インディ500ペースカー1995年にわずか527台のみ製造された希少限定モデル。
インディアナポリスペースカーエディションとして1995年にわずか527台のみ製造された希少限定モデル。そんな激レア車両が本国未登録のまま日本へ持ち込まれ、さらに現在まで日本でも未登録のまま眠っているという“お宝案件”に迫る!
AMERICAN SPORTS
コレクターも唸る、未登録のグッドコンディションは必見
1995 CHEVROLET CORVETTE INDY500 PACE CAR
2023年夏に大型屋内展示場が新たに加わり、リニューアルオープンした関西の老舗アメ車専門店ブルーリバー。フルサイズバンやC/K、タホ、サバーバン、スクエアボディを中心に、総在庫数約50台を保有するスケールの大きさもさることながら、激レア車やお宝物件を隠し持つ宝庫としてもその名を馳せる。そんなブルーリバーの中でここ最近、筆者的に気になっていた個体が、紹介するコルベットC4・インディペースカーレプリカだ。
何とこの個体は本国未登録のまま新車の状態で1995年に日本へ持ち込まれ、現在まで屋内保管されてきた正真正銘の未登録車である。当然ながら走行距離は保管場所の移動などで走らせた程度でインテリアの状態もクリーン。強いて言えばタイヤなどのゴム類の経年劣化は見受けられるものの、ここまで綺麗な状態で残っていること自体が奇跡だ。
ちなみにインディアナポリス500は、毎年戦没将兵追悼記念日の5月末の日曜日に開催されるアメリカを代表する人気イベントの一つ。そのレースの中でコルベットは歴代モデルでインディペースカーが制作されており、その数は20を超えている。現車は1995年当時のインディアナポリスペースカーを忠実に再現したレプリカモデルで、わずか527台のみ製造された希少限定モデル。それが国内新規登録で手に入るなんて、もう二度と叶わない夢の様な話。まさにお宝案件である!
パープル×ホワイトツートンを基調にレーシーなグラフィックデザインを採用する90年代らしいボディカラーは、30年近い時を経てもなお色褪せない魅力がある。リトラクタブルヘッドライトも正常に作動しており、永い眠りから目を覚ました様な、生き物の様な錯覚を覚えるこの個体。令和になった今だからこそ、その価値もより高まってネオクラシックアメリカンスポーツとしての存在感を示す。800万円のプライス以上の価値はあると言えるだろう。
搭載するエンジンはLT-1。300hpを4速ATで操る90年代ならではのダイレクトな加速感は、現行モデルとは異なる味わい深さが魅力。まだ慣らし運転もままならない状態で30年近く眠っていたことも感慨深い。
白い幌の状態も雨に晒された形跡がなく非常にクリーンで、インテリアは専用レザーシートにインディ500の刺繍があしらわれる。デジタルメーターに記される走行距離はわずか3,000km。登録してオーナーが街を走らせたことがないだけに、未登録の新車に相応しいグッドコンディションを誇る。程度の良いC4コンバーチブルを探しても中々見つからないだけに527台限定モデルの未登録車は、まさに激レアモデルに相応しい!
THANKS:BLUERIVER
TEL:0725-56-6400
PHOTO&TEXT:石井秋良
アメ車マガジン 2023年11月号掲載
最新記事
2024/04/27
目指す方向性やスタイルは様々そのベストを尽くす!【ジェットシティ】
SEMAに出展したマスタングをキッカケに、日本国内はもちろん世界各国からも熱い視線を浴びる様になった広島県のジェットシティ。「高嶺の花? 敷居が高い!?」そんな声も年々増加してきた昨今だからこそ、気になる本音を徹底リポート!
2024/04/26
ガレージジョーカーのオールペンといえば、やはりパープル。【GMCソノマ】
「自分が好きな色」と言う理由から、ガレージジョーカーではパープルにオールペンされたモデルが幾つか存在する。だが今回のソノマは、さらに妖艶さを追求して、ベットライナーをレッドにし、さらにインテリアもレッド化に
2024/04/25
LUXZとWORKが奏でる 究極のハーモニー
チャレンジャーの魅力をさらに引き出し、独自のスタイルを産み出したLUXZ。オリジナルのボディキットの存在感はまさに圧倒的だが、そのスタイルを完成させるために必要不可欠なパートナーがWORKだ。
2024/04/24
17インチのサイズ感で“ビンテージ”な装いを色濃く表現
PCD100の5穴、センターハブ57.1mmのPTクルーザー。社外ホイールも多少はリリースされているが、満足するデザインのホイールが存在しない。ワンオフでデザインできる鍛造ホイールメーカー「FAMOUS FORGED」なら、狙い通りのボトムスが叶う!