インパラでアウトドアは厳しいだからこそH2は手放せない
1965 CHEVROLET IMPALA
2005 HUMMER H2 with JAYCO JAY FLIGHT
TWO-WAY二刀流でアソぶ!! 1台だけでは物足りなくなってしまったオーナーたち
1965 CHEVROLET IMPALA
2005 HUMMER H2 with JAYCO JAY FLIGHT
ハーレーでUSカルチャーに目覚め、複数所有を繰り返して辿り着いた理想形
複数台所有と言えば、どちらか一台はちょっとコンパクトで街乗りに便利だったり、ファミリーユースとして快適な3列シートを備えていたりするもの。しかし彼はどちらもフルサイズで、トレーラーまでけん引する始末。一体どんなライフスタイルなのか?その全貌に迫る!
アメリカ文化にハマって物欲が止まらない!
兵庫県在住のMASAさん。元々はシルビアなどのスポーツカーが大好きで、バイクはドゥカティなど走りに徹したスポーツバイクを愛用していた。しかしハーレーの奏でる3拍子サウンドに興味を持ち始めて購入するや否やドップリとアメリカンモーターサイクルの世界にハマったのが大きなターニングポイントとなる。
それからはアメリカ映画に出てくるクルマやバイクにばかり興味を持つようになり、12年ほど前に2008年型マスタングコンバーチブルを購入したのが初めてのアメ車。その後、2003年から2005年までのわずか3年しか生産されなかったレアモデル、ナビゲーターを一回りコンパクトにしたエクスプローラーベースのアビエーターでV8の味を占めて一気にヒートアップ。
ちょうどキャンプにもハマり出したタイミングで積載性を考慮して当時流行っていた逆輸入車の大本命2014年型のタンドラを手に入れた。しかし、さすがに通勤で乗るにはデカすぎるからと普段の足用としてアストロを追加。ここで二刀流のアメ車ライフが始まった。
一度二刀流を味わうと抜け出せないと言うセオリーどおり、どちらか一方を手放すタイミングは既に次の目ぼしいアメ車を見つけた時。タンドラの顔が変わって興味を示した時は2018年型のタンドラへ衣替え。片方が新しくなると、もう一方も乗り変えたい願望が高まる性分なのか、アストロを売却してボーテックを積んだハマー・H2へとステップアップした。
その間、ジェットスキーを愛用していたものの、キャンプ熱が高まって乗る機会もめっきり減ってきたし、タンドラとハマーならどちらでも引っ張れるかなとアウトドアライフの極みであるアメリカンキャンピングトレーラー・JAYCO Jay Flight SLX154BH BAJAを迎え入れた。さすがに物欲に任せて買い過ぎたのを反省したのか、仕様用途の被るタンドラとH2を天秤にかけて2台乗り継いだタンドラを手放した。
ここで二刀流ライフはピリオドを打つのかと思いきや、今度はまったくジャンルの異なるビンテージの世界へ。1965年型か1968年型のインパラもいつか乗ってみたいと憧れていた車両で、何気なく地元周辺で在庫がないか検索した矢先、市内で1965年型が売りに出ているのを発見
コレも何かの縁だと即連絡を取って即決したと言う。今までのアメ車とは勝手が異なり旧車特有のトラブルや意地が大変だと身に染みつつも、よりコアなアメ車ライフと奥深さが良い刺激となる。
インパラは完全に趣味のクルマ。一般的にはデカ過ぎと言われがちなH2も意外と小回りが利いて駐車場でも困らない足車。用途に応じて使い分けられるのが複数台所有の良いところであり、高い買い物となったインパラは大切に乗り続けていつか、息子に譲ってやりたいと語る親心もまた、感慨深いものがある。
1965 CHEVROLET IMPALA
元々はハイドロを組んだローライダー仕様だったモノをバネサスのマッスル仕様へ変更。327オリジナルエンジンにエーデルブロックのキャブを搭載し、700R4のミッションはオーバーホール済。ワイヤーホイールを脱ぎ去ってアメリカンレーシングのトルクトラストⅡ18インチと少し大きめで合わせた。ブレーキはディスクブレーキ化して制動力も強化済みだ。
元々ブルーインテリアだったが、マッスル感を高めるべくブラックインテリアに変更。オーディオは当時物のラジオデッキ風ではあるが、Bluetooth対応品の本国物を見つけて自分で取り寄せDIYでインストール。インパネの雰囲気は当時らしさを残しつつ、スマホなど最新のデバイスで音源再生が可能!
