コルベットヒストリー③【1968~1982 コルベットC3】

1968~1982 CHEVROLET C3
The CORVETTE HISTORY③
CORVETTE CHRONICLE
The CORVETTE HISTORY③
1968~1982 CORVETTE C3
グラマラスなプロポーションが魅力のC3
エイをモチーフにしたC2のスタイリングに対して、サメをモチーフにしたマコシャーク・コンセプトをなぞるシャープなスタイリングで一新。ヘッドライトはC2の回転式から、定番的な開閉式に変更。シャシーのコンポーネントやエンジンはC2から引き継がれているが、ボディとインテリアは、大幅にアップデート。
突き刺さりそうなほど鋭利に尖ったノーズや、コークボトルラインによるグラマラスなプロポーションがC3の魅力。72年までは前後ともにクロームのスチール製バンパーだが、73年型もリアはスチールを受け継ぎながら、フロントは新たなウレタン製によってフェイスリフト。78年型では、それまで垂直のリアガラスが、ルーフからデッキまでラップする湾曲した1枚ガラスでアレンジされ、ハッチスタイルでアップデート。それまで鈍角に傾斜していたノーズ下部が鋭角にアレンジされる80~82年型は、ある意味最もダイナミックでアメリカンとあって、日本ではとりわけ人気が高かった。
設定エンジンは、68年型は先代の327ciだが、69~82年までは5.7Lの350ciがスタンダードとなる。パワーウォーズから排ガス規制にかけて、毎年のように仕様変更を受ける中、ソリッドリフターによる70年型のLT-1(370hp)を頂点に、最もエコノミーな75年では、わずか165hp程度にまで低下。
4速マニュアルと3速ATで設定されたトランスミッションは、最終の82年型ではマニュアルが廃止され、オートマチックは4速にアップグレードされ、スポーツカーからGTカー的なキャラクターに移行した。
サメをモチーフにしたシャープにしてグラマラスなスタイリングがC3の魅力。“ アイアン” の愛称で呼ばれるスチール製バンパーからウレタンバンパーに進化しながらも、基本的なフォルムを保持される。タルガ式Tトップを導入。
ダッシュおよびメータークラスターは、それまでのドーム状のデザインから一新してオーソドックスなダッシュパッド。正面に速度&回転の大型、その他は中央に小型を2段に5連装配置。シートはよりホールド性の高いバケット形状。サイドブレーキは67年型以降センターコンソールに設置。
標準エンジンは327から350へとシフト。70年のLT1を頂点に、インジェクションが導入される82 年まで、エミッションを優先して200hp に満たない仕様が主流。歴代コルベットの中でもGT カー的なキャラクターとなる。
PHOTO:石井秋良
TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載
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