フォードとリンカーンの間に位置するマーキュリーブランド。

クーペ

ビンテージ

OTHER

マーキー

1970-1980

アメリカンビンテージvol.04

ワッツ

フルサイズボディでありながら2ドアという贅沢。クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR


気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

1970-1980年代

オイルショックやマスキー法の成立など、時代の流れに翻弄されたのが、この時代。クルマ作りにおいても大きな変革期を迎えることになる。

1975y マーキュリー・マーキー

フルサイズボディでありながら2ドアという贅沢

5.8mにも及ぶ巨大なボディを持ちながら、2ドアという日本車では考えられないパッケージ。ある意味贅沢なつくりで、大人ふたりで大陸を旅したくなるような、そんな大らかさを感じる1台。ナンバーズマッチはもちろんのこと、極上のワンオーナー車をワッツがアメリカから直輸入した。

走行距離はわずか2.5万マイル!

ワンオーナー車で、新車時のステッカーも残っている。

奇跡の1台をアメリカから輸入

ビンテージカーからキャンピングカーまで、様々なアメ車を取り扱うワッツ。アメリカから輸入したこのマーキーは、修復はなされているがフルオリジナルで、ペイントに至るまで当時のまま! 

今では使われていないラッカー系の塗料を使用しており、水によるシミが少々出ているが、バフで磨けば綺麗に取れると村上社長は語る。 FORDとLINCOLNの間に位置するマーキュリーブランドということもあり、当時としては贅沢にエアコンやパワーシートが標準装備されている。

曲線を多用した60年代のアメ車とは打って変わり、 直線で構成されるのが70年代のアメ車らしいところ。

70年代のアメ車らしく直線基調のメーター類は、現代のクルマにはない温もりさえも感じられる。 7400ccのエンジンは大きなボディを気にすることなく走らせることができるので、高速クルージングも快適に楽しめる。

ブラウンのボディカラーにベージュのバイナルトップを採用することで、重たいイメージを払拭。 

走行距離はわずか2.5万マイル!もちろんワンオーナー車で、新車時のステッカーも残っている。

曲線を多用した60年代のアメ車とは打って変わり、直線で構成されるのが70年代のアメ車らしいところ。エアコンなどの快適装備も揃っている。  

エンジンは7400ccの460を搭載。第二世代のマーキーの中では最強のパワーユニット

エンジンは7400ccの460を搭載。第二世代のマーキーの中では最強のパワーユニットだが、速さよりもゆったりと流す方がこのエンジンには合っている。もちろんV8サウンドも十分に堪能できる。

前後シートとも表皮はレザー。 この時代のクルマらしくバイナルトップを採用

前後シートとも表皮はレザー。またこの時代のクルマらしくバイナルトップを採用するが、共に破れなどは一切ない。

ホイールはもちろんオリジナルのものを装着。

ホイールはもちろんオリジナルのものを装着。トランクを開けると当時のカタログやエンジン関係の整備書などが入っており、前オーナーの几帳面さが伝わってくる。

堂々としたボディサイズに 格調高い内装を組み合わせる

トランクを開けると当時のカタログやエンジン関係の整備書などが入っており、前オーナーの几帳面さが伝わってくる。

マーキュリーの最上級たるフルサイズモデルは1967年型でフルモデルチェンジを受けたが、1969年型でも比較的大きなマイナーチェンジを受けた。そしてここからのモデルは1979年型まで製造されるという、極めて息が長いモデルとなった。

まさに大きく豊かな時代のマーキュリーにおけるラストモデルに他ならなかった。グレード的にはベーシックなモントレーからマーキー、グランドマーキー、さらにはステーションワゴンのコロニーパークで構成されており兄弟車はフォードLTDだった。

これらに対してブロアムというのはマーキーとグランドマーキーに設定されていた最上級パッケージであり、124インチの堂々たるホイールベースと充実した装備、さらには格調高い内外装のデザインが特徴だった。

エンジンは全車V8となっていたことは言うまでもなく、トランスミッションもオートマチックのみだった。最上級のブロアムのエンジンは429もしくはフォード最大の排気量だった460だった。 通常ヘッドライトはカバーされており、威風堂々とした雰囲気を醸し出す。

通常ヘッドライトはカバーされており、威風堂々とした雰囲気を醸し出す。タイヤカバーなども当時の流行を感じられる部分。


■取材協力:ワッツ

ワッツ、熊本県熊本市
所在地:熊本県熊本市南区砂原町329-1
TEL:096-228-1666
http://www.wots.co.jp/


■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


最新記事


2025/04/19

僕たちの自慢のおばあちゃんは黄色いハマー乗り

SUV

アメマガガールズ

ハマー

21年所有したアストロが致命的な故障を負い、泣く泣く手放すことになったオーナーさん。新たな愛車は絶対にアメ車。次に乗るアメ車を相談するためにショップを訪れた際、光り輝いて見えた1台のクルマ。それが黄色いH2だった。

2025/04/18

8年住んで分かったことビンテージ感が生まれてそれもまた好きになる

HOUSE

ジェネラルで建てたのは約8年前。当時は今ほど建築例も少なく任せて大丈夫か不安もあったが、時間が経っても飽きることなく毎日が楽しい日々。家具や壁に多少のキズも増えてきたけれど、アメリカンビンテージみたいに味が出てそれもまたお気に入り。

2025/04/17

雨ニモマケズ風ニモマケズ… アメ車ファンミーティング開催!

アメマガミーティング

イベントレポート

2024年に引き続き2025年度も年4回のイベントを開催していくこととなり、その第1弾となる「アメ車FAN ミーティング」を3月16日に、千葉県のフェスティバルウオーク蘇我にて開催した。

2025/04/17

参加者による投票で選ばれたアワード受賞者にはトロフィーが!

アメマガミーティング

2025.3.16 [SUN] アメ車ファンミーティング in Chiba

ランキング


2025/04/16

アメ車オーナーをカークラブ単位で紹介【米国車倶楽部】

イベントレポート

OTHER

アメマガは全国各地を飛び回ってアメ車オーナーたちを取材してきたけれどまだまだ出会っていないアメ車オーナーたちがたくさんいるハズ。そこで今回はカークラブ単位で紹介しようじゃないかと。その名は「米国車倶楽部」。チームで載るのも楽しいよねー♪

2025/04/18

8年住んで分かったことビンテージ感が生まれてそれもまた好きになる

HOUSE

ジェネラルで建てたのは約8年前。当時は今ほど建築例も少なく任せて大丈夫か不安もあったが、時間が経っても飽きることなく毎日が楽しい日々。家具や壁に多少のキズも増えてきたけれど、アメリカンビンテージみたいに味が出てそれもまたお気に入り。

2023/09/04

【右ハンドルのマスタングが人気な理由】フォード・マスタング右ハンドルの魅力まとめ

フォード

ショップ

フォード・マスタングといえば、アメリカンマッスルカーの代名詞。力強いパフォーマンスと独自のスタイルが特徴的だ。

そんな多くのファンを持っているキング・オブ・アメ車「フォード・マスタング」に、実は右ハンドルが存在することをご存じだろうか?

今回はそんな右ハンドルのマスタングが、いかに魅力的か、ご紹介していこう。

2025/04/17

アメ車ファンミーティング in Chibaに集まったユーザーを一気見せ!①

アメマガミーティング

イベントレポート