ストリート性能を損なうことなく、バランスを考慮したカスタム【2012 クライスラー300C】

セダン

クライスラー

アメマガ2022年11月号

300C

KRZ

ASJ

福岡県

XENON

かつてはX5など、各地のカスタムカーイベントであまたのアワードを手に入れてきたオートサービスJUN。だが代表の窪山さんが最近目指しているのは「やり過ぎないカスタム」だと言う。まさにその言葉を体現したのが、この300Cだ。


22インチを強調しながらも、程よいシンプルさを演出!

2012 CHRYSLER 300C

アメ車に限ったことではないが、どうしても費用を掛けたクルマはイベントなどで注目されがちではある。だが、時間とお金を大量に費やして創り上げたクルマは日常の使い勝手を犠牲にしているケースも少なくはない。そんな実例をいくつも見てきたオートサービスJUNだからこそ「やり過ぎないカスタム」というテーマをもっとも重視していると言う。

今回紹介する300Cは、フロントにXENONのリップを装着するが、サイドスカートなどは敢えて純正品を使用。KRZのエアサスを装着し低く抑えたフォルムを追求。ウエストラインにはリーフの加飾を追加。わずかこれだけでもボディサイドの印象は大きく変わるし、比較的厚い300Cをスリム&スポーティに演出する。

ホイールはジオバンナのキャストをチョイス。多くのユーザーがボディとホイールのカラーを合わせがちだが、敢えて対照的なホワイトとすることで存在感を最大限に引き出している。キャストホイールでブレーキの甘さが気になるのなら、デモカーの様にブレーキのチューニングを施し、クルマとしてのバランスを最適化する方が、運転していて楽しいと言えるだろう。

 

さりげないがスタイリッシュ。見た目だけではなく、快適性や運動性など、中身も考えるカスタムを今後は提案して行くそうだ。

フロントのリップはXENONをチョイスするが、両端部分に塗り分けを施し、立体感を強調する。前後のブレーキはKRZでワンオフ製作。大口径キャストホイールの弱点と言うべきブレーキの効きの甘さを、完全に解決することが可能だ。

ボディサイドだけでなくボンネットやテールゲートなど、あらゆる部分にリーフの装飾を施す。シンプルでありながら、非常に効果的で、まさにセンスが要求される部分と言えるだろう。強い光が当たるとホワイトっぽく見えるが、肉眼で見ると比較的グレーに近い印象を受ける。

エアサスはKRZのezairのPW100をセット。アナログ式の2独とすることで、リーズナブルな価格を実現。メーターの横にはエアタンクのゲージも装着しており、走行中でも車高を常にモニタリングすることが可能だ。


Thanks:ASJ【オートサービスJUN】

TEL:092-410-3668
http://auto-service-jun.jp


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2022年11月号掲載


関連記事

RELATED


MOPARの代名詞と言えるハイインパクトカラーを差し色として使用したクライスラー300C

Soul of Mopar
クライスラー系モダンアメリカンがスバラシイ理由

日本での使い勝手を考えるとまさにジャストサイズのクライスラー300C

ボディワークからワンオフオーディオまで、幅広いカスタマイズを得意とする埼玉のメタルクラフト。300Cの持つ押し出しの強さを更に引き出しつつ、エレガンスな品格も併せ持つ。まさに大人向けのスタイルと言えよう。

戦闘力は爆上がりマットネイビーにオールペンした300C

特別なクルマとして再評価されている300C・SRT8を、アメリカ軍艦仕様としてマットネイビーにオールペンしたガレージジョーカー。見るからに過激さが増し、SRT8のパフォーマンスを最大限に表している。

クライスラー・300Cをフェイスチェンジ、誰もがひれ伏す超高級車のエッセンス

フェイスチェンジカスタムを次々進めるガレージジョーカーが、300Cをベースにイングリッシュフェイス化。超高級車を連想させるデザインを取り入れたことにより、街を走れば誰もがひれ伏すスタイルへ生まれ変わった。

ファッションのような気分でクルマをチョイス クライスラー300C & USトヨタシエナ YUUYA ☆ アメマガガール

免許を取って、最初のクルマはUSモデルのアコードクーペ。そこから何台もアメ車を乗り継ぎ、今ではアメ車なしの生活は考えられないと語るユウヤさん。目的や用途に応じて2台の愛車を使い分ける。

 

最新記事


2025/11/13

とにかく走って走って走るのみのイベント【GraceCab Touring】

イベントレポート

GraceCab Touring

2025/11/11

兄弟揃ってマッスルカーさらにボディもマッスルに

セダン

クーペ

ダッジ

フォード

ファミリーカーがアメ車だったということで、物心つく前からアメ車と触れ合っていた兄弟。そんな生活を送っていればアメ車は非日常ではなく、日常のありふれた光景。そのため2人がアメ車を選んだことは自然の理と言えるだろう。

2025/11/06

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

クーペ

ビンテージ

シボレー

ショップ

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

2025/11/04

【FIELD STYLE JAPAN 2025】450社以上が出展するアジア最大級のアソビの祭典

イベントレポート

FIELDSTYLE JAPAN 2025
AICHI SKY EXPO(愛知国際展示場)

ランキング


2025/11/11

兄弟揃ってマッスルカーさらにボディもマッスルに

セダン

クーペ

ダッジ

フォード

ファミリーカーがアメ車だったということで、物心つく前からアメ車と触れ合っていた兄弟。そんな生活を送っていればアメ車は非日常ではなく、日常のありふれた光景。そのため2人がアメ車を選んだことは自然の理と言えるだろう。

2020/08/31

魅惑のマッスルカー黄金時代:1960年代と70年代の誇り高き車両たち

ビンテージ

人気のあるマッスルカーであるマスタング、カマロ、チャレンジャーに焦点を当て、1969年のシボレー・カマロ、コルベット、フォード・マスタング・ボス429を紹介。性能やコストパフォーマンスだけでなく、美しさや運転の喜びにも注目。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2022/06/15

日本でキャデラック・セビルの名が大きく知れ渡ったのが、92年モデルの第4世代

セダン

キャデラック

1992y CADILLAC SEVILLE STS