AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
本国レストアのカマロZ28
クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。
オイルショックやマスキー法の成立など、時代の流れに翻弄されたのが、この時代。クルマ作りにおいても大きな変革期を迎えることになる。
骨の髄まで美しい、本国レストアのカマロZ28 1973y CHEVROLET CAMARO。最新モデルや、極めて高品質な中古車だけを扱うフェアラインは、質の高さに定評がある。また同店はビンテージアメリカンも多数扱っており、そのジャンルでも高品質を維持している。このカマロZ28 もそんな一例。同店がハイクオリティを維持できる理由は、仕入れの仕組みにある。

First Impression 現地で丁寧にレストアされ直輸入 日本で再チェックする二重体制
フェアラインのショールーム内にはビンテージカーが複数置かれていた。58年式インパラ、71年型シェベル、そしてこの73年型カマロである。 フェアラインで扱っているビンテージカーは、ほとんどが現地ビルダーによりレストアされたものだ。
それを現地拠点のスタッフが直接確認して、仕上がりが良ければ直輸入して販売する。もちろん日本に到着後は、日本のスタッフが仕上がりを確認している。この二重のチェック体制が、フェアラインの高品質を支えている。そして、エアコン追加などのカスタムが必要であれば、日本できっちり施せるというシステムだ。 同店の特徴は、とにかく品質が高いということ。ショールームに置かれた宝の数々は、眺めているだけでも楽しい時間を過ごせる。

カマロが持つ雰囲気をしっかりと残しており、当時の佇まいをじっくり堪能できるボディワーク。

SPECTRE(スペクトラ)のエアフィルターが鎮座するエンジンルーム。5.7?のエンジンはスムーズに吹け上がり、心地よいサウンドを聞かせてくれる。ボンネットの裏側も丁寧にペイントされており、美しいコンディションを保つ。

エンジンルームにはMSD点火システムや、グリフィンのラジエターキャップなどが確認できる。奥深い部分までピカピカだ。

メーターは新品に交換されており、そのまわりやステアリングはブラックカーボンになっている。ダッシュボードなど樹脂部分では色ムラなども見当たらず、コンディションと保存状態の良さがよく分かる。

アルミはアメリカンレーシングの17インチがインストールされている。タイヤは235/50のRAPTORだ。

流線的なデザインが多用されている当時のカーデザインは、ビンテージになったときに経年劣化が目立ちやすい。しかし、このカマロはビンテージカーにありがちなヤレやサビが見当たらず、丁寧にレストアされていることが分かる。
二世代目となる1970年型シボレー・カマロは年度半ばのデビューだったことから1970 2/1と呼ばれている。初期モデルは初代と同様にSSやZ28、SS396といったハイパフォーマンスモデルの存在を最大限にアピールしていた一方で、デビューしたまさにその年に成立したマスキー法の影響で、翌1971年からは圧縮比の低減による主要エンジンのディチューンとハイパフォーマンスモデルの整理が進むこととなった。
1973年型はそうした動きが本格化した年でもあり、SS396もSSもそのラインナップには存在せず。Z28用のエンジンもLT1ではなくなっていた。ここからのカマロは排気ガス規制との戦いの中で新たな販売戦略を模索することとなり、その結果投入されたのは装備を充実させ上級トリムが与えられたLTだった。LTの他にはスプリットバンパーなど専用のグリルが与えられたRS(ラリースポーツ)もまた人気のモデルとしてカマロの市場での人気を支えることとなった。

ヘッドライトまわりの立体的な造形は、ビンテージカーらしいデザイン。グリルにあるZ/28のエンブレムまでも美しい状態で残されており満足感が高い。
■取材協力:フェアライン
所在地:愛知県小牧市村中新町78
TEL:0568-77-7389
http://www.fairlineinc.com/

■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4
最新記事
2025/10/23
兄のゴリ推しで実現させた!?兄弟でアメ車を所有する喜び【ナビゲーター&300Cツーリング】
25歳で初めての愛車にキャデラック・SRXを購入していらいアメ車の虜となった兄のNATSUKIさん。一方「国産ミニバンや1ボックスが便利!」とアメ車に無関心だった弟のNORIさん。弟にアメ車に乗ってもらって、その魅力を共有したい!その想いよ届け!
2025/10/21
自然豊富な故郷に建てた家族が毎日笑顔になる家
家族5人で暮らすアパート暮らしは窮屈そのもの。新たに家族が増えることが分かり、家族みんなが笑顔になれるマイホームを建てることを決意した藤本さん。奥様が憧れたリアルアメリカンの住宅を建てるべく、大家族の夢がスタートする。
2025/10/16
名称を変更して3回目となるAME★JAM開催!【AME★JAM vol.3】
AME★JAM MARCHE vol.3
American fun jamboree
18th May 2025
ウラレナ向かい駐車場
2025/10/14
【TDI-Tuning】サブコンを装着することでパフォーマンスと燃費が向上!
アメ車は燃費を気にしていては乗れないクルマだとしても、良くなる方法があるのであれば試してみて損はない。さらにパフォーマンスアップするとなればなおさらだ。TDIチューニングがもたらす恩恵は百利あって一害なし。