GMCのピックアップトラックは目力の強い精悍なマスクが魅力

ピックアップトラック

ビンテージ

SQUARE TRUCKS

アメマガ2018年12月号

AUTO SERVICE RIVER'S

C1500

SQUARE TRUCKS
1972 GMC C1500


アメリカはもちろん、ここ日本でも「スクエアトラック」の人気が急上昇! 

アメ車=トラックと言えるほどにアメ車の中では人気カテゴリーのピックアップトラックだが、今回フィーチャーするスクエアトラックとは、50~80年代のフリートサイド(厳密にはフリートサイドとはシボレーの呼称だが、他メーカーでも総称してそう呼ぶことが多い)仕様の、まさにスクエアなトラックのことを指す。

 

この人気っぷりはマッスルカーブーム以上の加速度となっており、本来安価だったはずのトラックの価格が高騰しているのだ。その存在そのものがワイルドで「BADASS」なスクエアトラックムーブメントに乗り遅れるな!

個性を求めるならGMC

1972 GMC C1500

目力の強い精悍なマスクが魅力のGMCのピックアップトラック。アメリカではシボレーを遥かに凌ぐシェアを誇るGMCこそがスタンダードながら、日本では希少なだけにその存在感は大きいのだ。


C1500が小さく見えるほどの巨体!フルサイズボディも難なく積載可能

C/KシリーズはシボレーとGMCの2ブランドからリバッチ車として、それぞれグリル内のアレンジなどで差別化されてラインナップされている。モデルイヤーによる変更も含めると、いくつかのバリエーションが存在するが、4灯式ヘッドライトによる目力の強い顔立ちは、GMC特有のアイデンティティーだ。

1972 GMC C1500

トラックを基準とすると、シボレーよりもGMCの方が出荷台数も現存数も圧倒的に多い。それだけに、GMCこそがスタンダードで、リバッチ車としてシボレーからもラインナップしているというのが実情なのだ。


日本国内では、逆にシボレーの方が圧倒的にポピュラーな存在で、GMCは影が薄い。また、ルックスの面での相違点においては、日本人からすると、シボレーの方が無難で親しみやすいデザインなのに対し、GMCは個性的で一癖あるように感じるため、どのモデルにおいても日本ではマイナーな存在ではある。

1972 GMC C1500

中でも初代とセカンドは、シボレーが2灯式のオーソドックスなデザインなのに対し、GMCでは4灯式を採用し、インパクトのあるルックスとなっている。歴代モデル中でもとりわけスタイリッシュなシルエットを持つセカンドにおいても、GMCはマイナーな存在。しかし、旧車ファンには個性を求める人も多く、近年のフルサイズ・ピックアップ人気の渦中において、ジワジワと頭角を表している。


この個体は、セカンド最終となる72年型で、モールディングなどによる装飾が追加されたリッチな「Customパッケージ」。ピックアップにして見事なほどオリジナルをキープしており、ストック本来の魅力に溢れている。押し出しの強いデザインのGMCこそ、カスタムせずにアピールできるほどの個性的な魅力がある。

1972 GMC C1500

一見しただけで忘れ難いインパクトのある顔付きが何とも魅力的。そして、スタンダードに対してモールディングが追加され、2トーンカラーを纏う「Customパッケージ」というのもポイント高い。色分けによってロングベット車ならではのスタイリングの良さが際立っている。

ウッド調の化粧板を持つドアパネルの他、ヘッドライナーをも装備する。

Customパッケージ車とあって、ウッド調の化粧板を持つドアパネルの他、ヘッドライナーをも装備する。ベンチシートは形状こそスタンダードと共通だがドアパネル、ステアリングとも共通する装飾パターンがスキンに入る。ストックの魅力を損なわないように、オーディオもクラッシックなデザインの旧車向けで対応。

装着タイヤはBFグッドリッチのオールテレーンT/Aをチョイス。

サスペンションはフロント:独立懸架、リア:リジッドリーフで、車高も含めストック。ホイールはマッスルカーでの装着が主流のラリー。センターキャップは気分によって脱着。装着タイヤはBFグッドリッチのオールテレーンT/Aをチョイス。

4バレル仕様の350ciに換装し、3速ATのTH350に連結

設定エンジンはV8だけでも、283、307、327、350、396、402ciの6種類をラインナップ。この個体はリフレッシュした4バレル仕様の350ciに換装し、3速ATのTH350に連結。プーリーをアレンジし、従来のVベルトから平ベルトにアップデートしている。


全国的にも珍しいC-1500専門店【桂田板金】
Special Thanks ◆ AUTO SERVICE RIVER'S
Phone ◆ 042-729-6662
HP ◆ http://www.autoservicerivers.com
Photo & Text ◆ Hideki Ishibashi
アメ車マガジン 2018年 12月号掲載

最新記事


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2024/07/24

アニメを見て惚れたマスタング、今では押しも押されぬ爆速女子へ

クーペ

フォード

名探偵コナンに登場したマスタングに惹かれてカーボックスを訪れたオーナーさん。一番ド派手なエレノア仕様を選び、チャレンジャー・ヘルキャットに乗る旦那様は走りで負けたくないライバルだ。

2024/07/23

仮契約までしたけどLBスタイルに惚れて変更【ダッジチャレンジャー】

クーペ

ダッジ

過去2回、LBワークスで武装したチャレンジャーに乗ってアメマガ主催イベントamZに参加したみっちさん。軽自動車が長年の愛車だった彼女が、初めてのアメ車としてチャレンジャーを手にするストーリーとは。

ランキング


2024/07/26

物静かな青年が次第に豹変、マスタングにもっと刺激が欲しい!

クーペ

フォード

燃費が…維持費が…。マッスルカーに憧れを持つも、アメ車へのネガティブな思いが強く決断できずにいたオーナーさん。そんな彼が、彼女の後押しによって購入を決めるのだが、次第にアメリカンマッスルの魔力に染まり豹変していく。「音も見た目も刺激が欲しい!」

2024/07/25

ポストビンテージバンの大本命として人気高騰中【シェビーバン ビュービル】

バン

ビンテージ

シボレー

70年代の丸目を筆頭に、フルサイズバンの中でも80年代までの個体がビンテージバンとして人気を博してきた。しかし紹介する個体の様に90年代中頃まで基本コンセプトは変わらない。むしろ熟成された最終モデルこそベストバイ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger