スクエアなフォルムが印象的な ザ・アメリカンSUVのGMCジミー

SUV

アメマガ2022年10月号

ジミー

ジミーハイシエラ

THE AMERICAN TRUCK & SUV

5m以内という駐車場の条件をクリアするアメ車としてチョイスしたGMCジミー。フルサイズピックアップのC10ベースにしてショートホイールベースで市街地にフレンドリーなマルチSUV。スタイリングもこれぞアメ車って感じで魅力的!

THE AMERICAN TRUCK & SUV


シボレー・ブレイザーの兄弟車となるGMCジミー

1979 GMC JIMMY High SIERRA

60年代~70年代のスクエアトラックの人気が沸騰する中、メインストリームのC10とシンクロしてSUV版のシボレー・ブレイザー&GMCジミーの人気も高まっている。スタンダードなショートボックス(シングルキャブ/ショートベッド)よりもホイールベースが短く、脱着式のルーフによって2ボックス化。フルサイズトラックでありながら、取り回しが良く、セカンドシートが装備されてファミリーにフレンドリーなSUVとして機能する。

90年代リバイバルの影響でタホの魅力が再認識される中、ブレイザー/ジミーへの注目度も高まっている。シボレーから69年にK5ブレイザーがリリースされ、続いて70年よりGMC版のジミーがラインナップ。グリルのデザインやバッジの異なる兄弟車で、基本的には同等。GMCは商業でのニーズが高いブランドなだけにSUVとしてのジミーは、一般ユーザーがメインのシボレー版ブレイザーよりもマイナーな存在だが、よりタフで誠実なイメージがある。

 

現車のオーナーは2輪ではハーレーを所有するアメリカ志向。クルマを購入するうえでは、駐車場に収まる全長5m以内という条件のなかこのジミーに巡り合った。

 

内外装ともに年式を感じさせないクリーンな状態で、機関系もしっかりとしているだけに、長距離トリップから市街地での渋滞まで難なく対応してくれている。

スクエアトラックの象徴的存在であるC10よりも35cmほどホイールベースが短く、よりスクエア~なフォルム。フルコンバーチブルでデビューしたが、76 年よりハーフキャブ式となり剛性も向上。大きめのオーバーライダーがキャラクターにマッチしていい感じ。ホイールは純正のトラックラリータイプ。装着タイヤはストックよりもワイドな32×11・50R15LT(BIGHORN764)。

ステーションワゴン同様に、電動式リアガラスはゲートに格納。全開状態でリアゲートが開閉可能。2ndシート後部のラゲッジスペースは十分なサイズ。

シート、内張、カーペットまで、外装色に合わせてブルーで統一。基本的なデザインはピックアップと共通。ゲージの追加以外は、ステアリングも含めストックをキープ。

搭載エンジンはマイルドパフォーマンス160hpの350ci。2輪駆動では、独立したフロントサスペンションとリアトレーリングアームに対し、4輪駆動ではソリッドフロントアクスルによる前後共にリーフスプリング。リアアクセルは最大の12ボルト。


PHOTO&TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2022年10月号掲載


関連記事

RELATED


オリジナルの良さを維持して、乗り続けていきたい名車GMCジミー

K5ブレイザーよりもさらにレアキャラなGMC・ジミーを愛車に持つ田中さん。トラックにシェルを乗せただけに見えるルーツの濃さが、元サニトラ乗りの心を鷲掴み。“イジるよりも維持る”がモットーだ!

骨太で頑丈そうに見えて、意外と脆いジミーの足事情

仕事にプライベートに毎日フル稼働するGMC・ジミー!

アメ車と、仲間と戯れる、最高の空間を手に入れた夫婦

夫婦でそれぞれクルマを所有しているのは珍しいことではないけれど、それが共にアメ車となれば話は別。さらにガレージ、アメ車が10台以上止められる広い敷地、これはもうアメ車乗りの理想形が詰まっている!

スタイルヨシ、乗ってヨシの アメリカン4×4の優等生【フォードブロンコワゴン】

6世代目として初代のデザインをオマージュして復活するなど、何かと注目度の高いブロンコ。中でもこの「初代」は、近年コレクタブルカーとして注目度が高まっているが、このワゴンはアップグレードを施して通勤からショップのサービスカーまでオールマイティに活躍!

躍動感溢れるスタイリングと利便性を兼ね備えた万能SUV【インフィニティQX60】

ラグジュアリーSUVに乗りたいけれど、人と同じクルマには乗りたくないし、日常の使い勝手も重視したい。そんな要望を満たすクルマって…と思っていたら、QX60が急浮上。ある意味ダークホース的存在だ。

 

最新記事


2024/09/13

【1995y シボレーサバーバン】外装だけでなくエンジンや足回りもアレンジしたい

SUV

シボレー

アメ車専門店のスタッフはどんな愛車を所有しているのだろう?そんな素朴な疑問からスタートしたこのコーナー。チャレンジャー専門店でカスタムやメンテナンスを担当する上原さんに話を聞いてみた。

2024/09/12

愛車復活の儀式フロアカーペットの交換!!防音断熱材も貼って快適車内空間へ生まれ変わる

メンテナンス

経年劣化が進むのは、外装だけじゃなく内装も進行していく。中でも年数と共に汚れが目立ち、悪臭の原因となるのがフロアカーペット。頑張って掃除をしても限界があるため、そんな時は、思い切って張り替えも選択肢。豊富なカラーから選ぶこともでき、車内の雰囲気は一気に変わっていくぞ!

2024/09/11

カスタムのセオリーが別次元、奥深きコルベットC8カスタムの世界

クーペ

シボレー

ミッドシップ化によってC7以前とは勝手が異なり、スーパーカーとしての装いが映える個体へと進化したC8。まだモデルケースの少ないC8カスタムシーンの中でオートメッセ出展を果たした、最旬スタイルに迫る!

2024/09/10

アメ車マガジン主催による2024年三度目のイベント「アメ車ファンミーティング in Aichi」が開催!

アメマガミーティング

イベントレポート

アメ車マガジン主催による2024年三度目のイベント「アメ車ファンミーティング in 愛知」が9月8日(日)、名古屋港ガーデンふ頭ひがし広場で開催された。アメ車マガジンの愛知でのイベントは2023年5月スカイエキスポで開催のamZ以来の1年ぶり。

ランキング


2024/09/13

【1995y シボレーサバーバン】外装だけでなくエンジンや足回りもアレンジしたい

SUV

シボレー

アメ車専門店のスタッフはどんな愛車を所有しているのだろう?そんな素朴な疑問からスタートしたこのコーナー。チャレンジャー専門店でカスタムやメンテナンスを担当する上原さんに話を聞いてみた。

2024/09/12

愛車復活の儀式フロアカーペットの交換!!防音断熱材も貼って快適車内空間へ生まれ変わる

メンテナンス

経年劣化が進むのは、外装だけじゃなく内装も進行していく。中でも年数と共に汚れが目立ち、悪臭の原因となるのがフロアカーペット。頑張って掃除をしても限界があるため、そんな時は、思い切って張り替えも選択肢。豊富なカラーから選ぶこともでき、車内の雰囲気は一気に変わっていくぞ!

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!
UNDERWOOD BRAND【アンダーウッドブランド】