10年憧れ続けて遂に手に入れたチャレンジャーSRT392

2016 Challenger SRT392
Let's Enjoy CHALLENGER -かっこいいが一番楽しい
2016 Challenger SRT392
ヤンチャスタイルのアレンジを楽しむ
2008年にチャレンジャーが復刻デビューした瞬間、乗りたい!という衝動に駆られた石川さん。当初は我慢していたが後期型のマスクを見たら、どうにも抑えが効かずいつの間にかお店に向かっていたそうだ。
チューニングに精通し敢えてノーマルを残す
18歳の誕生日には、すでに自分のクルマを運転していた石川さん。当初はZ28カマロが欲しかったが、父親からダメ出しをされ、国産車を選択。2台目のクルマに選んだのは130Zで、定番のL28改3Lで最高速などに挑んでおり、自分で溶接してボアアップを行うなど、この時に様々なチューニングのノウハウを身につけたそうだ。だが「スピードの先には何もなかったね。ちょうど子供が生まれるし、キッパリやめてその後はジムカーナとかをしていたよ」と語る。
その後はファミリーカーを乗り継ぎ、一度は念願のアメ車としてアストロを購入。元々アメ車が大好きで、新婚旅行でナスカーを観戦する程だが、仕事や家族の事を鑑みて、何とか自制していた。だが、そのタガが外れたのは2008年のこと。往年のスタイルをイメージさせるスタイルでチャレンジャーが復活したから、もう大変。来る日も来る日もチャレンジャーが気になり、さらにマイナーチェンジの顔は自分の好みにドンピシャだったので、いつの間にかお店に会に向かっていた。
さて、石川さんがSRT392を選んだ理由を聞くと「スーパーチャージャーを使う場面は、日本じゃほとんどないかな。6.4ℓエンジンは、5.7ℓをダッジがチューニングしたようなもので、信頼性も考えて選んだね」とのこと。若かりし頃の体験があるだけに、言葉に重みを感じる。
そんな石川さんは16の時から漁師をしており、自分の人生の集大成としてチャレンジャーを手に入れたそう。最初の3年間はカスタムを我慢し。最初の車検に合わせてLB-WORKSのオーバーフェンダーを装着し、構造変更も併せて実施。エアサスはエアフォースで、ホイールの選択で悩んでいたところ、息子さんから「昔、あれだけ鍛造にこだわっていたんだから、それしかないでしょ!」と指摘され、親の威厳を見せつけるためにbcフォージドをチョイス。フロントは12J-42で、リヤは14J-36という、かなりやんちゃなリム。石川さんも「昭和のスタイルを会えて狙っていて、だからこそステップリムを選んだんだよ」と、さりげないこだわりを随所に盛り込んでいる。
マフラーはバランスや燃費の悪化を考慮して敢えてノーマルにし、エアロパーツを追加したので5cm延長。ブレーキパッドはエンドレスを加工して装着。「オーバーフェンダーはLB WORKS。ディフューザーとリアウイングはアメリカのブランドで、日本でまだ誰も装着していないアイテムを誰よりも先に試したいところがあるから、岐阜のプロスピードに取り寄せてもらってます。現時点では75点だけど、まだまだ楽しみたいから触れる余地を残しているよ」とのこと。10年掛けて手に入れた念願の相棒だけに、時間を掛けてじっくり楽しみたいことだろう。
誰よりも先に新しいアイテムを試し理想の仕様に向けて磨き続ける!
エンジン周りは敢えてノーマルのままで、ダッジが自らチューニングしたエンジンだからこれでOKとのこと。ディフューザーはZLアドンズ、リヤウイングはダウンフォースと、時代を先取りしたパーツをいち早く装着。エアサスはエアフォースで、極限まで下げられるようインナーフェンダーももちろん加工済みだ。
ホイールはBCフォージドのLE81で、特注色をチョイス。フロント12J、リヤは14Jというかなり極太のリムは、石川さん自ら「ヤンチャリム」と言うほど。最近のスタイルは極力ホイールを大きく見せる傾向が強いが、敢えてステップリムを選び昭和感というか、クラシカルな雰囲気を狙う。オーバーフェンダーはLB WORKSで、エンドレスのブレーキパッドを加工して装着する。
30年以上漁業に携わり、頑張り続けた結果手に入れたチャレンジャー。自分の人生の集大成と表現するだけあって、1つ1つのパーツ選びにこだわりを感じる。スタイルだけでなく走りも重視するのが石川さんの美学というか、哲学と言えるだろう。
Owner:石川さん Instagram:kiyo6.4
写真/浅井岳男 文/空野稜
アメ車マガジン 2020年 10月号掲載
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