これぞフルカスタムの極み、究極を追求したC7コルベットが完成

クーペ

シボレー

アメマガ2023年5月号

ROHAN

奈良県

CUSTOM FLASH

コルベット

C7コルベット

ワイドボディ

オートファッションフォルテ仙台

宮城県

世界のIZAWA、世界のROHAN。その名は世界中に轟き、カスタム界でその名を知らぬ者は皆無で、ユーザーのみならずプロショップからの依頼も多い。そのROHANが手掛けたのが、このC7コルベットワイドだ。

CUSTOM FLASH


匠と匠が持てる技術を全て使い、今までにない姿を創造する

CHEVROLET CORVETTE FORTE WIDE BODY
ROHAN IZAWA ART DESIGN

手彫りのエングレービングや、グラインダータトゥなど、今までの塗装技術の概念を完全に打ち砕いたROHAN・井澤氏。彼が手掛けたカスタムカーはオリジナリティに溢れ、それらはもはやクルマの域を超え、アート作品と呼ぶ方が似つかわしい。自社の製作する車両のみならず、日本や海外のカスタムカーイベントに出展するために、井澤氏に依頼を乞うプロショップも後を絶えない。

 

その井澤氏が2023年の東京オートサロンのために製作したのが、名古屋と仙台に店舗を構えるFORTE。FORTEと言えば、国産のミニバンカスタムというイメージが強いが、実はC7のオリジナルワイドボディキットを発売しており、2018年の東京オートサロン・インポートカー部門で最優秀賞を受賞。またSEMAやドバイのカスタムカーショーにも出展するなど、海外からも注目を集めている。

今回製作した車両は、Z51の2LTがベース。フロントフェンダーは片側120mm、リアフェンダーは片側160mmも拡張され、ワイドなスタイリングを実現!サイドスカートやフロントリップ、リアディフューザーも追加され、まさにレーシングカーそのものと言ったシルエットを実現するが、そこにROHANのオリジネルペイントが施されているのだから、観た人は必ず立ち止まるほどの絶大な存在感を実現している。

 

ベースカラーはブラックとなるが、キャンディレッドの面積が多く、さながらツートンの様な雰囲気を醸し出している。細部をよく見るとスピード感を強調させるために細かなラインテープが追加されているが、これらは何とすべて手作業によるもの。そこにキャンディレッドの層を幾重も重ね、しかもボカシで立体感を強調させる3Dペイントも施す。もちろんラインテープの段差などは皆無で、立体感や奥行きを感じさせるペイントは、まさに井澤ワールド全開の1台と言えるだろう。

また細部をみると、FORTEらしく徹底したローダウンを実施。本来は設定のないACCのエアサスを組み込み、フロントは21インチ、リアには22インチのワイドボディキット専用の、鍛造ホイールをセット。ちなみにこのオリジナルホイールは完全フルオーダーメイドが可能で、ヘアライン仕上げにブロンズペイントといった拘り尽くした仕様。ほかのカラー、仕上げも自由自在にチョイス可能。気になるプライスは4本セットで160万円+TAXとなるが、オンリーワンの仕様を実現するためには欠かせないだろう。

 

独創的なペイントワークと、オリジナリティ溢れるボディスタイル。個性と個性が混ざり合って、珠玉の1台という言葉が最適だ。ちなみにこの車両はフォルテ仙台店に展示してあり、さらに同店でROHANのカスタムも受け付けている。実写をその目で見て、この凄さを体感してほしい。

ワイドボディキットのほかに、各部スポイラーや、ディフューザーも発売中。今回は未装着だが、大型のGTウイングも設定する。デュフューザーのみFRP製だが、その他はFRPとカーボンの2種類を設定。フロントリップとサイドスポイラーはカーボン製で、柄が見える様に塗装しているのが井澤氏のコダワリ。

オートサロンやオートメッセではボディラインを強調するためにドアを閉じていたが、実はシザースドアに変更。ワイドフェンダーの厚みも圧巻だ。

ACCのエアサスに変更し、コルベットでは不可能と思えるほどの低さを実現!ラゲッジスペースにタンクを設置し。コントロールユニットは四輪独立コントロール可能なタイプを装着する。

ツインの5スポークを採用する、FORTEのオリジナル鍛造ホイール。このワイドボディキット専用サイズで、他のカラーも選択可能。3ピースの鍛造構造なので、インセットなども自由に設定可能。C7はもちろん、それ以外の車両もオーダー可能。世界に1つだけのホイールで、個性を主張することができる。


オートファッションフォルテ仙台
所在地:宮城県仙台市宮城野区鶴巻1-22-40
TEL:022-385-5655
URL:https://www.win-cp-japan.com/


株式会社 IZAWA ART DESIGN
所在地:奈良県橿原市常盤町495-1
TEL:0744-29-8090
URL:https://www.rohan-izawa.com/


PHOTO:浅井岳男
TEXT:空野稜
アメ車マガジン 2023年5月号掲載


関連記事

RELATED


カスタムのセオリーが別次元、奥深きコルベットC8カスタムの世界

ミッドシップ化によってC7以前とは勝手が異なり、スーパーカーとしての装いが映える個体へと進化したC8。まだモデルケースの少ないC8カスタムシーンの中でオートメッセ出展を果たした、最旬スタイルに迫る!