2005 HUMMER H2 with JAYCO JAY FLIGHT
DROPSTARS 22インチのディープリムにワイドフェンダーで逞しさの増したH2。マフラーはラグジャスの4本出しで重厚感溢れるサウンドが心地良い。どちらを手放すか悩んだ2018年型タンドラの方が断然高年式ではあったが、長さや居住性、ラゲッジスペースなどを考慮するとやはりH2を残すのが賢明。黒基調に適度なクロームのアクセントもバランスが良く、BAJAエディションのブラックリムとのトータルコーデも完璧!
2005年後期モデルで内装は大きなカスタムこそ加えていないものの、けん引時の死角を払拭すべく、フロント、両サイド、トレーラーけん引時要のバックカメラを装着。
ずっと欲しかったアメリカンキャンピングトレーラー。JAYCO Jay Flight SLX 154BH Baja Edeition。四駆との相性が良い仕様で、H2とドッキングした時のマッチングは最高。けん引はジェットスキー時代からやっていたのでお手の物だが、さすがに自宅前では転回が厳しいため、大きなラジコンを操作するようにリモートコントロールで操れるシステムを導入。室内はもはや家そのもので、アウトドアライフはもちろん、万が一の災害時も安心!
ご自宅はフルサイズ3台が余裕で止まるスペースだけど、JAYCOが快適過ぎてMASAさんの第2の家としてフル稼働中(笑)以前バイク置き場として使用していたガレージ部分はお気に入りの雑貨やホビーがズラリと並び大人の秘密基地状態。トレーラーが加わった事で2WAYな楽しみ方が出来る様にスケールアップした。ちなみにファットバイクも親子で二刀流(笑)
OWNER : MASA
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2021年 9月号掲載
最新記事
2024/10/12
キリっと引き締まった新顔がチャームポイントの新型モデル【ジープラングラー】
アメリカ本国ではすでに発表されていた新型モデルを、2024年5月10日から全国のジープ正規ディーラーで販売を開始した。今回はあまり大きな変更は実施されていないものの、アイデンティティであるグリルをデザインしなおしていることが一番のトピックだ。
2024/10/11
カリフォルニアハウスには国産車よりも断然アメ車が似合う!【1978y シボレーC-10】
赤いC-1500で一度本誌にも登場したことのあるオーナーさん。実はその後ハイエースへと乗り換えて数年間は便利で快適なカーライフに身を置いていた。しかし、自宅に停めたその雰囲気がシックリこない。セカンドカーのジムニーでも何か違う。ってことでC-10を停めてみたら完璧!
2024/10/10
直線基調のロングホイールベースで魅せる【カプリスワゴン】
故きを温ね新しきを知る。いわゆる“温故知新”ということわざがあるが、若者たちのアメ車事情は新しきを知ってから古きを知るという逆転現象も珍しくない。2000年以降に生まれた若者たちを魅了してやまない80's Classicに迫る!
2024/10/09
VW TYPEⅡの対抗馬に相応しいCalでVintageなルックスを継承【フォードエコノライン】
61年にファルコンをベースに誕生した初代エコノラインは、エンジンを床下にレイアウトしたキャブオーバーワンボックスバン。当時のVWタイプⅡに対抗すべくリリースされたとの噂。その二代目となるのが68年よりモデルチェンジを果たしたこちらの個体だ。