シェルビーと双璧を成す「ラウシュ」フォード マスタングGT ラウシュ ステージ2

2015 FORD MUSTANG GT ROUSH STAGE2
伝統と進化に挑む MASTANG INNOVATION
2015 FORD MUSTANG GT ROUSH STAGE2
心躍るパフォーマンス、レースで培われたスタイリング
マスタングにはシェルビー、サリーン、ヘネシー・パフォーマンスなど、数多くのチューニングブランドが存在する。そしてもう一つ、「ラウシュ」もまたフォード公認のチューニングメーカー。そのポテンシャルの高さは計り知れない。
マスタングには「○○エディション」と呼ばれる限定モデルがよくある。その○○には往年の名車や名選手の名が刻まれて、スタンダードグレードとは異なる〝特別感〟を演出している。また、限定モデルだけではなく、レースの世界で輝かしい成績を残したレースレジェンドがチューニングメーカーを起ち上げて製作したハイパフォーマンスモデルも、マスタングには数多い。中でも一番の知名度を誇るのはやはり「シェルビー」だろう。ここ最近ではGT500をラインナップするなどして人気は高い。
そのシェルビーに対して「ラウシュ」もまたハイパフォーマンス・マスタングを製作するチューニングメーカーの一つである。キャロル・シェルビーと並ぶレースレジェンドであるジャック・ラウシュが立ち上げた、フォード公認のメーカーである。日本での知名度は決して高いとは言えないが、本国では絶大なる支持を受けている。そんなラウシュが手掛けたマスタングがアベカーズに入庫したということで確認に伺った。
ラウシュ・マスタングには「ステージ1」「ステージ2」「ステージ3」の3タイプが用意されているのだが、もっともハイスペックなステージ3にはラウシュTVSスーパーチャージャーを搭載して710hp(2019モデル)というスペックを誇っている。取材車両は2015年型のステージ2。この手のモデルにはあからさまなボディキットが装着されがちだが、実に控え。しかし、レースで培われたノウハウを基に製作されているため、貢献度は高い。エンジンには手を加えず可変式のエキゾーストシステムを組み合わせてポテンシャルアップを図り、ラインロックといった機能を有するなど、大人しそうに見えて実は…的な要素がラウシュの魅力だろう。
エアロポケット付きフロントフェイシア、ハイフローアッパーグリル&ロアオープニング、フロントチンスポイラー、フードスクープ&サイドスクープ、サイドロッカー、リアフェイシアサイドスプリッター、リアデッキリキッドスポイラーなど、全身にラウシュ製エアロパーツを纏っている。しかしそれらは決して大袈裟ではなく、さり気なく装っているところに渋さを感じる。
ホイールはラウシュオリジナルの20インチ。ツインタイプの5スポークデザインが採用することでスポーティさを演出。カラーはクイックシルバー。タイヤサイズはF:255/35R20、R:275/35R20。ブレーキはブレンボを装備。
ステージ2仕様のエンジンは、標準のGTと同じ5.0ℓV8が搭載されており、とくに手を加えている部分はない。だが、マフラーにはクワッドチップを備えたラウシュアクティブパフォーマンスエキゾーストシステムが装着されているため、排気サウンドの変更を可能とする。さらにシフトは6速マニュアルトランスミッションを介して行なわれ、LSD、ラインロック、ローンチコントロールを装備する。
インテリアの基本デザインは標準のGTと大きな違いはないものの、ダッシュパネルやペダル、シルプレートにROUSHのロゴが配されているため、特別感が高まる。
Thanks:アベカーズ多摩ガレージ
TEL:042-311004
https://www.abecars.jp
PHOTO&TEXT:編集部
アメ車マガジン 2020年 2月号掲載
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