カスタムペイントの常識を覆す、奥深き彫刻アートの世界観【IZAWA ART DESIGN】

マスタングやチャレンジャーなどのグラフィックゴーストペイントに加え、オリジナルエアロパーツの開発でも誌面を賑わせるローハン。その原点にして最高傑作が、この1958年型インパラ。カーカスタムの概念を超え、芸術作品の域と絶賛されるその魅力を紐解く。

魅惑のワイドシルエット、コブラボディの虜!【1981y シボレー コルベット】

ロングノーズ、コークボトルボディで唯一無二のグラマラスなプロポーションを強調させるワイドボディキット。その中でもコブラボディに魅せられたコレクターのお目に適った個体が紹介する81年型C3コルベット。

誰もが憧れるGT500の姿、そのエッセンスを徹底的に注入

マスタングをよりレーシーなスタイルにアレンジしたいと思う場合、必ずその存在を思い浮かべるのがシェルビーGT500。そのスタイルに文句の付けどころは皆無だが、プライスが非現実的。そこでトップスピードが、ややリーズナブルなGT500スタイルを製作した。

究極の美を求める人に贈るROHANの導き出した答え

見る者を魅了するどころか、一瞬で釘付けにする。そんな芸術作品のような佇まいを見せるROHANのデモカー。第一弾ではコルベットを取り上げ、続いてカマロ、そして第三弾となる今回はマスタングをベースに華麗なシルエットを創造。

 

最新記事


2025/01/22

ラングラーのフォルムを崩さないプライベート空間、ポップアップテントの新提案【トリップトップ】

SUV

ジープ

アウトドア

こんなポップアップテントが欲しかった! アウトドアのプロフェッショナルのRVランドコンセプトが開発販売するトリップトップは、誰もが気軽に簡単にキャンプができることを考えたポップアップテントの新提案!

2025/01/21

【K-Styles vol.3】回を重ねるごとにエントリーが増え、会場はアメ車で埋め尽くされた!

イベントレポート

今回で3回目となる「K-Styles Ashikaga American car MT」。晴天にも恵まれて、会場には300台のアメ車がひしめいており、アメ車ファンにはたまらない1日となった。

2025/01/20

【ヴォルテックス横浜】アメ車と共に野遊びをトコトン楽しめ!

バン

アウトドア

アウトドアブームを背景に、SUVやピックアップトラックにルーフラックやテントを載せたスタイルがバズっている。さらにバンやトラックをベースとしたキャンピングカーもこのブームで注目を集めている。しかし、どうせならアメ車をベースとしたオーバーランダーやキャンピングカーでアウトドアライフを謳歌したいところ。そんな想いを叶えてくれるのが「ヴォルテックスヨコハマ」だ。

2025/01/17

たっぷり時間を使って住んでいる姿をイメージし自分たちの理想を追求

HOUSE

紹介されたハウスメーカーで、一番気になったのはジェネラルアメリカンホーム。完全自由設計で、ここなら自分たちの理想の住宅を建ててくれるかも。2年という長い年月を掛け、村瀬さん夫婦は拘りの住宅を作り上げていく。

ランキング


2025/01/21

【K-Styles vol.3】回を重ねるごとにエントリーが増え、会場はアメ車で埋め尽くされた!

イベントレポート

今回で3回目となる「K-Styles Ashikaga American car MT」。晴天にも恵まれて、会場には300台のアメ車がひしめいており、アメ車ファンにはたまらない1日となった。

2025/01/20

【ヴォルテックス横浜】アメ車と共に野遊びをトコトン楽しめ!

バン

アウトドア

アウトドアブームを背景に、SUVやピックアップトラックにルーフラックやテントを載せたスタイルがバズっている。さらにバンやトラックをベースとしたキャンピングカーもこのブームで注目を集めている。しかし、どうせならアメ車をベースとしたオーバーランダーやキャンピングカーでアウトドアライフを謳歌したいところ。そんな想いを叶えてくれるのが「ヴォルテックスヨコハマ」だ。

2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/01/15

【シボレーカマロ】オリジナルへのこだわりを棄てることで手にした悦楽

クーペ

ビンテージ

シボレー

シボレー・カマロといえばアメリカン・マッスルカーの象徴。その誕生は1966年。フォード・マスタングに勝つために生まれたのは有名すぎるストーリー。その初代モデルの中でもSSグレードが、三重県のバーニーズの店頭に並ぶこのクルマである。