空前のヒット作であるマスタング、最終型の1966年型は熟成の極み。

クーペ

ビンテージ

フォード

1960-1970

アメリカンビンテージvol.04

BUBU横浜

マスタング

世界的に価格が高騰傾向にある初代マスタング。


AMERICAN DAILY VINTAGE CAR

気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

初代マスタングの中でも2ドアハードトップは比較的流通台数が多い。そのため価格の高騰も緩い傾向にあったのだが、今後はそれも期待できないほど世界的に価値が上昇しているのがビンテージの世界。だが、このマスタングは378万円という魅力的なプライスタグが付けられている。 3M7A0367-1

世界的に価格が高騰傾向にある初代マスタング。手頃な価格で良質な車両を見つけるのは困難な状況にあるが、BUBU横浜には入手しやすいマスタングがある。スタッフ自らがカリフォリニアに出向いて仕入れたこのクルマ、2オーナーという極上車で、持ち主に直接交渉をして買い取ったマスタングなのだ。 エクステリアは、良い状態をキープ。

ウインブルドンホワイトカラーが美しく、それを引き立てるようにメッキパーツの類もキレイな状態にある。インテリアはブラックカラーで統一されており、インパネやシートも良好な状態をキープしている。また、大容量のアルミラジエターに換装されたエンジンは、ファクトリーエアコンも装着されているため、夏場も快適なドライブが楽しめる。

3M7A0411-1

比較的台数が多い2ドアハートトップだが、今後、相場が大きく上昇傾向になることも予想される。

 3M7A0351-1

エンジンは298キュービック・インチ(4200cc)のV8。派手なカスタマイズは実施されていないが、ブルーのカムカバーやハイテンションコードなどが目立つエンジンルームとなっている。また、大容量のアルミラジエターへと換装されているため、オーバーヒートの心配はないだろう。

3M7A0354-1 3M7A0356-1

エアコンのコンプレッサーは比較的新しいものが装着されている。大容量のアルミラジエターが備わるため、エアコン使用時も安心だ。

3M7A0330-1

細く大きなステアリングは純正。ミッションはフロア3速のATとなる。ダッシュボードに割れもなく、良好な状態をキープしている。インパネには本国のラジオも備わっており、オリジナリティの高い状態をキープしている。  

3M7A0398-1

インパネ中央部には、社外品ではなく、デザイン性にも優れるファクトリーエアコンを装備している。

 

3M7A0345-1 3M7A0384-1

ブラックレザーのシートは非常に良い状態に保たれている。ホイールはスチール+純正キャップで、クラシカルな雰囲気。いたずらに太いサイズのタイヤを履かせていない好印象で、新品タイヤが装着されている。1964年の春にデビューしたフォード・マスタングは、1966年型までが第一世代として認識されている。フォードにとっても2ドアボディしかラインナップに無いモデルとしては空前のヒット作となったこともあり、最終型の1966年型はまさに熟成を極めた1台だと言って良いだろう。

マスタングのボディバリエーションは2ドアハードトップを基本に2ドアコンバーチブルと2ドアファストバックで構成されていたが、初期デザインにおいて原型となったのはハードトップでありそのバランスは極めて高かった。

メカニカルコンポーネンツはマイルドな直列6気筒からパワフルなV型8気筒まで複数用意されており、最強仕様だったハイパフォーマンス289は、どちらかというとワイルドな真のスポーツユニットだった。ハードトップは1966年から新しいレースシリーズだったSCCAトランザムでも活躍することとなり、シェルビー・アメリカンによるワークスマシンの活躍で市販車の販売成績も向上することとなった。

3M7A0422-1

給油キャップを兼ねるマスタングのエンブレムは、良好な輝きを放つ。トランク内部もキレイな状態をキープしているほどコンディションは良い。

3M7A0373-1

■取材協力:BUBU YOKOHAMA

所在地:神奈川県横浜市霧が丘5-1-5

TEL:045-923-0077 http://www.bubu.co.jp/

7J7A6532-1

■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン

アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


関連記事

RELATED


映画『60セカンズ』の劇中車としてお馴染みの“マスタングエレノア”

シルエットの美しさは“エレノア”ならではの美点。

エレノアらしい“走り”を磨き上げた珠玉の一台、シェルビーマスタング

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

AMERICAN DAILY VINTAGE CAR
気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

【フォード マスタング】シンプルなボディラインがハードトップの最大の魅力!

アメリカから正規輸入されていない魅力的なクルマを自社輸入するBUBU。最新モデルだけでなくビンテージも得意とするが、新たにクーペのマスタングが横浜ショールームにやって来た!

存在自体が希少なモデルのマスタングⅡ。さらに希少なのが、唯一となるグレード「キングコブラ」だ。

マスタング史上唯一のグレードとなる「King Cobra」

オープンにしても美しい、マスタングコンバーチブルのシルエット

感動的なビンテージの世界を味わえる

 

最新記事


2025/08/15

アメ車マガジン2025年10月号 絶賛発売中!

雑誌

アメ車マガジン2025年10月号 絶賛発売中!

2025/08/14

カマロと出会ったことで人生がより鮮やかになった【カマロLT RS】

クーペ

シボレー

クルマを選ぶ時に、エクステリアデザインは一番気になるところ。もちろんそれも重要だけど、カマロの名前の由来を知ったことで、俄然愛着が湧いたという心尋(みひろ)さん。クルマは移動手段でなく「相棒」のような存在だと語る。

2025/08/12

一度は諦めかけたが夢を追いかけ理想の家に辿り着く

HOUSE

某ハウスメーカーでサーファーズハウスの建築を目指していたが、理想の形を追い求めていくと建築費用は膨れ上がっていった。現実を知り諦めかけたが、インスタで見たハウスメーカーにダメもとで電話すると…。再び理想の住宅計画が動き出す!

2025/08/07

マスタングは人生の原動力、そして人と人の絆も紡ぐ

クーペ

アメマガガールズ

フォード

新しい事を始める時は期待と不安が交錯するが、その一歩を踏み出さないことには、違う世界は見えてこない。この春、初めてアメ車を手にする女性オーナーたちを紹介しよう。

ランキング


2022/04/08

US日産の巨大ユーティリティバンのNV3500

バン

逆輸入車

2019 Nissan NV Passenger

2025/08/15

アメ車マガジン2025年10月号 絶賛発売中!

雑誌

アメ車マガジン2025年10月号 絶賛発売中!

2021/03/15

【注目のアメリカン雑貨】大阪の老舗ブランド、アンダーウッドが同業者の買い付け地に!

ショップ

大阪府吹田市の閑静な住宅街にあるユニークなショップ「アンダーウッドブランド」。ヴィンテージカーやオートバイからアパレル、多肉植物など幅広いアメリカンアイテムが豊富。同店はヴィンテージ・アイテムの素晴らしいコレクションを展示するだけでなく、カスタムカーやオートバイのレストアなど様々なサービスも提供しており、一度は訪れるべきショップ!

2020/09/01

マスタング史上最強のBOSS 429、859台にのみ搭載された極めて希少なBOSS 9

クーペ

ビンテージ

フォード

1969 Ford Mustang Boss 429