カスタムペイントの常識を覆す、奥深き彫刻アートの世界観【IZAWA ART DESIGN】

クーペ

シボレー

アメマガ2023年11月号

インパラ

ROHAN

IZAWA ART DESIGN

奈良県

グラインダータトゥー

IZMETAL

エングレービング

マスタングやチャレンジャーなどのグラフィックゴーストペイントに加え、オリジナルエアロパーツの開発でも誌面を賑わせるローハン。その原点にして最高傑作が、この1958年型インパラ。カーカスタムの概念を超え、芸術作品の域と絶賛されるその魅力を紐解く。


世界で絶賛された、日本が誇る匠の神技が凝縮

ROHAN IZAWA ART DESIGN
https://www.rohan-izawa.com/

'58 Chevrolet Impala

2018年のSEMAショー出展、そして2019年の東京オートサロンでは「国際カスタムカーコンテスト」で最優秀賞グランプリを獲得。2019年10月の東京モーターショーでも絶賛されて、2020年にはカリフォルニア州のサンディエゴ自動車博物館に招待されるなど、日本のみならず世界各国で脚光を浴びたローハンの代表作1958年型インパラ。

 

以前はグラフィックペイントやミューラル、ピンストライプなどがカスタムペイントのセオリーだったが、グラインダータトゥにジャックポッドフラッシュ、ダイヤブロックにゼブラウェーブ、エングレービングなどのテクニックを凝縮させて生み出す立体感、そして自社開発のメタル塗料「IZMETAL」が可能にした重厚感溢れるメタル感の表情は、そのすべてがカスタムペイントシーンの常識を覆す新時代の幕開けを予感させたことが記憶に新しい。

当時のメディアは井澤氏をアーティストと称賛し、このインパラそのものが「走る芸術品」として脚光を浴びた。その注目度はNHKが世界に発信する国際放送「NHKワールド」でも紹介されるほどだ。

 

ボディ前面のみならずダッシュボードやリアウィンドーの内側まで取り入れたエングレービング彫刻においては左手の甲を疲労骨折するほど、繊細で高度な彫刻手法に妥協を辞さない姿勢。そして塗装前のチリ合わせやフロアパネルを新調、フレームの復元はもちろん、半世紀以上前の個体ながらモール類なども一番状態の良い物を探してきて装着するなど細部まで徹底的にこだわり、ルーフからクルーザースカートまで、そのすべてに手を加えるストイックな芸術作を長い年月をかけて完成させた。

 

その圧倒的存在感に魅了されるあまり、SEMAショー搬出後のパレードランでは警備員も仕事を忘れて、その美しさの釘付けになったという逸話まで存在する。

 

カスタムカーカルチャーに興味のある者でなくとも、目を奪われる美しさ。アメ車にまったく興味を示さない人をも虜にする圧倒的存在感。孤高の存在にして唯一無二の日本を代表する名作として、10年、20年先も語り継がれるであろう最高傑作と言える。

細部を切り取ったカットを見れば、その凄まじさは一目瞭然。ボンネットフードのエングレービング、ジャックポッドフラッシュ、ダイヤブロックにゼブラウェーブを組み合わせたグラフィカルな立体的芸術をIZ METALで一層際立たせる。また、リアウィンドーから1958 年型インパラ特有の個性的なテール周りに至るまでの造型を加味した精巧なテクニックのアレンジこそ、カスタムペイント職人ではなく、世界が彼をアーティストと称賛する所以である。

エクステリアとインテリアを別物として捉えることなく、クリアガラスから見えるダッシュボードなどのインテリアもすべてボディと考察し、エクステリアからの一体感をもたらす姿勢も特筆物。またドア内張りにはグラインダータトゥが刻まれる。


株式会社 IZAWA ART DESIGN

所在地:奈良県橿原市常盤町495-1
TEL:0744-29-8090
URL: https://www.rohan-izawa.com/


PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年11月号掲載


関連記事

RELATED


これぞフルカスタムの極み、究極を追求したC7コルベットが完成

世界のIZAWA、世界のROHAN。その名は世界中に轟き、カスタム界でその名を知らぬ者は皆無で、ユーザーのみならずプロショップからの依頼も多い。そのROHANが手掛けたのが、このC7コルベットワイドだ。

【ROHAN×BRIGHT CAMARO】東京オートサロン2023で視線を釘付けにした!

