存在自体が希少なモデルのマスタングⅡ。さらに希少なのが、唯一となるグレード「キングコブラ」だ。

クーペ

ビンテージ

フォード

アメリカンビンテージvol.04

マッドネスモータース

キングコブラ

マスタング

1970-1980

マスタング史上唯一のグレードとなる「King Cobra」


AMERICAN DAILY VINTAGE CAR

気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1970-1980年代

オイルショックやマスキー法の成立など、時代の流れに翻弄されたのが、この時代。クルマ作りにおいても大きな変革期を迎えることになる。

1978y フォード・マスタング キングコブラ

「King Cobra」は価値あるコレクターズアイテム

初代マスタングよりも流通量が少なく、その存在自体が希少なモデルとなっているマスタングⅡ。その中でもさらに希少なのが、歴代モデルの中で唯一となるグレード「King Cobra」だ。もう二度と出会えないかもしれないマスタング・キングコブラが、マッドネスモータースに存在する。

First Impression 希少車の中の希少グレード マスタング・キングコブラ

ファストバックスタイルのリアビュー。エンド部分はスポイラー形状となっている。

マッドネスモータースの井上代表が何年も探し続けていたというのが、このマスタング・キングコブラ。新車の販売台数自体が少ないグレードで、かつ排気ガス規制やオイルショックなどの影響を受け、パワーもサイズもダウンしたことから、高い人気が得られなかった通称マスタングⅡがベース。ゆえに現在は超希少な個体だと言える。

じっくりと外観を観察すると、オレンジのピンストライプとゴールドを使ったデザインデカールの類。塗装も含めて非常に良い状態をキープしているが、見れば見るほど、当時のポンティアック・トランザムと酷似しているのが分かる。

また、パワーダウンしたとはいえ、5.0LのV8には不釣り合いなほど細身のタイヤなど迷走具合も伝わるが、現代では良好な状態を保っている、マニア垂涎の個体なのである。 ファストバックスタイルのリアビュー。エンド部分はスポイラー形状となっている。

マスタング史上唯一のグレードとなる 「King Cobra」。4,971台中、マニュアル ミッション車は2,404台のみ。

マスタング史上唯一のグレードとなる「King Cobra」。4,971台中、マニュアルミッション車は2,404台のみ。現在の流通量は不明だが、非常に希少な個体であることは間違いない。

アルミのメーターパネルには5連メーターが収まる。

デジタルではないが、どこか80年代も彷彿させるデザインのインパネ。アルミのメーターパネルには5連メーターが収まる。

ベージュのシートは汚れやすいが、この個体は驚くほどキレイな状態をキープしている。

キングコブラのボンネットデカールなど、ポンティアック・トランザムとよく似たデザインであることも特徴。 フォード・マスタング キングコブラ

キングコブラのボンネットデカールなど、ポンティアック・トランザムとよく似たデザインであることも特徴。

オリジナルのアルミに履くタイヤは、これもオリジナルサイズの185/70R13 エンジンは302キュービックインチ(5.0?)のV8を積む。

オリジナルのアルミに履くタイヤは、これもオリジナルサイズの185/70R13。エンジンは302キュービックインチ(5.0L)のV8を積む。

ダイナミックなボディトリムと カラーリングが特徴

1974年型で大幅なダウンサイジングを受けたフォード・マスタングは新たにマスタングIIと呼ばれることとなったが、デビュー直後のモデルにV8エンジンの設定はなく、まさに新時代のマスタングというべき1台だった。しかしこの大胆な措置は販売的にはマイナスであり、程なくして302のV8を復活させテコ入れを図ることとなる。

とはいえマスキー法の下ではエンジンのハイパフォーマンス化は基本的には無理だったこともあって、パッケージと内外装トリムの充実化を目指すこととなったのは時代の要請ゆえである。 マスタングIIのスペシャルモデルとしては最初にコブラIIが、それに続いて投入されたのがダイナミックなボディトリムとカラーリングを導入したキングコブラだった。

正直、排気ガス対策的には一番厳しい時代の作でもありパフォーマンス的には見るべきところはなかった一方で、カラーコーディネイトされたアルミホイールや内外装など、現代ではコレクターズアイテムとなっている1台である。

リアシートを格納すれば、意外なほど広いラゲッジルームとなる。

リアシートを格納すれば、意外なほど広いラゲッジルームとなる。ここも汚れやすい部分だが、この個体はキレイな状態を保っている。


■取材協力:マッドネスモータース
所在地:埼玉県川口市本郷1-4-26
TEL:048-229-8396
http://madnessmotors.jp/

マッドネスモータース、埼玉県川口市
■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


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