【コルベットヒストリー③】グラマラスなプロポーションが絶対的な魅力のC3コルベット

クーペ

シボレー

The CORVETTE HISTORY

C3コルベット

アメマガ2020年8月号

コルベット

CORVETTE CHRONICLE

The CORVETTE HISTORY③
1968~1982 C3 CORVETTE

CORVETTE CHRONICLE


The CORVETTE HISTORY③
1968~1982 C3 CORVETTE

エイをモチーフにしたC2コルベットのスタイリングに対して、サメをモチーフにしたマコシャーク・コンセプトをなぞるシャープなスタイリングで一新。ヘッドライトはC2コルベットの回転式から、定番的な開閉式に変更。シャシーのコンポーネントやエンジンはC2コルベットから引き継がれているが、ボディとインテリアは、大幅にアップデート。

 

突き刺さりそうなほど鋭利に尖ったノーズや、コークボトルラインによるグラマラスなプロポーションがC3コルベットの魅力。72年までは前後ともにクロームのスチール製バンパーだが、73年型もリアはスチールを受け継ぎながら、フロントは新たなウレタン製によってフェイスリフト。78年型では、それまで垂直のリアガラスが、ルーフからデッキまでラップする湾曲した1枚ガラスでアレンジされ、ハッチスタイルでアップデート。それまで鈍角に傾斜していたノーズ下部が鋭角にアレンジされる80~82年型は、ある意味最もダイナミックでアメリカンとあって、日本ではとりわけ人気が高かった。

シボレーコルベットC3

設定エンジンは、68年型は先代の327ciだが、69~82年までは5.7Lの350ciがスタンダードとなる。パワーウォーズから排ガス規制にかけて、毎年のように仕様変更を受ける中、ソリッドリフターによる70年型のLT-1(370hp)を頂点に、最もエコノミーな75年では、わずか165hp程度にまで低下。

 

4速マニュアルと3速ATで設定されたトランスミッションは、最終の82年型ではマニュアルが廃止され、オートマチックは4速にアップグレードされ、スポーツカーからGTカー的なキャラクターに移行した。

シボレーコルベットC3

C3でレアモデルとされるのがアイアンバンパーというモデル。前後共にアイアンだったのは72年まで

シボレーコルベットC3

“アイアン”の愛称で呼ばれるスチール製バンパーからウレタンバンパーに進化しながらも、基本的なフォルムを保持される。タルガ式Tトップを導入。

シボレーコルベットC3

ダッシュおよびメータークラスターは、それまでのドーム状のデザインから一新してオーソドックスなダッシュパッド。正面に速度&回転の大型、その他は中央に小型を2段に5連装配置。シートはよりホールド性の高いバケット形状。サイドブレーキは67年型以降センターコンソールに設置。

シボレーコルベットC3

標準エンジンは327から350へとシフト。70年のLT1を頂点に、インジェクションが導入される82年まで、エミッションを優先して200hp に満たない仕様が主流。歴代コルベットの中でもGTカー的なキャラクターとなる。

CHEVROLET Corvette History


アメリカが世界に誇る名車シボレー・コルベットヒストリー


コルベットC1【CORVETTE C1 1953〜1962】
スポーツカーとしては不十分ながら一定の人気を獲得したC1


コルベットC2【CORVETTE C2 1963〜1967】
独創的かつモダンなスタイリングの美し過ぎるC2


コルベットC4【CORVETTE C4 1984〜1996】
近代的なスポーツカーとして生まれ変わったC4


コルベットC5【CORVETTE C5 1997〜2004】
飛躍的に進歩したメカニズムを搭載したリアルスポーツC5


コルベットC6【CORVETTE C6 2006〜2013】
欧州スーパースポーツに匹敵する性能を確保したC6


コルベットC7【CORVETTE C7 2014〜2019】
コルベットとして最後のFRレイアウトとなったC7


コルベットC8【CORVETTE C8 2020〜】
名実ともにスーパースポーツへと昇華した8thジェネレーション


PHOTO:石井秋良
TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2020年 8月号掲載

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Text & Photos|アメ車MAGAZINE編集部