9人兄弟の五男と七男が選ぶ、大家族にマストなアメ車!

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アメマガ2020年8月号

バラ色のアメ車人生

コロネット

アストロ

1972 DODGE CORONET
1996 CHEVROLET ASTRO
2001 CHEVROLET ASTRO

バラ色のアメ車人生 アメ車に乗れば必ずHAPPYになれる!


1972 DODGE CORONET / 1996 CHEVROLET ASTRO / 2001 CHEVROLET ASTRO

アメ車に乗れば必ずHAPPYになれる! 42歳の長女から24歳の9男まで、9人兄弟の大家族構成となる京谷ファミリー。その中でもクルマの趣味がバッチリ合うのが五男の章悟さんと、七男の佑眞さん。2人がベストオブファミリーカーと太鼓判を押す、アストロの魅力を改めて紐解いていこう。

1年前に地元の先輩が愛用していた72年型ダッジ・コロネットを30代であれば300万円でと、超お買い得価格で譲ってもらった兄の章悟さん。実は6年ほど前からアストロをファミリーカーとして所有しつつも、免許を取った頃から憧れを抱く自分専用の2ドアクーペを探していたという。独身時代から2ドアを追い求めるも、毎回巡り合わせとタイミングが合わないのか、今回も当初は65年型マスタングや62、63、65年型あたりのインパラを検討していたが、用意していた予算で納得できる状態の個体がなく、諦めかけた矢先に地元の若い子になら譲ってもいいとありがたい言葉をもらい、4枚ドアではあるが、〝棚から牡丹餅〟的なプライスで、4枚ドアのコロネットが兄のもとへやってきた。

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ドアは4枚付いていてもコロネットはあくまでも趣味車。家族で出かける時は生まれて間もない赤ちゃん専用のチャイルドシートを常備しているアストロがメインとなる。ちなみにこのアストロ、実は弟の佑眞さんが21歳の独身時代に初めてのアメ車として購入したもので、当時は白一色でGMCフェイスだったが、22歳の時諸事情で大阪を離れるからと、ナオキモータービルドの宮田氏へ託した個体だった。


それから別のオーナーの手に渡り、シェビーフェイスへ戻ってツートンボディ化されたところで、タイミング良く兄が「ファミリーユースでアストロ探してるねんけど?」とナオキモータービルドの元へ訪れた。「ちょうどえぇのんあんで!」と紹介された時は、あまりの変貌ぶりに弟の乗っていたアストロとはまったく気が付かなかった兄。それを分かっていて兄へ弟のアストロを勧めた宮田氏の粋な計らいも感慨深い。


アストロ所有の独身時代を知らない佑眞さんの妻には、二人目ができた3年ほど前に家族も増えるし大きいクルマに乗り換えないとねなどと言葉巧みにアストロ購入作戦へ誘導しつつも、「アメ車を運転できる気がしない」と億劫になっていたところ、たまたま元自分の愛車でもある兄家族のアストロに乗る機会があったので即座に試乗させてその気にさせ「乗りやすいかも!?」と好感触を示した瞬間に鉄は熱いうちに打てと言わんばかりにナオキモータービルドに連れて行ってそのまま即決購入。


弟の元カノが兄の元へ行って、新たに元カノにそっくりな今カノを手に入れたみたいなややこしいアストロライフではあるが、二家族揃ってアストロがファミリーユースとして大活躍しているのは間違いなさそうだ。

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自分だけしか乗らないクルマとして兄が増車した72年型コロネットはまさかの4枚ドア

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オリジナルの318エンジンをベースにエーデルブロック製アルミヘッド、キャブレター、ビッグバルブ、ヘダース、アルミラジエターとひと通りの手が加わった72年型コロネット。ヴィンテージエアーも装備しているため猛暑でも快適! 前オーナーが大切にしていた形跡が随所から感じ取れる。


フロントトーションバー、リア社外リーフ換装で絶妙なローダウンフォルムに仕立て、ロケットレーシング製18インチホイールにROADSTONE(245/40ZR18)タイヤをセット。ブレーキはSSBC製の4ポッドキャリパーを組み合わせ制動力強化も抜かりない。リアのシルバーラインは今後リニューアルの予定。前オーナーのイメージを継承しつつも年月をかけて自分色に染めていくことが今後の課題である。

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元々ブラウンゴールド系の光沢感溢れるインテリアだったものを、リフレッシュしてイエローカラーに一新。ビレットスペシャリティーズのステアリングはホイールとマッチする様に同色シルバーグレーにペイントを施す。ちなみに購入する際に妻に相談すると「買えるんやったら買ったら?」と即OKをもらえたとのこと。理解ある妻で羨ましい!

1996 CHEVROLET ASTRO

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偶然アストロと普通車が事故をした場面に遭遇して、相手は大破しているのにほとんど損傷のないアストロを見て、万が一の事故でも愛する妻と家族を守ってくれそうなタフなフレームが決め手となり、第一子妊娠中の6年前に購入を決意。弟の元愛車がタイミングよく兄の元へやってきたのも運命!?

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21歳の時に現在兄所有のアストロに乗って以来、人生二度目となるアメ車もやっぱりアストロしか選択肢がなかったという祐眞さん。ホワイトリボンは兄弟そろってお決まりのスタイルで、バセットとの組み合わせがお気に入りのポイント。もうすぐ3人目が生まれる予定だが、家族が増えても余裕の室内空間を持つアストロならまったく問題なし!


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

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