1950年に発表されたベルエアー、シボレーの名を冠した高級モデル

クーペ

ビンテージ

シボレー

ベルエアー

ドリームマシーン

アメリカンビンテージvol.04

1950-1960

埼玉県

アメリカン・ビンテージを代表する1台


アメリカン・ビンテージを代表する1台

1955y CHEVROLET BELAIR

DSC00812

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー
世代によって異なる0ビンテージの世界を凝縮

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1950-1960年代

戦後の好景気によってアメリカ車の生産台数は増加し、ラインナップが拡大していった時代。テールフィンなどアメリカ車のイメージが確立されたのも大きなトピック。

シボレー・ベルエア―

シボレーの名を冠した高級モデルとして1950年に発表されたのがベルエアーだ。'50年代から'60年代、アメ車のビンテージカーを語るうえで、絶対に外せない1台。その人気ぶりは、今なお、アメリカでベルエアーだけのミーティングが毎年、何度も開催されるほど盛り上がっている。

Porfile of the car
50sのスタイルを、今どきの快適さで乗ることのできる幸せ

DSC00773

この'55ベルエアーは、「ドリームマシーン」の手によってフルレストア、フルコンプリートされたものだ。同店オーナーのシェビー山田さんは、アメリカで行われているビンテージカーのミーティングなどに、年5回は出かけているという。

そこでは知り合いになったオーナー同士で車両の売買が行われたりもするそうで、言ってみれば良質なベースカーが手に入れられる。この車両の程度の良さも、そのベースカーの良さがあればこそだ。 そしてパワートレーンも最新のものが選べる。この車両はエンジンはアルミヘッドのZZ383クレートエンジン(GMのパフォーマンスエンジン、425馬力)に、4速AT(700R)の組み合わせ。

走りはけっして60年前のパフォーマンスではない。エアコンもパワステも標準装備。たとえば今のファーストカー候補にも十分、なりうるはずだ。 ちなみにプライスは、1500万円~。ただし、購入して、楽しんで、10年後に売るとなったら、それ以上のプライスにはなるかも。

今回のような2ドアハードトップのほか、コンバーチブルや4ドアセダン、ワゴンなど、ボディバリエーションも多彩。ドリームマシーンでのオーダーも可能だ。

DSC00790

イヤーモデルごとに細かくボディデザインを変えたベルエアー。'55年モデルは丸みのあるプレスラインが特徴。

052 (2)

ベース車はUSで、程度の良いものを購入。それをフレーム、床下、ボルト1本まで新品パーツでコンプリート。その仕上がりは、もはや「新車」といってもいいくらいだ。そしてパワートレーンも、好きな仕様を選択できる。

052
051

インパネもカンペキに当時を再現。コンプリートするうえでワイドモニターのカーナビをインストール、なんてこともオーダーできる。下回りを見ると、フレームオフでボルト1本まで徹底したレストアが施されているのが分かる。

First Impression
今なお豊富なパーツ群で 新車が1台作れてしまうほど

もともとGMの、大衆車ブランドとしてスタートしたシボレーだが、それでも、その高級車ディヴィジョンを担うクルマがほしい……ということで、開発されたのがベルエアーだ。デビューは1953年。'50~'60年代を代表する洗練されたデザインは、当時はもちろん、生産が打ち切られても、そして現在でさえも、世界中に多くのファンを獲得している。

DSC00781

そんな“伝説的な名車”ベルエアーの魅力を、多くの日本のユーザーにも知ってもらいたいと、とくにレストアモデルの販売に力を入れているのが「ドリームマシーン」だ。「とりわけ'55、'56、'57年モデルに限っては、今もパーツがふんだんに出ているんです」 と、同店オーナーのシェビー山田さん。そのパーツの豊富さは、新車が1台、作れてしまうほどなのだ!


取材協力:ドリームマシーン【Dream Machine】
所在地:埼玉県北葛飾郡杉戸町清地3-7-5
TEL:0480-53-4523
http://www.dream-machine-emo.com/

008


■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン
アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4

最新記事


2025/03/24

本物の錆を着こなす。【ダッジ ダート】

セダン

ビンテージ

ダッジ

1960年に登場したダッジ・ダート。千葉県のガレージジョーカーには第3世代の65年型が在庫しているが、注目は車両の稀少性と共に、ボディ全体に広がる本物の錆。錆もまた大きな個性となる。

2025/03/22

ワールドスタンダードなホットロッドカスタムショーは32回目を迎える!

イベントレポート

MOONEYESによる横浜発信のHot Rod、Custom、Motorcycleにおけるトレンドセッター的最重要イベント!国内外のアメリカンモーターカルチャーファン24,000人がホットロッドカスタムショー2024に押し寄せ大盛況!!

2025/03/21

カフェ?ケーキ屋?近所で話題の住宅は住宅兼美容室

HOUSE

カフェができるらしい。いや、ケーキ屋のようだ。建築が進む中で聞こえてくる近所の声。それほど注目されて完成したオーナーさん邸は、祖父母宅や実家と同じ住宅兼美容室。住居は愛猫のことを考えてデザインもされている。

2025/03/19

直線的で無骨なカタチ、今こそハマーH3という選択

SUV

ハマー

ここ数年、マッスルカーに力を注ぐ福岡のLOOKS。だが元々はSUVを得意とするお店。また折からの4WD人気の高まりを受け、原点回帰というか、ハマーH3にも力を注いでいる。

ランキング


2025/03/24

本物の錆を着こなす。【ダッジ ダート】

セダン

ビンテージ

ダッジ

1960年に登場したダッジ・ダート。千葉県のガレージジョーカーには第3世代の65年型が在庫しているが、注目は車両の稀少性と共に、ボディ全体に広がる本物の錆。錆もまた大きな個性となる。

2018/01/25

入手困難になりつつあるポンティアック ファイアーバード トランザム【エフパフォーマンス】

クーペ

ビンテージ

ポンティアック

1973 Pontiac Firebird Trans-Am / 1979 Pontiac Firebird Trans-Am

2025/03/22

ワールドスタンダードなホットロッドカスタムショーは32回目を迎える!

イベントレポート

MOONEYESによる横浜発信のHot Rod、Custom、Motorcycleにおけるトレンドセッター的最重要イベント!国内外のアメリカンモーターカルチャーファン24,000人がホットロッドカスタムショー2024に押し寄せ大盛況!!

2018/05/11

実は絶滅危惧種のサードIROC-Z【1990 Chevy Camaro IROC-Z】

クーペ

シボレー

クォーターガラスを持たない独創的で美しいスタイリングの2ドアクーペとして12年に渡りラインナップされたセカンドジェネレーション・カマロ。82年からのサードでは、そのセカンドの流れをくんで正常進化を遂げている。