オープンにしても美しい、マスタングコンバーチブルのシルエット

オープン

ビンテージ

フォード

マスタング

1960-1970

アメリカンビンテージvol.04

フォードライブクロスフィールド

感動的なビンテージの世界を味わえる


AMERICAN DAILY VINTAGE CAR

気軽に、楽しく、毎日乗れるアメリカンビンテージカー

3M7A0989-1-1

クラシカルでオシャレなルックスと往年のアメリカ車ならではの深い味わいを求めて、ビンテージカーに注目する人が増えてきている。憧れだったあのクルマも、現代の技術を駆使すれば、気軽に、毎日乗れるクルマとしての信頼性を持っている。世代によって異なる個性を解説しながら、カジュアルに乗れるビンテージカーを紹介していこう。

1960-1970年代

3M7A1020-1-1

レース活動が活発になり、ハイパフォーマンスカーが次々に登場。大排気量エンジンなどメカニズムにおいても大きな進化を遂げ、後年の「マッスルカーブーム」を作るきっかけとなった時代でもある。

フォード・マスタング・コンバーチブル。ルーフを閉めた状態はスタイリッシュなクーペ。そして電動ルーフを開ければ、息を飲むほど素敵なスタイリングと開放感を手にすることができる。見て良し、乗って良し。感動的なビンテージの世界を味わうことができる。

新品の幌へと張り替えられたソフトトップは、その甲斐あって、クローズドでは高い密閉性を示し、エアコンの利きも満足できるもの。また、Aピラー上部に位置する左右のロックを外し、インパネ左脇に位置する電動ルーフのスイッチを操作すれば、スムーズにソフトトップは開いていく。この部分が正常に作動するかは、電動オープンにとっては非常に大事。

3M7A1093-1-1

新品の幌と相まって、オープンもクローズドも、十分に満足できる仕上がりとなっている。 また、素晴らしいのはルーフ回りだけに留まらず、ブラックで統一された内装もホワイトの外装も、入念に仕上げられたことが確認できるほど、良好な状態。

これなら所有する満足感もひときわ高いと言える。ちなみに、下回りも覗いたところ、シャシーブラックで丁寧に塗装されたばかりという状態であった。 電動のソフトトップを覆うトノカバーも付く。やはりこれを付けた方が、よりスタイリッシュに見える。 

3M7A1062-1

電動オープントップの操作スイッチはインパネの左脇。ルーフの左右のロックを外し、スイッチを操作するだけでオープンにできる。電動オープン自体の動きもスムーズで、仕上げの良さがうかがえる。

3M7A1038-1

細身の純正ウッドステアリングが備わるインパネ。ダッシュボードにはマットを装着。ETC、USBケーブルなどの現代アイテムも付いている。  

3M7A1051-1

ブラックレザーとなる前後シート。フロントシートは分割式のベンチタイプとなる。  

3M7A1067-1 3M7A1079-1

エンジンは4700ccのV8。インマニやキャブヘダースは社外のカスタムパーツとなる。また点火系はMSDが装着されている。  

3M7A1043-1 3M7A1123-1

ミッションはフロアシフトの3速オートマチック。インパネ下部には社外のエアコンが備わっている。ちなみにこのエアコン、その利き具合も良好な状態であった。

初代フォード・マスタングの原型デザインはハードトップを基本としていたこともあり、当時のアメリカでは人気だったコンバーチブルもしっかり用意されていた。こうしたデザインコンセプトであれば、コンバーチブルのソフトトップを上げた状態でもそのデザインが破綻することはほとんど無く、美しいシルエットが形作られていたのが魅力である。

もちろんメカニカルコンポーネンツやオプション類のラインナップは他のモデルと同じであり、快適装備を満載したエレガントな仕様からコンバーチブルらしくないハイパフォーマンス仕様までユーザーは自由にその内容を選択することができた。

1966年モデルはフロントグリルのデザインなどのディテールが前年までと異なっていたものの、メカニカルスペック的には大差は無かった。この年式のレアモデルとしてはシェルビー・アメリカンが開発を手掛けたシェルビーGT350コンバーチブルの存在が少数確認されている。これは試作車が後に市場に流れたものである。

3M7A1107-1-1

ブラックのソフトトップは新品に張り替え済み。そのため、ビニールウインドーとなるリアの後方視界も良好な状態を確保している。

■取材協力:フォードライブ クロスフィールド

所在地:茨城県ひたちなか市 高野1777-12

TEL:029-202-0909 http://www.fourdrive.jp/

7J7A0185-1

■Text & Photos|アメリカンビンテージカーマガジン

アメリカンビンテージカーマガジン VOL.4


最新記事


2025/06/25

【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様

クーペ

ビンテージ

フォード

映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。

2025/06/23

ハワイを感じながら子供たちが毎日楽しめる家

HOUSE

近所の目を気にしながら子育てするのはもうウンザリ。自分たちも、子供たちが自由に遊べる一軒家が欲しい。大好きなハワイを感じられる、理想は兄夫婦のようなカッコイイ住宅。

2025/06/20

奥さんに内緒でプチカスタムマフラーエンド交換【PATRIOTを購入した話 ④】

SUV

ジープ

コラム

軽自動車を愛車にする編集部カズの奥さんが、「軽じゃ友達と遠出できないから違うクルマに乗りたい。小さくて個性的なアメ車って無いの?」との発言からスタートしたクルマ探し。数ある候補から購入を決めたのはジープ・パトリオット。基本的にノーマルだが、やっぱりカスタムしたくなってきたのでピットインアクツへGO!

2025/06/18

【ダッジ チャージャー SRT8】アメ車界隈でもスタンス系が盛り上がってほしい

クーペ

ダッジ

スポーティー系からフルサイズトラックまで所有してきたが、一貫しているのはシャコタンスタイルが好きだということ。タンドラをシャコタンフォルムにと計画したものの、それならチャージャーの方がと勧められて理想へと近づける。

ランキング


2025/06/25

【シェルビーGT500 エレノア】スクリーンで見たエレノアの再現ではなく、それをさらに進化させた仕様

クーペ

ビンテージ

フォード

映画の中で疾走する姿を見たことが、アメ車に乗るきっかけという人は非常に多い。でもそれだけでは飽き足らず、そのクルマに乗りたい!という願いを叶えてしまった人がいる。これはまさに「究極のエレノア」に呼ぶに相応しい。

2016/12/08

ただでさえ渋いポンティアック中でもカタリナは最上級の渋さ!!

セダン

ビンテージ

ポンティアック

1965y PONTIAC CATALINA
マルセロ

2018/02/07

走っているとやけにハンドルがブレる…原因はタイヤ?ホイールバランス?それともブレーキか?【REFRESH PROJECT】

メンテナンス

コラム

走行中に感じた違和感。それはハンドルのブレ。【REFRESH PROJECT】

2021/04/14

色んなクルマに乗るけどアストロだけは常に一緒

バン

SUV

シボレー

キャデラック

2001 CHEVROLET ASTRO & 2011 CADILLAC ESCALADE EXT