加えてボディマウント自体を30㎜カットして、合計100㎜のフレームドロップを実現。

ステアリングギアボックスなどがマウントされる部分も120㎜下げて、ピットマンアームやアイドラアームが着地時に地面すれすれになる様にセットすることで、ダウンしてもエンジンが干渉しない仕組みを作り上げている。リアフレームCノッチ部は新設し、ナローデフに対応すべくフレームもナロー加工を施す。

14650528_627218000794085_7650669048758969815_n 14572333_627218057460746_2541782385591577983_n 14595549_627217597460792_5062881017107244847_n 14720462_627218044127414_8325567634990945049_n 14702236_627217717460780_7725227535362789988_n 14716108_627217887460763_6177113435084638620_n 14716302_627218084127410_6512219665317790727_n

ガソリンタンクからフロアパネルの間に5ガロン×2のエアサスタンク。コンプレッサー(トーマス)を3基レイアウト。天地の幅こそ薄くなったがベッド内は普通に使用可能。リアゲートCHEVROLETはスムージングの後、GMCロゴはアルミ板にて製作して埋め込み再塗装。

■Thanks:Bal FOUR S
TEL.072-805-4444 
http://www.bal-fours.jp


■OWNER:YATELANCE


■Photo&Text:石井秋良
アメ車マガジン 2018年 4月号掲載


関連記事

RELATED


ブラック×ゴールドのサウススタイルで魅せる!シボレーアバランチ

リフトアップかスラムドかの二択中心のトラッキンカスタムではあるが、車高を変更せずに強烈なインパクトを放つ個性派の登場。

比類なきモンスター・ピックアップトラック シボレー C-10【WOT'S】

ホイールはRPBの22インチで、オフセットがマイナス70という圧巻スタイル。シボレーシルバラード CHOSU ☆ アメマガガール

どう見てもこのハイリフトの07年型シルバラードは、筋骨隆々の男子が乗るスタイルだ。にも関わらず、運転席から飛び降りるように出てきたのは、超ミニのワンピースを着るアメマガガール。

ついに時代が動き出す!熱い時間がやって来た!俺たちが愛するC/K Truck CHEVROLET C1500【桂田板金】

90年代後半にアストロやカプリスと共に一世風靡を果たしたC/K。滋賀県は彦根市、琵琶湖湖畔からすぐのロケーションに位置する桂田板金。C K の専門店として2007 年より営業、現在はC K のプロフェッショナルとして注目を集めるまでに成長を遂げた。

ローダウンもリフトアップも理想のカタチを仕上げる匠 シボレーシルバラード&GMCシエラ【カープロデューサーK&G】

岐阜県各務原市にある「カープロデューサーK&G」は、アメリカントラック全般を専門とするカスタムショップ。旧車から最新型まであらゆるスタイルを実現する注目店だ。

 

最新記事


2023/03/24

オーバーランド・スペック・アウトドアーズは、どんなスタイルにも似合うよう、ブラックで各アイテムを統一する

ホビー・雑貨

アウトドア

近頃のキャンプブームの盛り上がりは驚かされるばかり。その中でもキャンプギアの変化は目覚ましいものがある。特にここ1〜2年は黒いテントが大流行中!そんなサイトでぜひ使いたいのが、OSOが提案する様々なストレージボックスやバッグ類だ。

2023/03/23

千葉県銚子市のガレージジョーカーに、創業間もない頃から通う

SUV

シボレー

千葉県銚子市のガレージジョーカに、創業間もない頃から通う3人組。いずれも20代前半にアメ車購入し、40代半ばになった現在もアメ車に乗り続けている。その3人のなかで、いち早くアメ車デビューしたのが白石さんだ。

2023/03/22

冷凍冷蔵庫【FREEZER】用途に合わせて容量の違う3タイプをラインナップ

ホビー・雑貨

アウトドア

2023/03/22

「デカいアメ車はビッグスケールでなきゃ!」という人のためには1/18のビッグリグをオススメ!

ホビー・雑貨

IJIRY'S ROOM:1/18 scale BIG RIG!

ランキング


2021/02/10

【GMC タイフーン】モンスターSUVの異名を誇る、90年代を代表するプレミアムカー!

SUV

1992 GMC TYPHOON

2021/03/15

大阪の老舗アメリカン雑貨のアンダーウッドブランドには同業者も買い付けに訪れる

ショップ

UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】

2016/11/04

超レアなマスタング、1969年モデルのBOSS429!

クーペ

ビンテージ

フォード

1969y FORD MUSTANG BOSS 429

2022/07/14

チャレンジャーとチャージャー、実はこの2台は双子の様な存在と言える。

セダン

クーペ

ダッジ

2019 DODGE CHALLENGER R/T SCATPACK WIDEBODY[SUBLIME]
2018 DODGE CHARGER DAYTONA392[YELLOWJACKET]