カタログスペックでは計り知れない魅力に満ちたC4コルベット
1991 CHEVROLET CORVETTE
CORVETTE CHRONICLE
1991 CHEVROLET CORVETTE
OWNER:KATSUYA SUZUKI
幼少期よりクルマ道楽に長けた父の傍らで様々なアメ車の助手席に座り英才教育を受けた勝也さん。なかでも父が3台乗り継いだコルベットは思い入れ深き一台。「乗るならコルベット!」と心に刻み、人生初のアメ車として手に入れたのがC4だ!
自分より年上のC4と共にコルベットライフを謳歌!
C4オーナーとしては珍しい平成生まれの鈴木さん。現在25歳の彼には先輩にあたる91年型のコルベットが人生初のアメ車となる。キッカケは1年半ほど前に実家の横浜付近で偶然見かけた赤いC4。子供の頃に父が3台乗り継いだコルベットはC5だったが、アメリカの子供に見本を見せずに好きな様にスポーツカーを描かせたらできあがった、シンプルなフォルムのC4に惚れて即決。手付金をおいて転勤先である名古屋に戻り、C4を迎え入れるべくシャッター付きのガレージハウスを借りて万全の態勢を整えたという。
できることは自分でやる父の英才教育を受けて彼もDIYカスタムにこだわっており、自宅で過ごす時間は2階の住居スペースよりも1階のガレージが大半。時間を見つけては、愛車に手を加えるのが日課となり、ゴールドのBBSホイールもホームセンターで塗料を購入してフロントとリアで異なる塗り分けを施してペイントするなど、DIY作業としてはかなりハイレベルの域まで攻めている点も特筆物だ。

カスタムも去ることながらドライブも大好きで、時間を見つけては親子ほど年の離れた先輩たちが居るコルベット仲間と共にツーリングなどに参加するのが至福の時。圧倒的な低トルク志向のL98最終進化系となる91年型はTCSやレブリミットの設定がなく、カタログ数値では計り知れない体感的なダイレクトさ、そしてマニュアルシフトでそれを意のままに操る感覚がとにかく刺激的。そんな荒々しさと獰猛なエギゾーストノートが、幼い頃に父の横に乗せてもらい体に染みついた懐かしい感覚を呼び覚ましてくれるとのこと。
現行モデルの快適なスポーツカーじゃ物足りない。このマニュアルモデルのC4でしか体験できない〝トルクで乗り回す〟感覚の世界感を、たくさんのコルベット仲間に支え、見守られながら楽しんで行きたいと語る眼差しがイケメン過ぎて、思わずドキッとしたのは、ここだけの話である。


フロントバンパー中央のライセンスカバー加工してラムエア化し、ステルスフォグをセット。BBS LM133のフロント17×9J、リア18×10Jはインナーリムをホームセンターで仕入れたゴールドの塗料でDIY塗装。アウターリムはポリッシュでリムのみ裏組みするギミックも面白い。OBXヘダースにCORSAの乾いたエギゾーストサウンドも実に官能的!



MOMO TREK Rステアリングにマニュアルシフトの、ザ・スポーツカー的なコックピットも魅力的。スピーカーの配線引き直し作業を行ない、2DINナビのインストールもDIYで施工。30年近く経過した割にコンディションの良いキャメルレザーのインテリアも赤いボディとマッチしていて好印象。

エアクリーナーボックス加工にK&Nハイフローエアフィルター、スロットルボディクーラントバイパスの加工により冷却効果を高めるとともに、スロットルエアフォイルインジェクターの容量を24lbアップして噴射量も高めている。さらにはMSDプラグコード、NGKプラグと、すべてDIYで手を加えながらL98エンジンにアレンジを加えている。
取材協力:ホテル&リゾーツ長浜
HP:https://www.daiwaresort.jp/nagahama
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載
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