スクエアなフォルムが印象的な ザ・アメリカンSUVのGMCジミー
5m以内という駐車場の条件をクリアするアメ車としてチョイスしたGMCジミー。フルサイズピックアップのC10ベースにしてショートホイールベースで市街地にフレンドリーなマルチSUV。スタイリングもこれぞアメ車って感じで魅力的!
THE AMERICAN TRUCK & SUV
シボレー・ブレイザーの兄弟車となるGMCジミー
1979 GMC JIMMY High SIERRA
60年代~70年代のスクエアトラックの人気が沸騰する中、メインストリームのC10とシンクロしてSUV版のシボレー・ブレイザー&GMCジミーの人気も高まっている。スタンダードなショートボックス(シングルキャブ/ショートベッド)よりもホイールベースが短く、脱着式のルーフによって2ボックス化。フルサイズトラックでありながら、取り回しが良く、セカンドシートが装備されてファミリーにフレンドリーなSUVとして機能する。
90年代リバイバルの影響でタホの魅力が再認識される中、ブレイザー/ジミーへの注目度も高まっている。シボレーから69年にK5ブレイザーがリリースされ、続いて70年よりGMC版のジミーがラインナップ。グリルのデザインやバッジの異なる兄弟車で、基本的には同等。GMCは商業でのニーズが高いブランドなだけにSUVとしてのジミーは、一般ユーザーがメインのシボレー版ブレイザーよりもマイナーな存在だが、よりタフで誠実なイメージがある。
現車のオーナーは2輪ではハーレーを所有するアメリカ志向。クルマを購入するうえでは、駐車場に収まる全長5m以内という条件のなかこのジミーに巡り合った。
内外装ともに年式を感じさせないクリーンな状態で、機関系もしっかりとしているだけに、長距離トリップから市街地での渋滞まで難なく対応してくれている。
スクエアトラックの象徴的存在であるC10よりも35cmほどホイールベースが短く、よりスクエア~なフォルム。フルコンバーチブルでデビューしたが、76 年よりハーフキャブ式となり剛性も向上。大きめのオーバーライダーがキャラクターにマッチしていい感じ。ホイールは純正のトラックラリータイプ。装着タイヤはストックよりもワイドな32×11・50R15LT(BIGHORN764)。
ステーションワゴン同様に、電動式リアガラスはゲートに格納。全開状態でリアゲートが開閉可能。2ndシート後部のラゲッジスペースは十分なサイズ。
シート、内張、カーペットまで、外装色に合わせてブルーで統一。基本的なデザインはピックアップと共通。ゲージの追加以外は、ステアリングも含めストックをキープ。
搭載エンジンはマイルドパフォーマンス160hpの350ci。2輪駆動では、独立したフロントサスペンションとリアトレーリングアームに対し、4輪駆動ではソリッドフロントアクスルによる前後共にリーフスプリング。リアアクセルは最大の12ボルト。
PHOTO&TEXT:石橋秀樹
アメ車マガジン 2022年10月号掲載
最新記事

2023/10/04
ダッジ・チャレンジャーカスタム実例&カスタム時の確認ポイント!【カスタム総まとめ】
ダッジ・チャレンジャーの人気カスタム&要望をはじめ、カスタムをする際の確認すべき点を紹介。さらに、参考にしたい個性あふれるオーナーたちのカスタムをピックアップ。エクステリアからエンジン回り、足回りと気になるカスタムがきっと見つかる!
2023/10/04
カスタムペイントの常識を覆す、奥深き彫刻アートの世界観【IZAWA ART DESIGN】
マスタングやチャレンジャーなどのグラフィックゴーストペイントに加え、オリジナルエアロパーツの開発でも誌面を賑わせるローハン。その原点にして最高傑作が、この1958年型インパラ。カーカスタムの概念を超え、芸術作品の域と絶賛されるその魅力を紐解く。

2023/10/03
せっかく乗るのなら、踏めるマッスルはいかが?【ガレージトップスピード】
マスタングに乗りたい! 走りを楽しみたい人のために6MTのレアな個体がベースその中でも断然シェルビーに憧れるけれど、こんなじゃじゃ馬を乗りこなせるのか? そう考える人は少なくはない様で、トップスピードではエコブーストをベースに、GT500ルックを提案中だ。

2023/10/02
カーボックス秘蔵のシェルビーをロックオン
以前所有していたGT350は、仲間やカーボックスに止まるGT350と比べるとヤレて故障も多かった。もっと極上なGT350に乗りたい…。そんな折、カーボックスに隠されていた超極上のGT350を発見。それは、カーボックス山西社長が長年大事に保管してきた秘蔵のGT350だった。