2019年にKANDY BLUEの単色で東京オートサロンに展示したROHANのカマロコンプリートが、4年の時を経て正常進化。自社オリジナル塗料と最先端のカスタムペイントワークを駆使した完全リメイクは注目の的!

オールドスクールとニュースクールの長所を融合させたのが、KRZのインパラだ。

ローライダーの王道カスタムを施すオールドスクール。それに対しやや新しい車両をベースにするニュースクール。その両者の長所を融合させたのが、KRZのインパラだ。

統一感が生む独自の世界は近未来な印象を抱かせる【ハマーデザイン】

ハマーデザインの濱岡氏がアメリカ滞在時に出会ったダニーD氏。彼に亡き今、その遺志を継承し後世に広める者として、様々な作品を濱岡氏は生み出し続ける。

インパラ=ローライダーの常識を覆すモンスター!【シボレーインパラ】

59年モデルを筆頭に、60年代前半までのインパラといえばローライダーが主流。なので世間一般的にはそっちのイメージが強い。だが、その常識を覆すモンスター級のマッスルカーがここに!

 

最新記事


2026/08/31

【EDGE CUSTOMS CHALLENGER S】年月の経過を感じさせない 魔力を感じさせるフォルム

クーペ

ダッジ

ボディワーク

流行を追い求めるカスタムの場合、月日が経つとどうしても古さを感じることがある。だが、このチャレンジャーSはどうか?2019年に10台限定で販売されたが、オリジナリティ溢れるスタイルには、一切の曇りも見られない。

2026/08/27

2026年6月28日(日)に開催されたアメマガ祭り 2026 in Osakaのエントリーユーザーを一気見せ④!

アメマガミーティング

イベントレポート

アメマガ祭り 2026 in Osaka
泉大津フェニックス
2026.06.28

2026/08/27

【テールランプ交換】“きまぐれ”と謳ってはいるけれど、遡れば3年振りとなるREFRESH PROJECT

シボレー

メンテナンス

コラム

2026/08/26

2026年6月28日(日)に開催されたアメマガ祭り 2026 in Osakaのエントリーユーザーを一気見せ③!

アメマガミーティング

イベントレポート

アメマガ祭り 2026 in Osaka
泉大津フェニックス
2026.06.28

ランキング


2026/08/31

【EDGE CUSTOMS CHALLENGER S】年月の経過を感じさせない 魔力を感じさせるフォルム

クーペ

ダッジ

ボディワーク

流行を追い求めるカスタムの場合、月日が経つとどうしても古さを感じることがある。だが、このチャレンジャーSはどうか?2019年に10台限定で販売されたが、オリジナリティ溢れるスタイルには、一切の曇りも見られない。

2026/08/24

【2017 ダッジ チャレンジャー】アメ車マガジンの記事がキッカケで結ばれた2人のアメ車人生

クーペ

ピックアップトラック

シボレー

ダッジ

免許を取得する前からガソリンスタンドでアルバイトをしてお金を貯めて、18歳で免許取得と同時にチャレンジャーを愛車に持つという、ぶっ飛んだストーリーを取材してから9年…彼女の``現在地``に迫る!

2022/04/25

生粋のマッスルパッケージと言われるプリマスGTX

クーペ

ビンテージ

プリマス

1971 PLYMOUTH GTX

2020/09/01

マスタング史上最強のBOSS 429、859台にのみ搭載された極めて希少なBOSS 9

クーペ

ビンテージ

フォード

1969 Ford Mustang Boss 429