これぞフルカスタムの極み、究極を追求したC7コルベットが完成
世界のIZAWA、世界のROHAN。その名は世界中に轟き、カスタム界でその名を知らぬ者は皆無で、ユーザーのみならずプロショップからの依頼も多い。そのROHANが手掛けたのが、このC7コルベットワイドだ。
CUSTOM FLASH
匠と匠が持てる技術を全て使い、今までにない姿を創造する
CHEVROLET CORVETTE FORTE WIDE BODY
ROHAN IZAWA ART DESIGN
手彫りのエングレービングや、グラインダータトゥなど、今までの塗装技術の概念を完全に打ち砕いたROHAN・井澤氏。彼が手掛けたカスタムカーはオリジナリティに溢れ、それらはもはやクルマの域を超え、アート作品と呼ぶ方が似つかわしい。自社の製作する車両のみならず、日本や海外のカスタムカーイベントに出展するために、井澤氏に依頼を乞うプロショップも後を絶えない。
その井澤氏が2023年の東京オートサロンのために製作したのが、名古屋と仙台に店舗を構えるFORTE。FORTEと言えば、国産のミニバンカスタムというイメージが強いが、実はC7のオリジナルワイドボディキットを発売しており、2018年の東京オートサロン・インポートカー部門で最優秀賞を受賞。またSEMAやドバイのカスタムカーショーにも出展するなど、海外からも注目を集めている。
今回製作した車両は、Z51の2LTがベース。フロントフェンダーは片側120mm、リアフェンダーは片側160mmも拡張され、ワイドなスタイリングを実現!サイドスカートやフロントリップ、リアディフューザーも追加され、まさにレーシングカーそのものと言ったシルエットを実現するが、そこにROHANのオリジネルペイントが施されているのだから、観た人は必ず立ち止まるほどの絶大な存在感を実現している。
ベースカラーはブラックとなるが、キャンディレッドの面積が多く、さながらツートンの様な雰囲気を醸し出している。細部をよく見るとスピード感を強調させるために細かなラインテープが追加されているが、これらは何とすべて手作業によるもの。そこにキャンディレッドの層を幾重も重ね、しかもボカシで立体感を強調させる3Dペイントも施す。もちろんラインテープの段差などは皆無で、立体感や奥行きを感じさせるペイントは、まさに井澤ワールド全開の1台と言えるだろう。
また細部をみると、FORTEらしく徹底したローダウンを実施。本来は設定のないACCのエアサスを組み込み、フロントは21インチ、リアには22インチのワイドボディキット専用の、鍛造ホイールをセット。ちなみにこのオリジナルホイールは完全フルオーダーメイドが可能で、ヘアライン仕上げにブロンズペイントといった拘り尽くした仕様。ほかのカラー、仕上げも自由自在にチョイス可能。気になるプライスは4本セットで160万円+TAXとなるが、オンリーワンの仕様を実現するためには欠かせないだろう。
独創的なペイントワークと、オリジナリティ溢れるボディスタイル。個性と個性が混ざり合って、珠玉の1台という言葉が最適だ。ちなみにこの車両はフォルテ仙台店に展示してあり、さらに同店でROHANのカスタムも受け付けている。実写をその目で見て、この凄さを体感してほしい。
ワイドボディキットのほかに、各部スポイラーや、ディフューザーも発売中。今回は未装着だが、大型のGTウイングも設定する。デュフューザーのみFRP製だが、その他はFRPとカーボンの2種類を設定。フロントリップとサイドスポイラーはカーボン製で、柄が見える様に塗装しているのが井澤氏のコダワリ。
オートサロンやオートメッセではボディラインを強調するためにドアを閉じていたが、実はシザースドアに変更。ワイドフェンダーの厚みも圧巻だ。
ACCのエアサスに変更し、コルベットでは不可能と思えるほどの低さを実現!ラゲッジスペースにタンクを設置し。コントロールユニットは四輪独立コントロール可能なタイプを装着する。
ツインの5スポークを採用する、FORTEのオリジナル鍛造ホイール。このワイドボディキット専用サイズで、他のカラーも選択可能。3ピースの鍛造構造なので、インセットなども自由に設定可能。C7はもちろん、それ以外の車両もオーダー可能。世界に1つだけのホイールで、個性を主張することができる。
オートファッションフォルテ仙台
所在地:宮城県仙台市宮城野区鶴巻1-22-40
TEL:022-385-5655
URL:https://www.win-cp-japan.com/
株式会社 IZAWA ART DESIGN
所在地:奈良県橿原市常盤町495-1
TEL:0744-29-8090
URL:https://www.rohan-izawa.com/
PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2023年5月号掲載
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